旅してマドモアゼル

Heart of Yogaを人生のコンパスに
ときどき旅、いつでも変わらぬジャニーズ愛

短編集「Loving YOU~ねがい~」

2011-07-08 | 管理人著・短編集(旧・妄想劇場)

 「何しとるん?」
 まさかこんな場所で、彼の声を耳にするとは思ってもいなかった私は、一瞬聞き違いかと自分の耳を疑った。
 「引っ越すんか?」
 彼が私の顔を覗き込みながら聞いてきた。眼鏡をかけた彼にドキッとして、目があった瞬間、なぜだか照れくさくなった私は茶化すように言った。
 「あ、本物だ」
 「なんやねん、ホンモノて。俺のニセモンがおるんか」
 「しばらくずっと会えないって思ってた」
 「俺かて休みの日くらいあるわ」
 「そっか」
 「充電せなあかんしな」
 「大阪に帰んないの」彼の充電といったら、地元大阪に帰ることだ。
 「時間ある時はな」
 「じゃあ時間がない時だけ、私のとこに来るってこと?」
 「おまえ、なに人の揚げ足取ってんねん」
 「ゴメン」私は笑いながら言った。
 商店街の不動産屋の前で、並んでしゃがみ込んでいる私たちの姿は、端から見たら新居を探している新婚夫婦みたいにでも見えるだろうか。
 「で、引っ越しでもするんか?」
 「どうしようかなあ」
 「え?ホンマに考えてんの?」
 彼が頓狂な声をあげた。私はそれに肯定も否定もしなかった。
 「ピアノを置きたいんだよね」
 「ピアノ、今の部屋でも置けるんちゃう?」
 「置けなくはないけど防音をしないといけないし、めんどくさいじゃん。それなら、最初から楽器オーケーな部屋に移った方がいいかなって思ったの」
 だが、店の表に出ている物件情報の中には、そんな部屋は出ていない。本気で探したければ、不動産屋に直接相談するしかない。
 「ウチの近くに引越たらええやん?その方がおまえんち行きやすいし。ここ山手線のほぼ反対側やで。遠すぎや」
 「あんな家賃の高いとこヤダ」
 「ここかて特別安くはないやろ」
 「そりゃそうだけど。私、この街が好きなの」
 私は立って後ろを向いた。
 夏の昼下がり。商店街を行き交う人々の中に、私の隣でしゃがみこんでいるアイドルに気づいた人は誰一人としていない。かといって、他人に無関心という街ではない。馴染みの店に顔を出せば、お店の主人が笑顔で声をかけてくるような街だ。
 「うち来る?」
 私に続いて立ち上がった彼に、聞く必要のないことを聞いた。
 「おまえアホか。俺がなんでここにいると思てんねん」
 「そっか」
 「しょうもない。この暑さでボケたんちゃうか?」
 私の頭を手でクシャクシャと乱してから、先に歩き出した。
 「もう」前髪を直しながら、彼を追って横に並んだ。
 仙台の七夕飾りには遠く及ばないが、小さな笹竹にカラフルな短冊を吊した七夕飾りが、商店街の各店舗を彩っている。どこかの店の軒先にでも掛かっているのか、優しげな風鈴の音が耳をかすめて、静かにアーケードの中を通り過ぎていった。
 私は歩きながら、隣の彼をそっと見上げた。
 前よりも2人で会う時間は減ってきているが、1年に一度の逢瀬しか許されていない織り姫と彦星よりはマシかもしれない。それにしても、この夏、仕事は確実に忙しくなっているはずなのに、彼のその端正な横顔に疲れはまったく見えない。この人は本当に仕事が大好きなんだなと、つくづく思う。
 「なんで急にピアノ置こう思たん?」
 彼の視線が私に下りてきて、私は慌てて彼から目を離して前を向いた。
 「大した理由じゃないの。友達の結婚式で弾く機会が時々あるんだけど、その練習のためにいちいち実家に戻るのがめんどくさくって。今の部屋にあると便利かなって思ったの」
 「ホンマに大した理由やないな」
 彼は笑って言った。
 「ピアノの練習で実家に帰ったってええやん。実家に帰るんは盆暮れだけなんて言うたら寂しいもんやで、親からしたら。ましておまえ、一人娘やろ。親孝行や思て、時々両親に元気な顔見せたほうがええんちゃうか」
 どうしてこの人は、こういう説教めいたことを、さもなんでもないことのようにさらっと言えるんだろう。人一倍、家族思いな彼だからこそ、自然と出る言葉なのかもしれないが。押しつけがましさの欠片もないその言葉に、私は素直に「そうだね」と頷いた。
 商店街の一角に置かれた大きな笹竹の周りに、子供たちが集っていた。幼い字で紙いっぱいに願い事を書いた短冊を、小さな手で一心不乱な表情でくくりつけているのを見ながら、ふと思う。私があれくらいの子供の頃、私は星に何を願っていたのかな?きっと子供心を膨らませて、夢に溢れた願いがいっぱいあったはずなのに、何一つ思い出せないのが切ない。
 「ねえ、子供の時、七夕に何をお願いしたか覚えてる?」
 「覚えとるわけないやろ、そんな昔んこと」
 そんなら、おまえ覚えとるんか?と逆に聞かれて私は首を横に振った。
 「七夕に願いごとって何やねんな。織り姫も彦星も自分らのことだけでもういっぱいいっぱいで、他人様のお願いを叶える余裕なんかないで」
 別に、織り姫と彦星にお願いしてるわけじゃないと思うけど、と可笑しくなった。
 「まあ言うても、大人んなったら、願いごとは叶えてもらうもんやなくて、自分でなんとかするもんやけどな」
 「でも、星に願うって、なんか夢があっていいと思うけど」
 「そやな。夢はあるなあ」
 「でも、七夕の日ってあんまり晴れたことないじゃん。雨降ってたり、曇ってたり、子供の時、天の川が見れなくて、いっつもガッカリしてた」
 「今年はどうなんやろな」
 「うーん、週間の予報だとダメみたいだったな」
 「なんや、おまえ、願いごととかあるん?」
 「あるよ」
 もちろん、願いごとはたくさんある。自分の努力次第で叶う願い、誰かの協力があれば叶えられる願い、相手の気持ちひとつで叶うかもしれない願い……
 アーケードを抜ける手前で、彼が立ち止まった。暑さを含んだ眩しすぎるほどの陽射しがアスファルトに照り返して、外の風景がハレーションを起こしたように白浮きして輝いている。私を見下ろす彼の顔にも光が当たって、はっとするほど美しい陰影が作られていた。
 「おまえの願い、俺が叶えたろか」
 一瞬、ほんの一瞬だけど、私を取り巻く世界から音が消えて、時間が止まったような気がした。冗談なのか、本気なのか。ざわめく気持ちを抑えるように、私は腕を組んで微笑んだ。
 「言うね。神様でもないのに」
 「知らんのか。神やで、俺」
 「へえ、神様だったんだ。じゃあ、神様なら私の願い、わかってるよね?」
 「もちろん。ようわかってるで」
 表情ひとつ変えずに、平然と言ってのける彼に思わず笑い出しそうになった。でも、と思う。もしかしたら、本当にわかってるのかもしれない。人の気持ちの機微に敏感な彼だからこそ。
 「じゃあ」私は腕をほどいて、頭を下げた。
 「今とは言わないけど、いつか願いを叶えてください」
 「なんや、あらたまって」
 私は彼を見上げて言った。「だって、あなたは神様だから」
 照れたような表情が彼の上に浮かんだ。
 「よう言うわ」
 そう言って歩き出した彼の背中を見つめながら、心の中でつぶやく。
 
 あなたにかなえてほしい願いはただひとつ。それはね……

 私は、彼を追って、煌めく夏の太陽の下に飛び出した。
 
 
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


七夕に合わせて、レコメン聴きながら、サクサクと気軽に書いてみました。
このめっちゃ忙しい合間の、いったいいつの話なんだということですよ。
ま、いうても、妄想ですから(笑)
最近、彼のあまりの多忙さに、なんや書きにくくなったなあと感じてたんだけど、あまり考えないことにしました

ヘラヘラ笑いながら、気軽に書きすぎたんで、かなり軽めの話に仕上がってますけども、その分、お気軽に感想などいただけたらと思います

ちなみに、肝心の「私の願い」は、話の中では語られてませんけども。
それは読者の方々の想像にお任せしようかと。
皆様なら、どんな願いを「彼」にかなえてもらいたいですか?


ありがたいことです

2011-07-06 | ジャニーズ雑記
テレ玉さんってすごい…


曜日と時間を変えて、月曜19時から1時間番組に変わったジャニ勉をオンエアしてくれてることに、超感動


埼玉に住んでて良かった


と、初めて思った(笑)



1時間になっても、師匠のコーナーが増えたくらいで、中身もスタジオのセットも変わってなくて、それがなんか嬉しい

時間が変わっても、俺らはなんも変わらへんでと言うてる感じで安心する

ただ、ジュニデカのコーナーがジュニマガに変わって、いたはずの人がいなくなってしまったのが、切なかったけど…
濱ちゃんが淳太と組んでるのを見て、ちょっと胸が痛みました


でもでもやっぱりジャニ勉面白い
ゲストのFUJIWARAさんも面白すぎやし(笑)
床に転がって大爆笑する横山さんの可愛い姿なんてジャニ勉でなきゃ見られない
なんで全国エリアでオンエアしてくれないのかなあ
きっと見たい人、いっぱいいるはずなのに。

と、テレ玉で見られる幸せを噛みしめながら思います。

でも、3ヵ月は遅れてるもんで
これでローカルの特番とかが入ったりしたら、さらに遅れるし
でも月曜19時だったら、野球中継も入らないし大丈夫かな。
あるとしたら高校野球の予選大会くらいか…


さっ今日は仕分けの日ですね

あっTORE!も今日からスタートでしたね

いやあ

∞さんたちをテレビでいっぱい見られて、ホンマ嬉しいですなあ

これを買って、これが届いた

2011-07-04 | ジャニーズ雑記

今日はお休みをいただいて、午後から母に付き添って病院に行ってきました。

今のところ、血液検査でも異常は見られず、無事に肝臓の方も機能しているみたいで、大丈夫でしょう、ということでした。

といっても、大丈夫というのは術後の経過が、ということで。
癌そのものに関して言えば、また再発する恐れがないわけじゃないということ。
血液内に癌の、癌そのものではないけれど、まあミクロ単位での細胞が流れてしまっているので、それがまた同じ肝臓に再発するのか、それとも肺に転移して出来るのか。

選択としては、今から抗がん剤を投与するか、それとも様子をしばらく見るか、そのどちらかになるのだけれど、抗がん剤を投与したからと言って、肝臓癌に関して言えば、効果があるかどうか、まだ数値的な結論が出ていないので、医者からも「絶対にお勧めします」とは言えないそうです。

抗がん剤を投与する場合、3週連続して通って、1週間休んで、また3週通って、という治療スケジュールになるそうで、正直、今の母の体力にはちょっと厳しいものがあるなあと。
先生とも相談した結果、ひとまず抗がん剤の投与は見送って、様子を見ることにしました。

で、次の診察は3か月後の10月。

10月て、もう秋ですよ・・・

でも母からすると「暑い夏に病院まで行かなくてもいいので助かった」だそうで(笑)

まあ、それまでゆっくり静養していただいてね



で、前置きが長くなりましたが、病院のコンビニでこれ買いました。



日経エンターーーー
中のピンナップが裏表とも∞さんたちで、もうどうにかしてってくらい超カッコイイ
(と、目は横山さんだけを追ってる私です
中身の方も、グループとしての紹介ページもたっぷりあるし、メンバー一人一人にもページを使ってて、読みごたえは十分
てか、マルちゃんがめっちゃ男前に映ってますよ(笑)
(ま、それでも横山さんにはかないませんが

雑誌以外にもお弁当とか買ったんだけど、コンビニの店員さんが、すごーくニコニコして
「雑誌は別の袋に入れた方がいいですよね
と、とっても丁寧に袋に入れてくれました。
まあ、わかりやすいですよね。
レジ台に置くまで、日経エンタを大事そうに抱えてましたから、私(笑)


で。自宅に帰ってから、夜、これが届きました。



ニッポンの嵐ーーー

なんだかんだとミーハーな私です

とりあえずパラパラとページをめくってみましたが、見ごたえも読みごたえもありそうなので、時間のある時に、ゆっくり読みたいですね。

あ、そういえば嵐の結果、どうなったかなあ
今回、国立は職場の友人にお願いしたんですよ。
自分の分は、正月の大阪にエントリーして。

順番にメールで結果が届くみたいですけども。
今年こそはぜったいに行きたい 当選してるといいなあ


挑戦です!

2011-07-03 | Music & Art

今日は久しぶりのピアノのレッスン。

なんと、去年の11月以来だから、半年以上もブランクがあるわけで

といっても、まったく弾いてなかったわけではなく、時々、思い出したように、ちょこちょこと昔弾いた曲をさらってみたり、例のショパンのバラード3番を練習したり、してたんですけども。

来年の4月1日に発表会があるということで、先生から「出ていただきたいんだけど・・・」とおっしゃっていただけたので、ピアノのレッスンを再開することにしました

で、発表会に弾く曲なんだけど、「弾いてみたい曲があるんです」と事前に言っておいたこともあって、その「弾いてみたい曲」をいくつか持っていきました。

ショパンの「舟歌」
リストの「リゴレット・パラフレーズ」
リストの「シューベルトの歌による13のピアノ小品集」の中から2曲程度。
個人的には「Auf dem Wasser zu singen」と「Ave Maria」かな。

つか、どれも難易度高いっすよ

で、最終的に「舟歌」と「リゴレット・パラフレーズ」のどちらかで、先生も私も悩む。
先生的には、私のイメージは「舟歌」なんだそうですよ。
ヴェネツィア好きだしねーゴンドラで揺らりゆらりのんびり・・・
言うても曲はそんな余裕で弾けるものじゃないですけど

で、結局決めかねて

「とりあえず、2曲弾いてみる?」

いや、弾くって、まだどっちも譜読みの段階だし

「大丈夫。先生もどっちも弾いたことないから。一緒にやりましょう」

というわけで、最初に「リゴレット・パラフレーズ」から弾き始めたわけですけども。
2人でリスト特有の複雑な和音に苦戦。
32分音符のところになると、楽譜の音符はちっこいし・・・フラットとかシャープとかそこに多用されると見にくいことこのうえない。
もう、ダブルフラットとかこんなに使うなよ、普通に「ラ」でいいじゃん。

でも・・・

「まあ、なんとか、いけそうね」

というわけで、「舟歌」を弾くまでもなく、決まってしまいました。


リストの「リゴレット・パラフレーズ」に挑戦します



一応オクターブは余裕で届くしね。。。
でも、後半のオクターブの連続で腕が麻痺しないように、力抜く練習しなくちゃ

頑張ります

とりあえず、曲のイメージをつかむために、ヴェルディの「リゴレット」を観てみようかな。
えーと、I さん、「サロメ」と一緒に「リゴレット」も参考資料など、ぜひよろしくお願いします。


夏、ですから

2011-07-02 | ほかの話

今日は美容院に行ってきました

1ヵ月半ぶり、かな?


その時にストパをかけたせいで、髪全体が明るくなりすぎて、毛先が傷んでるのがちょっと目立つようになってたので、髪の色をちょっと寒色系の暗いトーンに落としました。


こんな感じ



自分ではかなり気に入ってます

黒に近いローライトも所々に入れてるんだけど…
写真じゃあんまりわからへんね



そして

美容院の帰りは、必ずと言っていいほど、お買い物熱が急☆上☆SHOWする私
いまちょうど夏のSOLDE真っ最中ですし

で、これ今日の収穫の一番のお気に入り

ロングスカートと見せかけて…


実はパンツなんです

もうめっちゃ可愛いと思って、即決ですよ


それと、これも一目惚れして買った綿麻の白のショーパン
淡いブルーの麻のシャツも一緒に買いました。

白のショーパンはレースのも持ってるんだけど、ちょっとサファリな感じのが欲しかったんだよね

数日前にも買ったこのショーパンもサファリなカーキなんだけど


こっちはデザインが可愛くて
スペインのインポートものなのです。
裾がちょっと絞れるようになってて。実際に着た方が断然可愛いのー
赤のボーダーのトップスは袖の上の部分をキュッと結ぶんのが可愛いでしょ

てか、どんだけショーパン好きなんだ私は
そんな公の場でお見せ出来るほどスリムな足じゃないのに
ダイエットも頑張って続けなくちゃね


あ、そういや

横山さんはタイトルに「エイト」がつく映画(笑)を観に行ったのかしら?
私もあのタイトル見てから、ずっと気になってはいる映画なんだけど。

ちなみに、私は来週「小川の辺」を観に行く予定です

やっぱりー
先輩の出てる映画も観といた方がいいと思うけどなー
時代劇だしー
所作のお勉強にもなると思うよー

っても、横山さんは武士の役じゃないからあんまり関係ないか・・・


節電ECO月間ですね

2011-07-01 | ジャニーズ雑記
レコメンを聴いてるうちに7月を迎えましたけども




ですね


夏は大好きなんだけど、今年の夏は笑ってばかりもいられないとゆーか
節電しつつ熱中症にならないような工夫も必要なわけで。
ここ数日はさすがに扇風機だけでなんとかなる感じではなかったので、クーラーと扇風機のW使い
冷房の設定温度は我が家は昔から28度にしてるので慣れてるんですが、それでも扇風機を使うんと使わんとでは涼しさが違いますね

あと寝るときはアイスノン使ったりね。
昼間出掛ける時は、冷やしたポリマーを入れて使うスカーフを首に巻いたり。

最近は、伸びてきた髪を久しぶりにアレンジして編み込みしたりして、なるべくアップにしたり、ポニーテールにしたりしてます
髪を結わく時はパチアパのグッズのシュシュを使ってます
パチアパのグッズが、バッグもコースターも、意外と普段使い出来るんだよねー
ライブ終わったらほとんど使わなくなるグッズが多い中で、ライブが終わって半年経つのにまだ使えるって、これってちゃんとエコになってると思いません?
さすがはエコの特番を任されてる関ジャニ∞

今月18日14時55分から日テレさん系でオンエアですね
「トヨタECOスペシャル 太陽が生んだ奇跡!灼熱!アフリカ大紀行」
ちなみに、この番組での村上君のロケ先聞いて、思わず「あらまあ」な私です。

実は私、彼とまったく同じ国に行きます(笑)
ただ行く街が同じかどうかは番組見ないとわかんないけど
9月もまだ暑いのかなあ…