歴史と文学の舞台となった古刹を訪ねました。
都での政争に敗れ、世をはかなみ失意のうちにこの地に移り住んだ人々がいました。
この世に極楽浄土の世界を描いた三千院、
平家滅亡の悲劇を生き残った建礼門院徳子が隠棲した寂光院など
哀調奏でる大原の里は、傷つき疲れた心を癒すやさしさに満ちているようです。
寂光院は、三千院とは真逆の方向だったので、三千院だけを歩きました。
いまでこそ、門前にはお店が並び観光客の人で賑やかですが、
都遠く離れた大原の里は、なんと寂しいところだったのでしょうね。
三千院に向かう途中に、見かけた水車のある家で
お手紙を書いている人たちの姿が・・・。
ここで書いた手紙をポストに入れると、三千院のスタンプが押されるそうです。
現地の記念切手が売られていました
三千院の門前前に並ぶ食事処やお土産品店
入り口
歴代の天台座主を輩出した名刹三千院は
延暦年間(782~806)に最澄が比叡山東塔に建立した堂宇を起源とする
天台宗五箇室門跡のひとつ。
優雅な自然と豊かな文化が残る京の隠れ里大原。
四季折々の美しい景色に、心が癒されるようです。
紅葉のうつくしい庭園
季節を映す二つの庭園がきれいです。
井上靖が「東洋の宝石箱」と評した瑠璃光庭。
一面の苔と杉木立を配した庭園に往生極楽院が建ち、
平安貴族が求めた極楽浄土の世界を現出させています。