ようやく週末か、と、深呼吸してみる。ようやく私の土曜らしい土曜が来たな、と言う感じで、ホッとしつつも、これで自分の人生は終わらないんだよな、と灰色の空を見上げて思う。
複数のハッピーエンドを重ねるのが人生で、終われば始まると言う繰り返し。そのハッピーエンドでフェイドアウトで余韻に浸ったまま、ずっと幸せな気持ちであれたら良いなと思う。
涼風鈴子「はい、はよーざいますぅ～。あ゛だしは誰ですかぁ゛ーっ？」
効果音「涼風鈴子ーっ」
涼風「ということはー？このつもり的偽番組はー？」
効果音「“Morning on”だー」
涼風「せーかあーい」
イ為屋お鈴「あーあー始まったよ、つまんない猿芝居が。まったくよくやるよ。流石はインチキＤＪだよ」
涼風「この番組は、あくまで“Morning on”であって――放送禁止――。何であ゛んだがいるのよ」
鈴「暇だからよ」
涼風「――この間は放送出来ません――帰れば良いのに。海芝浦偽左衛門はどこいったんだよ」
鈴「八丁畷なら朝の見廻りにいって居ないわよ」
涼風「ちっ。お゛い、そこのヘタレソツネイラ、この偽屋をはやく――暴言につき略――」
鈴「ヘタレソツネイラなら、もうくたばっちまったんじゃないのかい？この暑さで」
涼風「はったお゛すぞコノヤロー(エコー)。もういい、今朝はこれで終わるぜ、じゃあなっ」
涼風鈴子「はい、お゛はよぉ゛ーっ。インチキＤＪの涼風鈴子だよ。“Morning on”だよ。と冒頭の挨拶だけしか勢いがないのは許してね、毎度の事だから、ですが。何だかあ゛ついやね。夏やね。ジョーダンじゃないね。勘弁だね。そんな時にお前が出てくんじゃねーよ、ばーか、と言う声が聞こえてきますが、平日だけ毎日、やるのが“Morning on”だから、ゆるしてねえ、状態ですね。単なるヘタレソツネイラの意地でしかないのは言うまでもないですが、そろそろ潮時、なんじゃないの？と言う感じになりましたので、今日はこんなんで終わる“Morning on”、お相手はインチキＤＪの涼風鈴子でした～」
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