Expo会場には複数のトラック(カミオン)が展示されていたが、この MAN KAT1 6X6 Camper の存在は他を圧倒する存在感があった。基はドイツ陸軍の為に開発したトラックで、後部にはロケットランチャー等を搭載して荒野を駆け抜ける機能を保持している。開発当初からミリタリーが使うオフロードトラックという仕様なので、アプローチ、オーバーハング、デパーチャーアングルの確保が徹底しており、図体が大きいにしても未舗装地の走破性を考慮した設計となっている。
後部に搭載されているごついタイヤリフトはフォークリフトの様で目が釘付けになってしまう。このトラックを前にして経営の神様と呼ばれた松下幸之助氏の言葉が浮かんできた。氏はこう言った。人間とはどういうものかについて一言で言うならば、人間と言うものは万物を支配活用する事の出来る偉大な王様という本質を与えられている。つまり、万物=大地、大地を支配する。その為の道具にこんなトラック(トラック自体も万物)が重なった。未舗装の大地で四輪駆動車を駆るという事は人が万物を主管する為の術ではないだろうかと思わされた対面であった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます