廃校利用 山里の美術館「共星の里」

福岡県朝倉市黒川の「共星の里」のイベント情報や楽しい体験記を掲載。
左下のお好きなカテゴリー(1~16)毎にどうぞ!

DANILLA FRANTS くん と 甘木小の生徒さん

2010-11-26 17:29:13 | 3.05~24年の企画展告知&展示
ダニーラ フランツくんはロシア人です!
“くん”というのは・・・彼がまだ11歳だからです☆

ではなぜ彼の作品を展示することになったのかと言うと・・・。

昨年の2009年7月、彼は、お母さんであるアナ フランツさんと、
先に紹介したマリーナ コルドゥブスカヤさんと一緒に
共星の里に滞在したのです☆
その時、せっかくなので、地元の小学生と国際交流を!ということで、
ダニーラくんが考え出したワークショップを甘木小学校で行いました。


左から2番目がダニーラくん、右隣がお母さんのアナさん、そして柳さん!
(講師になる彼は、Tシャツ&短パンの普段着からは想像も出来ない正装に!!
しかも似合いすぎっ☆なんだかハリーポッターとかに出てきそうでしょ♪)


その時に出来たのが一番上の写真の作品です!
無機質なロボットに粘土を貼り付け、オリジナルな生き物を作って
ロボットに個性を持たせよう!という、
この歳でビックリさせられるような明確なコンセプトがあります☆
それもそのはず!
お母さんのアナさんはニューヨークに画廊を持ち、
親子して世界中を駆け回っているのです♪
ロシア語に英語を話し、漢字にも興味を持っている彼は
中国語や日本語も大好きなんですって!

では、制作過程を☆




細かに説明をするダニーラくん☆
普段は口数少ない彼もこの時ばかりは流暢に。。。




そして、おまけの写真を☆


当時の5年生の生徒さんと、今度は体育館でマリーナのワークショップ!
みーんなで最後に記念の集合写真を撮りました!!
改めて、急な話にも快く受けてくださった甘木小学校さん、
色々と有り難うございました☆☆

ERIC RENNER & NANCY SPENCER さん

2010-11-26 16:49:11 | 3.05~24年の企画展告知&展示
エリックレナー&ナンシースペンサーさんはアメリカの作家さんです。
この作品はピンホール写真で、お二人はピンホール写真界の先駆者的存在です。

ユーモラスで、少しドキッとするようなものもあるこの写真は、
撮影の対象となる作品作りから二人によって手がけられており、
独特の世界観が表現されています!
手製や既成を問わず、面白いと思ったオブジェを組み合わせ、
面白く遊んでいるだけか?!と思わせながらも、裏には
政治・宗教・歴史・社会を鋭く切る風刺の意味合いも込められた
深ーい作品となっています。


そういえば、あるお客様の一声が忘れられないのですが・・・!

「うわ~~~~~~面白いっ!!! “最高の最低”!!!!」
(あくまでも讃頌しているのですよ☆)

という大きな声が、教室から漏れ聞こえてきました!
その感想に、こちらも思わずニヤリ。。。
お客様のように、叫びたくなるくらい圧倒されます☆


今回の作品は高さが120センチ程もある大判で、金属板にプリントされたものに
特殊なフッ素加工がなされていて、現在12枚展示しています。

その独特な作風に好みが分かれるかもしれませんが、
パッと見の迫力に押されずに、しっかりと作品と向き合ってみて下さい。
スペーシーなものが多く見受けられます。
あなたの世界観をちょっとだけ広げてみてはいかがですか☆

ABRAHAM LUBELSKI さん

2010-11-26 16:17:40 | 3.05~24年の企画展告知&展示
アブラハム ルベルスキーさんはアメリカの作家さんで、
同時にアート誌を何冊も精力的に出版しているパブリッシャーでもあり、
そしてニューヨークや北京に画廊を持つオーナーさんでもあります!
その出版物の代表的なものがNY Arts Magazineです☆

そのアブラハムさんは、2005年の秋に1週間程滞在しました。
その時の様子がコレ♪

ただ座って微笑んでいるだけでこんなにも画になる!
なんてステキなんだろ~~!うらやましい!!
きっと言葉なんかなくっても、全身からかもし出されるオーラで、
アブラハムさんが世界中で手にかけていることの大きさを
実感しますね。
そして、ユダヤ人としての生い立ちをお聞きし、かなりの苦労を
背負ってきているからこその強みをもってらっしゃるんだと思いました。


そんなアブラハムさんだからでしょうか☆
今回展示しているのは、『コミュニケーションすることがアート!』と
いうことで、日ごろたくさん描きためた素描を持ち帰ってもらう代わりに
お名前や住所を書き記してもらうことを作品としたものです。
この素描はクレヨン・クレパス・水彩・コラージュで制作されています。
それから、彼が共星の里に滞在し、出かけた先々で出合った人々の
顔写真をズラリと並べたものも展示しています!
あと、誰もが知っている著名人の顔のプリントにワックスを組み合わせたものに、
日常のメモなどを走り書きしたコラージュもありますよ☆

きっと『人』そのものに興味があり、そして全ての人類にアート性を感じて
いるんだろうな~と感じます。。。

とってもかわいらしいオジ様だったなーと、
彼の凛々しさの中にある温かさを今でも鮮明に覚えています☆

JULIO E. GOYA さん

2010-11-26 15:31:12 | 3.05~24年の企画展告知&展示
フリオ ゴヤさんはアルゼンチン出身の作家さんですが、
沖縄に長く住んでらっしゃいます!

共星の里では、2003年に映像作家のヒグマ春夫さんと共に
企画展を行いました。

期間中、映像・ライブペインティング・舞踏・音楽などのコラボレーションで
ライブインスタレーションも行いました。
その中でフリオさんがライブで溶接し制作した作品は、
今も共星の里の玄関横の池のところに設置しております☆


これは廃材を利用した、鉄くずとタイヤを組み合わせたタワーで、
(たしか、鉄は音楽館の前身“選果場”で使われていた『ベルトコンベヤー』!)
なんとホースをつないでハンドルを回せば水があちらこちらから
ピューーっと出る面白い仕掛けがしてあるんですよ~!


さて、現在展示しているのは、同じシルクスクリーンの型を使って
異素材・異配色で仕上げた、5点の作品。
素材は、鏡・紙・銅・ニッケル板などです。
同じパターンなのに、配色や素材が違うだけでこんなにも
別物に見えてしまうのは不思議☆
普段何気に目にしているものは物事の持つ可能性の
ほんの一部分であるということに改めて気付かされますね~。。。