今宵の一枚はTommy Flanagan TrioのOverseas、録音は1957年8月15日。レーベルはmetronome。Tommyの伸びやかでリリカル、かつ軽やかでいて芯のある素晴らしい演奏が聴けるアルバムだ。Bill EvansやOscar Petersonほどには人気はないが、実力はたいしたもので好きなpianistの一人である。流れるような演奏はPetersonを彷彿とさせるが、タッチと音色がTommyの方が華やかな気がする。グイグイとではなく、知らず知らずのうちに引き込まれる感じだ。「軽やかさ」こそ、Tommyの本質だろうか。
drumsがElvin Jones。パワフルでいてしっかりpianoをサポートする演奏は素晴らしい。bassのwilbur Littleも的確にリズムを刻み、ブンブンと唸るサウンドもどこか軽やかで心地よい。
side A
1.Relaxin' At Camarillo
2.Chelsea Bridge
3.Eclypso
4.Beat's Up
5.Skal Brothers
side B
1.Little Rock
2.Verdandi
3.Delarna
4.Willow Weep For Me
(personnel)
Tommy Flanagan(piano)
Wilbur Little(bass)
Elvin Jones(drums)