衣笠山でおさんぽ

  超ハイパーなボブが旅立ち、寂しくなったけれど、老犬Eセターズの鳥猟犬魂は未だに健在。

気になるワンコその後

2012-11-23 17:09:54 | 
以前、ラブラドールの「気になるワンコ」記事を作成したのはもう一年以上前になる。

その後、思わぬ展開でワンコはとても幸せになっていた。


振り返れば、そのワンコは衣笠山に体力トレーニングに訪れる飼主と共に時々やってきていた。飼主は一人暮らしの初老と思われる年代の方。ワンコはペットショップで購入したと話していた。

ワンコは皮膚病が哀れなほど進行しており、ケアばかりか病気の予防もなされていなかった。すでにフィラリア感染している可能性も高いと思われた。

ワンコに出会った最初の年は、毎朝のように散歩中に会っていた。しかしその後、飼主だけがトレーニングに訪れるという日々となった。犬が体中を掻き毟り、歩くのを嫌がるという話だった。

おそらく皮膚病が進行しているために不快であるからか、またはフィラリアに感染している影響で体調不良となっているものと推測された。


犬の飼い方は人それぞれである。そしてプライバシーに立ち入ることはできない。しかし余りにもひどい皮膚病であったため、会うたびにワンコの様子を尋ねたり、受診や病気予防の必要性についても話しかけてきた。失礼にならない程度に。

飼主は少しずつ心を開き、私に話しかけてくれるようになっていた。


昨年12月初めの画像

この画像を撮った頃はまだ体中を掻き毟るていどであったが、その後、毛が抜け落ち、やせ細っていったワンコ。そして今年の春頃から、ワンコとは会えなくなり、梅雨頃から飼主にも会わなくなった。

猛暑だった夏が過ぎ、そろそろワンコに会えるころかと気になっていたとき、その飼主が今年の梅雨頃に亡くなっていたことを聞く。

ワンコはどうしたのだろう。一人暮らしだった飼主が亡くなってからもう半年近くになる計算だ...。あのひどい悪臭を伴う皮膚病を嫌がらずに誰かが引き取ってくれただろうか。ワンコが処分されていないことを祈り、愛護センターに問い合わせてみた。しかしその時期に該当する犬は収容されていないとのこと。ではどこかで生きている可能性は高い。


その後毎日のように、散歩に訪れる方や近隣の方にもいろいろと尋ねてみた。その結果、亡くなった方の家がようやく判明。そしてその方の遠方に住む家族が犬を保健所に連れていくと話していたことを近くのお寺の方が知り、なんと犬を引き取って下さっていた!

そこで先日、さっそくそのお寺を尋ねてみた。

親切な住職さんが対応して下さり、すっかりと生まれ変わったワンコに再会。毛はふさふさに生えそろっており、医療も施して下さっていた。残念ながらフィラリア強陽性のようだが、肉付きも良くなっていて元気。心臓の薬を併用しながら投薬にて治療を続けているそうだ。

そしてまた、亡くなった元飼い主は、狂犬病予防接種と登録だけは済ませており、それなりに可愛がっていたらしいことが分かった。しかし犬を飼うのであれば、登録につきものの狂犬病ワクチンだけでなく、毎年の混合ワクチン、フィラリア予防も忘れてはならない。それらは犬を迎える者の最低限の義務であり、尊い命を守ることに直結する。


気になるワンコは今、由緒ある立派なお寺の伴侶動物として第二の犬生を過ごしている。





そして今朝、雨がふりしきる中、ふたたびワンコに会ってきた。















私を覚えてくれていた、らぶちゃん。皮膚もすっかりと良くなり、コートも綺麗に生えそろっている。



そしてなんという偶然か、ジェッシーがお世話になっているトリミングサロン「ホットフィールド」経営者のお父さまがそのお寺の住職さんであった。ぴかぴかのお肌とコートが蘇るはずだわね。

とても嬉しいよ、シンデレラらぶちゃん。また会えるね。

コメント (8)
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