歴史作家 智本光隆「雪欠片―ユキノカケラ―」

歴史作家 智本光隆のブログです。

祈念―がんばろう東北―

桜の花に癒され、地震の爪あとに涙し・・・しかしながら確実に仙台の街は復興しております。1歩づつではございますが、前進していきたいと思っております―8年前、被災地からこの言葉をいただきました。今年もまた、春がめぐって来ました。今も苦しい生活を送られている方々に、お見舞いを申し上げます。本当に1日も早い復旧、復興がなされますよう、尽力して行きたいと思っております。

豊臣蒼天録秘話第9回―千姫2―

2012-12-20 00:35:16 | 日記
さてと、千姫で少しだけ続き。

今作の千姫は一見・・・というかすべてにおいて幼く見えてますが、
実のところはかなり豊臣と徳川の関係を理解しており、
その上で最初から、豊臣に殉じる覚悟を決めていた・・・それが本作の千姫です。
秀頼に殉じる覚悟と言ったほうが正しいですかね。
忠輝曰く、「お前は俺の欲しいものは、すべて手に入る」と言わしめたほどに。
あと数年で美人になるらしいしねぇ(w


作者的には終章の太刀を鴨川へと投じ、そして千姫の声に振り返って手を振る秀頼・・・
それは、イメージ通り描けたかなっと思っています。
目指したところは、
「これから作家人生、どれだけ続くか分からないが、二度とないくらい爽やかに終わる!」です(w
以前に書いていますが、このラストは元々は『関ヶ原群雄伝』の時に考えたもの。
吉勝と辰子でやる予定でしたw


実家が壊滅してしまった千姫ですが、作中の随所に見せたクソ度胸で、なんとか乗り越えて行くでしょう。
あとはこの千姫が主導する以上、大奥的なものはまず出来まい(w


・・・最後にもうひとつ。
この千姫、『豊臣蒼天録』の発売時期(2011年9月2日)から、
「某大河ドラマの影響が?」とか突っ込まれました・・・が。
七月末日に脱稿してるんで、そんなことはありません!
まあ・・・キャスティングは予想してたけど(w