釣れたオオウナギは直ぐに専用の容器へ収容します。
ただ専用の容器なんて言っても即席で出来る簡単なものなんですけどね。
で、その中には当然、水が入っててエアレーションもされている。
そして、その釣れたオオウナギは大小に拘わらず全てアジトへと運ばれるのです。
何故ならば・・・
オオウナギはニホンウナギと違ってパワフルなんですぅ。
だからランデングフックなんて代物は、はっきり言って使い物になんない。
もし、ランデングフックを掛けて記念撮影できるようなオオウナギは既に半死の状態ですよ。
と、言うことで、そんなパワフルな相手から針を外そうとすると動きを止めないと無理。
おまけに良くも悪くも大抵のオオウナギは咽頭部の奥まで針を呑み込むので・・・
そんな事からCherryは釣ったオオウナギをアジトへと運び、麻酔をかけて針を外すんですぅ。
そんな物まで持って行ってんのか?って言われそうですが、これらは石垣のアジトに置きっ放しになってたんですぅ。
とは言っても魚の麻酔は、こんな高価な麻酔薬がなくても炭酸でもOKなんですけどね。
で、針外しは無事に終了。
なーんて言ってるけど、このCherryも人間だから、時には大切な鰓を傷付けてしまうというヒューマンエラーをお越してしまうんですよね。
もちろん止血の処置はしますよ。
ただ出来ればさ、テレビ朝日のドラマ“ドクターX”の大門未知子みたいに『私、失敗しないので・・・』なーんて決めセリフを言ってみたいんだけど・・・
凡人のCherryでは無理!
そして、事前に水を張っていた別の容器へと移されて経過観察。
指で指示した鰓蓋は空きっ放しになっている。
ほら、頑張れ!
帰ってこい!
この時が一番緊張する。
で、最初の頃は麻酔の効きで鰓蓋の動きも弱々しいのですが、次第に力強く大きく膨らませてくれるまでに・・・
そして、何時も思うのが麻酔薬って紙一重の薬なんですよねぇ。
そんでもって・・・
この一連の作業を終えて自力で呼吸が確保できるようになったら酸素を充填した袋に詰めて、元いた場所へと運んで放流です。
いくら魚とは言ってもCherry的には、その相手に対しては敬意をもって接したいし、これから大きく育って欲しいから・・・
さぁ、元いた川へと急げーーーー!
暗い夜道?
いや、暗い朝道を島の北部へと直走り、放流を終えてアジトへ帰り着くのは朝方です。
こんな事を毎日繰り返しているCherry。
自身でも度を過ぎている事は分かっている。
けど・・・
分かっちゃいるけど、止められない。