花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

臓器移植法について考える

2009-06-11 22:00:08 | 仕事
最近よくニュースで見かける臓器移植法案の改正。

日本は規制が厳しく15差未満の子供の臓器提供が認めていられていない為、移植の必要な子供達は募金で1億以上の渡航費用を集めてようやく手術が受けられるのですが、その頃には体力落ちて手術が受けられない事も多いそうです

そして、最近ではあまりに日本からの臓器移植希望者が海外に流れる為、海外から出来るだけ自国でやりましょう言われている状況のようです。

うちの子も赤ちゃんの時、大きな手術をした経験があるので臓器移植を希望する親の気持ちは痛いほどわかります
そして、「臓器提供年齢を引き下げた方がいいのに・・・」と軽く考えていました

でも・・・・・

子供の臓器移植を多角的に取材していた番組をみて、自分の浅い考えに気付かされました

重い心臓病で余命数ヶ月の子供の為に臓器移植を考える親。

自分の子供が脳死と診断されたものの、髪が伸び、身長が伸び、体重が増え、歯も生え・・・日々成長している子供を見ているととても死とは考えられず、最期まで愛情深く育てた親。

そして、20年以上前に脳死と診断された子供の臓器提供を申し出た経験を持つ親。
子供の臓器が1つでも誰かの体の中で生き続けたらという思いで苦渋の選択をしたにも係わらず「臓器提供をしていくらもらったの??」など、世間の非情な言葉を受けたり、臓器を提供した子供のその後の様子を知る権利が無く、選択が正しかったのか思い悩む日々を過ごしてきたそうです

こんなに、それぞれの複雑な思いが交錯している状況を「法律改正」だけで済ましてはいけないのでは・・・・

臓器移植の必要な子供達がクローズアップされる事が多い中、一番大切に考えてあげなければいけないのは、臓器提供をするご家族だと思い知らされました。
海外では、そういうご家族のサポート体制がしっかりしているとの話。
日本では、法律ありきでご家族を支えるシステムが果たして出来るのか・・・

物事は多角的で捉え、考える事で初めて隠れている多くの事が見えてくると痛感。
一部の情報だけを受けて判断してはいけないと反省させられました



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