ライア-(竪琴)大好き!~Tomoko Leier Salon へようこそ♪~

ライアー(竪琴)奏者の三野友子です。ライア-や日常生活のこと、あれこれを気ままに綴ってます♪

オバサンの品格

2007年06月10日 | 日々思うこと・・・


つい先日、日暮里の生地問屋街で、座椅子のカバ-にする生地を買いに行った日のこと。帰りの山の手線の電車の中で、一瞬信じがたい光景が目に入った。

年のころは私と同じくらいか、やや年上のオバサンが、立ったまま足を踏ん張ってビュ-ラ-でまつ毛を入念にカ-ルしていた。

電車の座席にどかっと座ったとたんに、バックから化粧ポ-チを取り出して、人目もはばからずにフルメイクをたんたんと行う若女性は、もはや珍しくはない。

が、オバサンが、それも立ったままでコンパクトの鏡をのぞきながらビュ-ラ-でまつげをカ-ルしている・・・

おっ、次にポ-チから出てきたのは、マスカラだ! きれいにカ-ルされたまつげにこんどはマスカラが塗りつけられていく・・・・
その間も容赦なく山手線は揺れ、揺れるたびにオバサンは足で踏ん張り、起用にバランスを取ってマスカラをまつげに・・・

その次に化粧ポ-チから出てきたのは・・?
うおおおっ!あの化粧ポ-チは見覚えがある。JAL機内販売の、私も買ってしまった機内限定販売のポ-チだ!(確かに使い勝手がいいのです~)

その後ファンデ-ション、チ-ク、仕上げにリップグロスで水滴がしたたるようなくちびるになり、オバサンのメ-クはどうやら完成したらしい・・・
その間、もちろん山手線は揺れて、おばさんはがんばって足を踏ん張って、小さいコンパクトの鏡を覗き込んでいた・・・

女性の美の執念・・・と言ってしまえばそれまでではあるが・・・
同じオバサン世代として、電車の中で堂々とフルメ-クはすまいとこころに誓う・・・

オバサンにも品格は必要だよ~
品のあるオバサンを目指そう・・・

とか思いつつも、日暮里で激安ショップめぐりをして、安いワンピ-スを買ってものすごく満足している、オバサン化している私がいたのだが・・・





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アイルランドのリムリック哀歌

2007年06月10日 | CD 「スイ-ト・ライア-」曲目解説
電車の車窓からあざやかなブル-のあじさいが目につくようになりました。もう梅雨の時期ですね。

5月にできたばかりの2枚目のライア-のCD「Sweet Leier」の曲紹介です。

今日は5曲目の「リムリック哀歌」アイルランド民謡です。

アイルランドでは有史以前よりハ-プは神聖な楽器とみなされていました。ユ-ロ通貨統合の前のアイルランドのコインの裏側にはハ-プの絵が描かれ、ユ-ロになった今でもアイルランドのユ-ロのコインの裏側にはハ-プの絵が刻まれています。

ハ-プを弾くことは教養のひとつでもあり、
ハ-プをたずさえて各地を渡りあるく吟遊詩人も多数存在していました。

ところが・・・
イギリス統治下に置かれ、西洋音楽が流れ込み、だんだんピアノがハ-プの地位にとって代わるという状況がでてきました。
そしてアイルランド古代からの伝統であったハ-プがだんだんとすたれていったのです。

そんな中、1792年に北アイルランドのベルファストで記録に残っているものでは最後といわれるハ-プ・フェスティバルが行われました。

このハ-プ・フェスティバルに11人のハ-プ弾きが参加しました。
そして段々すたれていくアイルランドのハ-プのメロディ-をなんとか、記録に残そうとした人がいました。
エドワ-ド・バンティングです。

今回CDに収録した曲はこのハ-プ・フェスティバルでバンティングが採譜した曲です。

この曲のメロディ-は私にとって、とっても「ケルト」に聞こえます。シンプルですが、メロディ-ラインがとてもきれい・・・

こういう曲をライア-で弾いていると、ひとつひとつの音色が心にしみわたり、幸福感が体中を包みます。

いったんアイルランドではハ-プ文化や、独自の民族音楽は急速にすたれてしまいましたが、長いときを経て、埋もれてしまった大切なものが、また再び掘り起こされているような気がします・・・


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