今宵の一枚は阿川泰子のMelodies。録音は1986年6月1日~15日JVC青山スタジオ、レーベルはJVC。美人は得だ。さすがにここ最近は失礼ながらだいぶ容色が衰えたが、このアルバム制作当時は34歳。まさに女盛りのころで元女優の看板も伊達ではないなぁ、と。1980年代前半はブームと言ってよいほどに、売れまくりレコードセールスも素晴しく、テレビにレギュラー番組を持ち、CMにも数多く出演。まさに八面六臂の活躍で売れっ子だった。
当時はじっくり聴くこともなく、綺麗な女性なのに歌がうまいなぁ、程度の認識だった。年を重ね「人間外見より中身だよ。」と心底感じる年代に達すると、正直さほど歌、上手くないよな。なんとなく平板で笠井紀美子や中本マリに比べてしまうと正直、魅力は薄い。ただ、舌足らずの声と音色は魅力的で、この点こそが阿川泰子最大の美点。
バックのメンバーが凄い。Ron Carterはもちろんだが、Roland Hannaのpianoが実に良い。
side A
1.Gentle walk
2.What are tou doing the best of your life
3.Come in from the rain
4.Triste
5.If
6.The first time ever I saw your face
side B
1.Alfie
2.Saving all my love for you
3.It's impossible
4.Lately
(personnel)
阿川泰子(vocal)
Ron Carter(bass)
Roland hanna(piano)
Louis Nash(drums)
Kenyatte Abdur(perc)
西條孝之介(ts)
中牟礼 貞則(acoustic guitar)
松木恒秀(electric guitar)
村岡たける(harmonica)