今宵の一枚はOscar Peterson TrioのThe Sound of the Trio。録音は1961年8月20日、25日そして10月。 live at the London House, Chicago。レーベルはverve。言わずと知れた有名なThe London house sessionシリーズの一枚である。流れるような超絶テクニックのOscar Petersonに負けず劣らず、Ray BrownのBassとEd Thigpenのdrumsが凄い。三人のその素晴らしいテクニックに酔いしれること間違いなし。
とにかくアップテンポでこれでもか、と迫るPianoの迫力は圧倒的。とりわけ、A面2曲目のOn green Dolphin Streetは音の洪水。またB面3曲のkadota's bluesにおけるRay Brownのbassが素晴らしい。弾むが如く軽やか、あたかもguitarを爪弾くかのようにbassが唄う。これは凄い。drumsの煽りも的確で心憎いほどに間が良い。
Tommy Flanagan TrioのOverseasも名盤だがこのアルバムも名盤である。う~ん、どちらも魅力的で甲乙つけがたし。
録音もliveとは思えないほど優秀で厚み、左右の広がり楽器の明晰さと文句なし。鮮明でいて、リラックスできるliveの雰囲気も堪能できる。おもしろいのは、Oacarがブツブツ呟く声が録られていること。小さくまた曲と符丁が合い興味深い。
side A
1.Tricrotism
2.On green dolphin street
side B
1.Thag's dance
2.Ill wind
3.Kadota's blues
(personnel)
Oscar Peterson(piano)
Ray Brown(bass)
Ed Thigpen(drums)