今は春休みの期間ですが、息子は高校3年生の受験生なので、休み中に模擬試験にいかなければなりません。今日は午後から数学の模擬試験の為に、学校に送り迎えをしました。
日本なら5教科全ての模擬試験を一日、または2日ですると思うのですが、こちらは各科目がバラバラで、数日に渡ってします。日本の様に業者が作った模擬試験の問題を使うことが多いですが、先生が独自で作ることもあります。模擬試験は学校単位で行っているので、結果は校内だけのものです。日本の様に、大手の予備校が作った模擬試験を全国規模ですることはありません。
公立高校の場合は基本的には各地の学区内に住んでいる生徒がその学区内にあるセカンダリースクール、(中学高校に相当)に行くので学校間の格差は少ない様に思えますが、実は地域の経済格差がそのまま学校間の格差に反映するようです。つまり、地価が高い、裕福な地域の公立高校は生徒の成績が高く、地価の低い、貧しい地域の子供達は家では外国語を話していることが多く、英語は第二外国語の様なもので、学校の成績が低い傾向にあります。
私立の学校も同じことが言えます。結果を出している私立高校は入学希望者が多いので、授業料も高くなります。裕福な家庭は親が教育熱心で、子供達に家庭教師をつけたり、塾に通わせることも多いので、更に成績が高くなります。貧しい家庭の子供達は母子家庭や、祖父母や、義理の父親や母親に育ててもらうことが多く、家庭内暴力や家庭不和など、家庭に問題があることが多く、不登校になったり、退学したりする生徒が多いです。
さて、今日の息子の数学の模擬試験ですが、あまり出来なかったと言っていました。娘と違って、息子は宿題を締め切りぎりぎりになってやるタイプで、コツコツとするタイプではなく、数学は得意ではないようです。本当に頭の良い子供なら、宿題などやらなくても試験では百点を取れるのでしょうが、残念ながら息子は至って普通の能力しか持ち合わせておらず、試験も平均点とれるかどうかだと思います。
幸いなことに試験の成績がそのまま幸せにつながることはなく、これから本人の努力次第で、将来はどうにでもなるというのが僕の考えです。
このブログの初期に書きましたが、僕も学校の成績が取り立てて良かったことはなく、落ちこぼれと言う言葉がピッタリの高校生活を送りました。でも、ご存じの様に、アルバイトと仕事で貯めたお金で20代はアメリカとオーストラリアに自費で留学し、海外で就職し、多分、同じ学年の人達と比べて誰よりも早く、55歳でリタイヤ出来て、気ままに外国で暮らしていますし、何よりも幸福なのは優しい妻、非の打ちどころのない子供達がいることです。
では、明日も、このブログでお会いしましょう。