ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

25年ルールと渡来ランドクルーザー

2018年02月03日 | VINTAGE CARS

 当地で販売されてから25年が過ぎたランドクルーザーがアメリカの市場を賑いさせている。1960年代に米国内の自動車製造業を保護する目的で設定されたのが"25年ルール"と呼ばれる規制である。アメリカ市場に正式に輸入されていない他国で生産された車は製造後25年が過ぎたらクラッシックカーとみなされて規制が下がり輸入登録が可能で一般使用が出来る。現在は2018年なので1993年までに他国で生産販売された中古車が合法的にアメリカ市場に流れてくる。60年代の基準で設定された25年ルールが現在も適用されている所にアメリカのおおらかさを感じている。

 

 上の写真は現在ニューヨークとその周辺で販売されている渡来のランドクルザーである。ハンドルも左右のものがあるが左ハンドルが人気である。25年以上前に海外で販売された中古ランドクルーザーが注目されるのは幾つかの理由がある。まずは、米国仕様に無いディーゼルエンジンを搭載している。そして海外から来る中古車は使用走行距離が短く25年使用されて10万マイル(16万キロ)以下の車両が多い事。そして値段。決して安い買い物ではなく新車の中型セダンが買える値段に匹敵する。しかし、新車は時間の経過と共にその価値は下がってゆくがランドクルーザーの旧車は値段が下がらない。更にランドクルーザーが好きな人達はシンプルな仕様を良しとする人たちが多い事。そうは言ってもデメリットもある。それは部品の供給や整備の規格や案内が無いという事だ。よって、それを理解している人のみが渡来ランドクルーザーを手にする事が出来る。昨年の暮れに地元で黒い70を観た。そして、今年ニューヨークのブルックリン地区で右ハンドルのHJ62とすれ違った。渡来ランドクルーザーは静かに浸透しつつあり、錆びて屁たった地元の40や60を凌駕してゆく事になるのかも知れない。

 

コメント (3)
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