例年の如く今年も 沙羅双樹・沙羅の木・夏椿 の写真を写しました
朝に開花し、夕方には花が落花する一日花です
花の寿命はわずか1日 この はかなさが平家一門の『盛者必衰』を表しているのでしょう
Wikipediaによると 沙羅双樹と 沙羅の木と 夏椿は同じ木だそうです
「はなの道」入口の街路樹が夏椿、この木が10本ぐらい並んでいます ぜひ見て帰って下さい
新聞記事を要約抜粋して掲載します
日本は四季の国では無い、梅雨という雨季がある五季の国だと、俳人の宇多喜代子さんが言っていた。
たしかに、入梅から明けるまで東京の平均は43日にわたる。
嫌われがちな季節だけに存在感がある。
まだこれからが長い。住宅街を歩いていたら、湿気にのって梔子(くちなし)が匂ってきた。
この花はいつも、甘く強い香りで存在を告げる。見ると清楚な白が雨の中へ開いている。
気が付けば、梅雨時に見る花には不思議と白が多い。
山法師、卯の花、沙羅の木、七変化の紫陽花にも白が多い。
そして地面に目をやれば、ドクダミが暗がりに白十字の星を散らしている。
また、泰山木(たいさんぼく)の花も咲いている。
大きく開くこの花も神々しく白い。
は泰山木を愛でた掘口大学の詩の一節だ。
震災の被災地で霊を慰める大輪もあろうと思う。
梅雨という五つ目の季節は、煙る雨の中に盛んな命の営みを感じる季節でもある
思えば人間以外のどの生きものも、身ひとつの潔さで一生を終えるのだ。
文明の功と罪を問う剣先は今、ひときわ鋭い。