霧島周辺で一夜を明かしたCherryは翌日10日のお昼前に新燃岳の火口方向を見る事ができる霧島市田口の別のPointへ移動。
そして、その新燃岳は朝から何度も噴いていた。
で・・・
10日の朝方に発生した二度の爆発的噴火で1800mの距離まで噴石の飛散を記録したことと溶岩流が火口西側へと流出している事もあって、当日は機外カメラと画像伝送装置を装備した国土交通省・九州地方整備局が管理する災害対策用のヘリや報道ヘリ?などがCherryの頭上を何度も旋回するように忙しく飛んでいました。
まぁ、そんな状況と言うことあって新燃岳の撮影Pointには次々と撮影者が訪れて各々の撮影場所の確保が始まる。
そして、ふと辺りを見回すと Cherry の周囲には車が所狭しと駐車され、その隙間を埋めるように三脚に乗せられたカメラが乱立していた・・・・ これじゃ車を出せないじゃん!
しっかし、人の数より噴火口に向けられたカメラの方がはるかに多い・・・・
で、その殆どが桜島組の常連さんときたものだから、あちらこちらのスペースではカメラの設定会議が始まる。
とは言え、これは他人事ではなく Cherry も、その中の一人であって気持ちにも気合が入る。
そんな中で通算40回目となる爆発的噴火が18時11分に起こった。
すると、一斉にシャッター音がカシャ・カシャ・カシャと聞こえてくる。
ん!?
いったい誰が撮影してんの?
夜専の皆さんが撮影するには、まだ明る過ぎますよーー ってね。
そして、この慌てる事のない Cherry も19時を過ぎると暗くなるなるので、その前に素早くカメラをセットして次なる噴火を待つ。
が!
21時にブスッ!って感じのガス抜きがあったのですが、それから1時間が経過しても何も起こらない。
そんな中で2時間が経過・・・
でもって4時間が経過し、更に待った6時間後にも何ら変化が見られない。
もう、夜明けまで2時間を切った。
Cherryの周囲で頑張っている皆さんからは『今日はもうダメなんですかねぇ?』と言う諦めに近い声が掛けられる。
しかーし、前日の4時台にも同様の事が起こったので最後まで頑張りましょうと励ます。
けど、さすがに外は氷点下。
あちらこちらで足踏みを繰り返している。
でも、一方の Cherry はと言うと改造した延長レリーズを車へと引っ張り込んでいるので、エアコンが効いた車の中は快適そのもの。
いや、その前に快適過ぎて睡魔との戦いです。
氷点下の中で待機するのも地獄だけどエアコンの効いた車の中も、ある意味地獄・・・・
そして、夜明けを前にした4時5分に何の予告もなく新燃岳が火を噴いた。
Cherryの場合は連写モードに設定しているので、こんな時はレリーズをロックするだけで後は何もすることがない。
と言うことで直ぐに車から降りて己が目に、その現象を焼き付ける。
いやぁ・・・
何時見ても美しい。
その行動に気付いた人たちが周囲で慌ててる・・・・ げど、もう遅いんてすぅ。
で、その頑張ったご褒美が、この一枚。
発生日時:2018年03月11日04時05分
現象:爆発噴火
新燃岳南西最大振幅3433.8μm/s
湯之野空振91.3Pa
噴石の飛散距離1600m
新燃岳
2018年通算41回目の爆発的噴火