アメリカにおいては2014年で新車の販売が終了した Toyota FJ Cruiser であるが、面白い事に中古車市場における FJ Cruiser はその価値を高く保ったままだ。製造されてから古いもので13年の歳月が過ぎ、走行マイルも20万マイル(32万キロ)を超えたものですら8千ドル~の値段が付いている。市場における値段は需要と供給によって成り立っているので、こういった現象は即ちFJ Cruiser の人気の高さを示しているのである。FJ Cruiser が米国にて販売が開始された2006年の米国のオフロード四駆界はロッククローラーの盛んな時期であり、その中心にあったラングラーJKに対抗するべき存在として登場した感があった。2008年にリーマンショックが起こりそれと平行しての原油高により人々は燃費の悪いSUVを避けるようになり業界全体が落ち込んだ。その後、シェールガスの増産により原油価格が安定するまでの間にSUVの再編がメーカーによって行われた。あるメーカーはラダーフレームを捨てた、トヨタは他のSUVを生かす為にFJクルーザーを外した、そんな気がする。そう思うとFJはとても気の毒な気がする。そうして現在 FJ Cruiser の値段が落ちないのはFJ Cruiser のリベンジなのかもしれない。ニューヨークではランドクルーザーを観る機会は少ないが、FJ Cruiserは街に出かければ必ず見かける。FJ、生命力強しです。
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