今日は牧場に馬の蹄(ひづめ)を切る装蹄師さんが来ていたので写真を撮りました。僕の牧場では、馬のオーナー2人が、毎日餌をやりに出入りしているし、馬主だけでなく、装蹄師や、時には獣医も来ることがあります。
装蹄師とは何か、ググってみると、、、。
装蹄とは?
装蹄とは、馬の蹄(ひづめ)に蹄鉄を装着する作業の事をいいます。大昔の野生の馬達は草原を走ることで、伸びた蹄を自然にすり減らし、伸び具合を調節していました。しかし、人間のパートナーとして家畜化されるようになり、伸びる量よりもすり減る量が増えてしまい、蹄の中にある神経や血管を刺激してしまうようになりました。人間でいう深爪の状態と考えていただければと思います。そこで、人間は馬のために靴と同じような「蹄鉄」を考え出したそうです。
ただ、牧場では、蹄鉄はせず、蹄がすり減るよりも、伸びる方が長いため、ただ、蹄を切って、ヤスリでスムーズにするだけなので、それほど、時間はかかりませんが、、。
因みに、馬の指は一本だけ。他の4本の指は進化の過程でなくなったようです。因みに牛の指は2本です。
僕も、以前、ロバを飼っていた時には、装蹄師さんには頼まず、自分でロバの蹄を切っていましたが、、、勿論、下手だったので、ロバは嫌がって、押されるし、、、言う事は聞かなくなるしで、、、結局1年程でロバは売ってしまいました。もし、装蹄師さんに、ロバの蹄を切って貰っていたら、今でも、家でロバを飼っていたかもしれません。
ロバを飼っていた時は、よくロバに乗って近所の散歩に出掛けたものです。小さかった娘をロバに乗せて散歩に行ったりもしましたが、、、ロバが急に横に動いて、ロバから落ちたことが数回あったので、、娘が怪我をしなくて良かったです。
実は僕もロバに乗っていて、頭から真っ逆さまに地面に落とされたことが、10回以上あります。ロバの鞍(くら)の高さは地上1.1メートル程でしたから、普通の自転車のサドルよりも20センチ程高かったです。その為、頭から落ちた場合、頭や首、肩、背中などに怪我をする危険がありました。最悪の場合、首の骨を折って脊髄損傷し、四肢麻痺の可能性もあったので、、、ロバを売って正解でした。
何度か乗馬をした事もありますが、ロバと違って、馬の鞍(くら)は高さが1.7メートルか、1.8メートルのところにありますから、その高さから落ちると、ロバよりも遥かに危険です。生きた動物、しかも、草食動物ですから、常に肉食動物に食べられないように、逃げる準備をしています。急な物音や動物の動きでビックリして駆け出すことはよくありますから、、非常に危険ですよね。
そんな予測不可能な動物の背中の上に乗る行為は、自分の命を危険に晒す行為だと言えなくもありません。実際、オーストラリアで乗馬で亡くなる人は毎年20人程いるようですし、その何倍もの人が下半身麻痺や、四肢麻痺になると思われます。因みにアメリカでは毎年、約710人が乗馬で亡くなるそうです。アメリカの俳優でスーパーマン役だったクリストファー・リーブスも、馬から落ちて四肢麻痺になりましたよね。
では、なぜ、そんな危険を犯して乗馬をするのか?やはり、乗馬にはロマンチックなイメージがあり、カッコいいからではないでしょうか。
それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。