街でもちょくちょく見かけるようになった2015年型のToyota 4Runner。 現行のランドクルーザー200は高価過ぎ、タコマはピックアップトラックなので、FJクルーザーがラインから消えた後のトヨタの中心となるSUVではある。個人的にはマニュアル使用が無かったり、ミニランクル200の様な高級乗用車志向的な乗り心地がオフロードビークルとしては中途半端な感じがする。その4ランナーをベースに多くのアウトフィッターをスポンサーを募ってビルド(組み上げる)したのが以下である。
4Runner Expedition Overland Vehiclr Build
エクスペデッション、オーバーランド仕様車には金が掛かる。それは装備に掛かるパーツ代と作業コスト等が含まれる。それをスポンサーの資本で行ったものだ。ビデオでは各パーツメーカーの最新装備を装着してフル装備のエクスペデッションビークルを組む演出が成されている。こういったフル装備の四輪駆動車を見ると、この4ランナーはどんな荒地でも走破しそうに感じる。しかし、アウトフィッターの装置には目的という前提が必要であり、目的を持たないアウトフィッターの装着は不要な荷物を積み込んで走っるのと同じで、車重が増加し走りのパフォーマンスは犠牲になる。本当はアウトフィッターを装着する余裕があるならば、目的にもよるが、軽くフットワークが良くバランスが取れているToyota 4 Runner TRD Pro の選択が良いのかも知れない、とも思ったりする。
マンハッタンで見かけたNissan XTerra Expedition 仕様車。
現在のアウトフィッターパーツには大きく3つの流れが重なっていると思っている。最初の一つは英国のランドローバーシリーズからの流れで、英国領の影響のあったアフリカやオーストラリア等のリーモートエリアの遠征とキャメルトロフィー等のラリーレイドから構築されてきた流れ。そして、一つは北アメリカのコロラド以西のロッキーやシェラネバダの岩場でジープラングラーを中心としたロッククローラーの流れ。そして最後にスピードが加わるパリーダカ等のレースからの流れ。それらが複合し進化し現在に至っておりオフロードパーツ市場を潤している。そういった現在の環境の中で大切な事は、受身的な姿勢ではなくて、僕はクルマを使って何をしたいんだ。という明確な目標であり、その目標の設定がクルマと自分とのスタイルを決めていく要となり、満足のいくものとなっていくはずである。
2012年にアリゾナ州のキャンプ地で出会ったTim France という無名な男の経験とスタイルが現在の自分に影響を与えたと思っている。彼は荒野の中でトヨタタコマがスタックしてその脱出に3日間を費やした経験等も持つ。その彼がハッキリとこう言い切った。砂漠や荒野では信頼のおけるシンプルで丈夫な四駆が一番いい、重装備、重い車は命取りになるよ。
重装備の4x4が追い越し車線をスピードを上げて走っていく光景を横目で見ながら、僕は僕のスタイルでいこうと思っている。
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