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十字架と蛇

2015年04月15日 | 日記

 イタリアはミラノを拠点としたアルファロメオがフィアットグループの傘下の元で再びアメリカ市場に姿を現す。市場に投入されるのは2シーターミッドシップスポーツカーの4Cシリーズ。4Cとは4気筒の意味。見た目はちょっとぽっちゃりしたロータスの様な雰囲気ではある。

 

 最大の特徴はこの軽量カーボンモノコックフレームにある。モノコック単体の重量は僅か65キロ。車体の重量は日本の軽自動車よりも重いが新型マツダロードスターよりも100kg軽い895kgである。車体は軽いが財布の負担は重いかも、と思ったりもする。

 

アルファロメオにはライトウェイトスポーツカーに対する歴史的な拘りがある。

 

1933年 8C 2300 MONZA

 

8気筒エンジンの当時のスポーツカーです。

1930年代のライトウェイト?

重量は不明

 

C4のフロントデザインの元になったであろう1965年TZ2

1.6Lフロントエンジンリアドライブです。ちなみに車体重量は620kg。

陽気なちょびひげおやじといった感じか...

 

 1968年 33 STRADALE

1967年から1971までに18台のみ生産された希少車です。

2LのV8で車体重量は700kg

 

 時代はスポーツカーの軽さの考察についてあまり焦点が向けられなくなってしまった。近年のクルマは安全性の完備や燃費重視、そして多くのコンピューター制御が搭載される故にクルマの排気量とパワーは大きくなった。クルマそのものの容積も一昔の車に比べると大きくなった。それは1980年代のランクル60は大きなクルマとして認識していたが、今日ではその大きさをミニバンなどの他車と比べて感じなくなってしまった事からも感じる。

 昔のクルマは運転して楽しかったという声を聞く時にそれは車体が軽かったから事からくる操作性の良さがあったのかも知れない。実際、Toyota AE86などは1000キロ未満の重量でロードスターと同じ程の重さであった。現在は軽さを手に入れる為には随分とお金が掛かる時代になったものだ。現在のクルマに有って昔のクルマには無い装備は多い、しかし、多くの物を得ている現在のクルマは軽さを失った。アルファロメオのライトウェイトスポーツカーはそれに対する挑戦なのであろう。

 

 そして、アルファロメオのライトウェイトスポーツカーに対する拘り以上に、アルファは創設以来拘っているものがある。それがこのアルファロメオのロゴである。

 

 ほほう...、

 

これは面白い意味が封印されているな、と思った。

 

 ...つづく

 


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