モディフィケーションの施されたランクル80が信号で停まっていた。オーストラリアのアウトバックの写真で見かける様な仕様でバランス好くまとまっている印象を受けた。モディフィケーションを充実させるとランクルはオフロード車、という潜んでいるDNAが開花する様である。
四駆に掛けるバジェット(予算)を考えると2つの志向が見えてくる。アメリカにおける四駆雑誌の存在が分りやすい。今から10年ちょっと前までは四駆、そしてその媒介体の雑誌といえばオフロード走行とそれに伴うモディフィケーション(カスタム)が主流であった。しかし、アメリカでオーバーランド旅行が提唱されだすと、それと平行してもう一つの志向性が確立してきた。それは、車両に金をつぎ込み過ぎるな、その金で実際に旅に出て見聞を広めたり経験したり、家族や友達といい思い出を作ろう。という精神的価値観である。そこに趣きの中心を置いたのが、オーバーランドジャーナルやアウトドアーX4等の季節誌の存在等である。
考えてみれば四駆のモディフィケーションの機能というのは30-40年昔と比較してもそれ程大きな変化はないと感じる、また、これからも大きな変化はないと考えられる。今日、メーカーが供給する車両自体は大きく変化してきている事もあり、四駆に金を掛けるという意味が一昔とは異なってきている様に感じている。四駆に金を掛けるという意味には仕様と機会が存在するが、今日そのバランスが問われる時代になったという事は、過去10年位の四駆世界の発展とは内的世界の向上であったといえるのではないだろうか。
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