この夏の AUTOWEEK の別紙で紹介された PORSCHE の話題です。記事は B. BROWNELL さんが今から40年以上前にに製造された愛車の PORSCHE 912E (1975-1976) を駆って21日間(3週間)を掛けてアメリカ中を走り回ったという話題です。(これらはAUTOWEEK 誌の企画だったのかも知れませんが...)走行距離16万マイル(25万キロ)の空冷 PORSCHE 912E は高速では平均33マイル/ガロン(8キロ/リッター)を消費した。21日間の旅の目的は各地の自動車関係のミュージアムやクラブの訪問。そして、ニューメキシコ州では35度を越す暑さ、コロラド州では氷点下の寒さを経験しながらの走りだったそうです。また、旅の途中にはマフラーやフロントタイヤのトラブルも経験しています。
制限スピード75マイルのフリーウェイも走り抜ける事ながら、写真で見る様に西部の砂漠の荒野の未舗装地も躊躇する事なく駆け抜けシートの後ろのスペースにはキャンプ用の薪を積み込んでいます。それは彼のクルマに対する求心が A CAR'S PURPOSE IS TO BE DRIVEN, SO THAT'S WHAT I DO. 直約すると、クルマの目的は運転する事、それをやっているんだよ。ですが、その意味のニュアンスは、旧車だからってもったいぶってどうするだよ、使い込んで楽しもうぜ、人生は短いんだぜ!という感じです。
荒野(リモート地)に出かけるのに重装備の4X4 が本当に必要なのかい?バックパッキングで使用する程のキャンピング用品があればほら、野営だって出来るんだぞ。という事をこれらの写真を通じて伝えています。ちなみに PORSCHE 912Eで旅の行動を共にしたのは友人のカメラマンの G. FOLK さんです。つまり、2人分の食料とキャンプグッズを搭載していた事になります。
そして最後に BROWNELL さんが大切な教訓を伝えています。それは、YOU SHOULDN'T BE AFRAID TO USE YOUR OLD CARS. (古い車を使う事を恐れる事なかれ)です。この記事を読んだ時に僕は、そうだそうだ。と同感しました。そして AFRAID (恐怖、恐れ)というキーワードがこの深いテーマの鍵である事を感じました。つまり、 AFRAID に対する洞察を深める事が旧車を楽しむ為の肩押しになるという事です。