アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

渡辺貞夫(Sadao watanabe Recital)

2015年11月18日 23時53分08秒 | ジャズ






今宵の一枚はナベサダのRecital。録音は1976年10月16日、郵便貯金ホールでのライブ。レーベルはEase wind。Montruexに乗り込んで日本のJazzのなんたるかを知らしめたのが、Sadao watanabe at Montruex Jazz festivalだとすれば日本でJazzの芸実性を認めさせたのが、このアルバムの演奏である。なんとなれば1976年の芸術祭参加公演で、大賞を受賞したから。当時のナベサダはもっとも油が乗っていた時期でFM東京のMy dear life(ナベサダ専門の番組で日曜日の10:00~11:00放送されていた。ライブ演奏が多く、ワクワクしながら耳を欹てていた。)を通じJazzの魅力を広めるのに大いに貢献していた。

実に日本的な響きに満ちた演奏で、とりわけA面冒頭のPastralは雅楽的響きを持つ曲だ。なぜかA面の曲はお堅い印象だが一転、B面はノリノリのサウンドでウキウキしてくる。

残念なのは録音。ダメダメである。まるでモノーラル録音のように音像が真中に定位、楽器の分離が悪くかつ不鮮明。響きも悪い。いくらなんでもこれは酷い。郵便貯金ホールはたしかに音響が悪かった記憶がある。それにしてもこの録音は頂けない。

side A

1.Pastral

2.Burung burung

3.Hitting home

4.Matahari terbenam

side B

1.Hero

2.Old photograph

3.Wana tanzania

4.Maraica

5Theme from My dear life

(personnel)

渡辺貞夫(as,fl,sopranino)

峰厚介(ts)

福村博(tv)

本田竹廣(piano,electric piano)

渡辺香津美(guitar)

岡田勉(bass)

守新治(drums)

富樫雅彦(per)

岡沢章(electric bass)