キュウシュウエゾゼミの同定

先の記事で黒化したキュウシュウエゾゼミをUPしましたが、そのキュウシュウエゾゼミやエゾゼミ、そしてコエゾゼミとは何処が違うの？と虫屋さんは別として多くの方が思われることでしょう。
と、言うか･･･
この手のセミは背面の模様に変異があるので、図鑑での絵合わせ的な同定は難しい。
まぁ、見慣れてしまえば一見して同定できるんだけど･･･
ならばどうすればイイの？
そんな時はお腹にある腹弁を見る。


まぁ、メスは腹弁がないから厄介なんだけどキュウシュウエゾゼミの2枚の腹弁は中央部分で重なっているだなぁ。
※指で示した部分ね
で、一方のコエゾの腹弁は重ならず縦に長いし、エゾの腹弁は大きい･･･　けど、こいつも重ならない。
いや、その前にエゾゼミはキュウシュウエゾやコエゾに比べると体が一回り大きいですから一目して分かる。
そんでもって、これは飽くまでもCherryの個人的な同定方法なんだけど背面の模様で悩んだ時は有効じゃないのかなぁ？
で、これらが混生する地域でなければオスの同定でメスもイケル････ はず。

幼虫を みーーーっけ！

9月29日にクロクロツ(クロツバメシジミの黒化型)の採卵をUPしましたが、兎にも角にも幼虫が見当らない。
おまけにクロツの幼虫が残した食痕かぁ？と思いきや、これが全く別の幼虫(恐らく蛾)が盗み食いしてやんの。
で、それから2週間ほどが過ぎた今日のことです。
今日から新たに温室を増設するための職人さんたちが入ることもあって、その既存の温室からケースを移動させていたら･････　
ん!?
ん････
これって食痕だよね？
でも、その目は老眼でイマイチ自信が持てない。


そこで2倍の拡大眼鏡を介して確認すると肉厚の葉の中に幼虫が隠れてた。
いるじゃん！
もうダメかと諦めかけてたのに････


ただ、そうなると、あそこにも、ここにも、とクロクロツの幼虫がみつかる。
いやぁ･･･
今回ばかりは3頭の♂と3頭♀の計6頭でトライしたためにドジったかも？なんて思ってまいましたが、これで何とか次の代へと繋げそうです。
しっかし、もう少し早ければ別系統のクロクロツを手配しなくて済んだのに････
あっ！
それはそうと･･･


事の序に強制採卵に使っていた鉢植えのギョボクを温室の外に出そうと思っていたら････
回収を免れた1頭のツマベニが付いてましたよぉ。
もう、油断も隙もありゃしない。
いや、その前に･･･
しっかりと回収せんかい！ってね。

湿度58%

現在、沖縄の先島諸島を強風圏に巻き込みながら台風18号が南方海上を西へと移動しています。
そして、ここ福岡県南部も18号台風が影響しているのか昨日から天気はイマイチで、雨でも降るというのか？今朝早くにはアマガエルがケッケッケッケッケッ！と鳴いている声を久々に聞きました。
そんな10月の12日ですが････
室内の湿度は63%。
まぁ、今年も昨年に続き雨がの日が多く、ジメジメ、・ジトジトとした夏の頃に比べると、まだマシな方なのですが湿度が高いと標本整理は全くできない。
そこ今日はエアコンを除湿モードでフル回転させると湿度を63%から58%まで下げることができた。
ならば！
これまで仕込んでいた昆虫標本の整理を少しずつでも済ませましょうと、クワガタやらセミの標本に手をつけた次第ですよ。


すると！
『あの日、あの時、あの場所で･･･』なーんていう思い出の虫たちが出てくる出てくる。
その一つが、👆これね。
この2頭は共にキュウシュウエゾゼミなんだけど右がノーマル型で左が黒化した個体。
しかーし！
これはアカエゾのアドニス型とかミンミンのミカド型なんて比較にもならないほどのレアな黒化型ときたものだから手にした時は･･･
もう、マジかぁ！
って感じで心は天にも昇るほどの高揚感。
序に“あの世”にまで行けば良かったのに････ 　って、コラァ！
しっかし、今年はキュウシュウエゾゼミの黒化個体やらツマグロゼミのイエロー型とかメチャメチャ楽しい思いをさせてもらったけど、もしかすると今期の運を全て使い果たしたのかもしれない。
やっちゃったかなぁ？
でも、頼む！
お願いだから、それだけは止めとくれぇ〰〰〰
まぁ、そんなこんなで今日は標本整理をやってますぅ。