ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

トムシェパードがGワーゲンの後に手に入れた車両

2019年02月22日 | OVERLAND VEHICLE

 2012年秋の Jonathan Hanson 氏の報告によるとシェパード氏は G ワーゲンを手放して Jeep Wrangler に乗り換えた。4ドアのリミテッド (LWB) ではなくて2ドア (SWB) 、エンジンはアメリカでは販売されていない4気筒のターボディーゼルエンジンでオートマチックである。シェパード氏はこのラングラーでアルジェリア等のサハラを一人で旅をする為に後部座席のシートは勿論、助手席のシートも外して車内で足を伸ばして眠る為のスペースを確保している。2ドアラングラーを選んだのは氏の根底思考にあるオーバーランドビークルは軽さが命という課題に応える選択であったのであろうと理解している。

 それにしても、シェパード氏がラングラーを選んだのは不可解ではある。サハラ砂漠、アフリカの僻地においてはトヨタのランドクルーザーやハイラックスが移動の為に最も多く活用されている車両である。アフリカ大陸で走っている4WDの70%はランドクルーザーであり、信頼性と部品の供給性が他の車両に比べて高い事はよく知られているにも関わらず氏はなぜランドクルーザーを選ばなかったのであろうか? 彼は英国人であり自国の象徴的アイコンでもあるディフェンダー系は現在も沢山アフリカ大陸で活用されている実績があるのに、氏はなぜディフェンダーを選ばなかったのだろうか? それは、シェパード氏のキャラクターが他人と同じ事をやるのは面白くない!と表現している様にも感じる。おそらくシェパード氏はランクルもディフェンダーも考慮したであろうが、最終的には彼のロージックではなくてインスパィヤーがラングラーを選択したのではないかと思っている。(スポンサーが付いていなければの話ではあるが...)それは、ひょっとして彼の少年時代の記憶にあった The Rat Patrol が甦ったのかも知れない。それらは全て僕自身の妄想に過ぎない。

 シェパード氏がなぜSWBジープラングラーを選んだのか?という問いは、我々がオーバーランドビークルを選び考える時の問い掛けになる遺産となったのである。

 


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