Overland Journal 2016 Winter ではSHOVELS(ショベル)の特集が組まれていた。アメリカなどの英語圏ではショベルあるいはシャベルという表現を使うが日本人ならばスコップでもイメージは伝わる。今回はショベルという名詞に固定してしておく事にする。ショベルには大きさや用途、持ち手の形や軸、 POINT TOP, SQUARE などの先端の刃(さじ)の形の異いや素材など幾つかの種類があり、それぞれのシャベルの特徴を説明している。Overland Journal で取り上げられたショベルは全て金属製の刃の物でありポイントトップやスクエア共に蹴り込みが有る物のみである。一部分解式のショベルも有る。使用性を比較した結果使い易さの共通点があった。それは持ち手が野球のホームベース型の物が一番使いやすいという結果である。そしてコスト(値段)であるが、あまり高価な物($300)を持つ必要はなく、$50程のそこそこの値段で丈夫な物が良い評価を得ている。
一本の丈夫なショベルはランドクルーザーに乗るならば必需品である。ショベルは四駆乗りにとって最も大切な装備道具の一つである。そして、ただショベルを持参しているだけでなく、ショベルを正しく使用する事も大事な事なのである。ショベルを使用する時には安全性を考えてサンダルはNGである。スニーカーかブーツだがショベルの刃を蹴り込む事を考慮すると靴のラバーがある程度硬い物の方が良い。また手には必ずグローブをはめる事とアイプロテクションを付ける事を奨励している。
ショベルの使用においては姿勢も大切だ。腰を曲げないで股関節を曲げて足腰を使い腰に負担を掛けない事は腰痛防止として多く言われている事であるが、使用中に意識しないとついつい腰に負担を掛けてしまう。特に急いでいる時は注意である。また、持ち手と軸を掴む時は両手の小指に力を入れる事を意識する事。人指し指と親指に力を入れると手は緊張し疲れ易い。ショベルワークの必要性は雪が降った時の除雪などの身近な作業ではあるが意識して取り組むと奥が深いものなのである。