日照時間が長くなった。週末に休みが取れる自分にとって、最も貴重な時間帯というのが日曜日の朝7時である。ランドクルーザーの調子を確かめる為にステアリングを握ってその辺を廻ってみたり、黒いTシャッを着てボンネットの中を覗き込んだり、或いはロードバイクのトレーニングに出かける。その朝7時の時間は準備を始める時間ではなくて、行動を起こす時間である。休日の行動をその時間に起こす事によって、充実感を感じる事が出来るというのが結果である。そして終焉は午後の3時である。午後の3時を過ぎるとウィスキーのボトルとグラス一つを持ってベランダに出て椅子に座り、まだ明るい太陽の下でウィスキーのグラスを傾け、太陽に向かって乾杯する。
結局、休日というのはやりたい事が無ければ苦痛なのだ。朝からがんばると昼食後の甘い昼寝が気持ちいい。休日というのは平日の為の休憩時間ではあるが、思考的には、休日を好く過ごす為に平日があると思っていい。買い出しも、雑用も、掃除も、仕事のストレスも、全て平日にやっつけてしまうのが理想的である。今日は晴れ、甘くコクのあるシングルモルトの香りがまだ口の中に残っているこの時間に平日が始まった。