今宵の一枚はBrown Roach QuartetのStudy in Brown。録音は1955年2月24日、レーベルはMercury。あまりにも有名なアルバムだし、大好きなClifford BrownとMax Roach。拙者にとってはこの二人は別格の存在である。もともとMax Roachのdrumsを真近で見て、感じて衝撃を受けレコードを集め始め、遡る形でBrown&Roach quartetに辿り着いたのだ。Cliffordこそまさに天才で奔放なサウンドはただただ聞き惚れるしかない。一点の淀みもなく溢れるフレーズ、突き抜け、天にも届くサウンドと圧倒的な存在感。Cliffordを知ってしまうと、Milesすら翳んでしまう。
特筆すべきはHarold Land。Cliffordに負けじと素晴らしいPlay。二人の掛け合いはJazz史上に残る名演である。まあ、Quartet全員の水準が高過ぎる。Richie PowellのPianoも非の出るような勢いで、タッチの強靭さに驚かされる。George Morrowのbassはとにかく分厚い。壁のような音の塊。
オーディオ的にもこのアルバムは素晴らしい。モノーラルだがまったく気にならない。一音一音鮮明で、楽器の粒立ちが明確。CDも持っているが迫力の違いに戸惑うばかり。不思議だ。
side A
1.Cherokee
2. Jacqui
3. Swingin'
4. Lands End
side B
5. George's Dilemma
6. Sandu
7. Gerkin For Perkin
8. If I Love Again
9. Take The A Train
(personnel)
Clifford Brown(tp)
Max Roach(drums)
Harold Land(ts)
George Morrow(Bass)
Richie Powell(piano)