以前にもKENWOOD(ケンウッド)のお花見にお連れした、相方の上司。
上司といっても部長とか事業部長とか、そんなレベルじゃなくて、そのもっと上の超オエライさん。
その上司が、再びワシントンDCに出張に来るという。
下っ端の相方は、もちろん車を出して早朝に空港へお出迎え。
いってらっしゃ~い、あたしゃ、ゆっくり寝てるから・・・と思ったら・・・はい?
「オマエ(私)も一緒に来い、と、ご指名だ。」
なんで~?
しかも、空港からまず向かった先が・・・
なんで~~~???(笑)
私としてはラッキーだけど、このお方、いっつもゴルフしにワシントンDCに来てるイメージが。
ま、でも見えないところで、きっとスゴイ仕事してるんだろうな。
我が家からとっても近いゴルフ場は、ポトマック川が近くを流れて、ワシントン記念塔も眺められる。
早朝なんかは、と~っても清々しいのだ。
しかも、こんなシチュエーションで、一人たったの$24。
ハーフコースだったら、もちろん半額の$12。安い!安すぎる!!
というか日本のゴルフが高すぎなんだな・・・。
さて、そんな1日の最後は、ディナーを一緒に取る事は、ちゃんと事前に知らされていた。
が。
そーれーが、大変だったのだ!
いや・・・ディナーを一緒に取るのは全然OK、むしろ楽しみなのだけど、
お店探しを頼まれてしまった下っ端の男ども。 当然、その依頼は私へ方向転換される。
うーーん。困った。なんてったって・・・
・ガヤガヤうるさいお店はダメ・・・てことは、それなりの高級レストランでなければならない。
・けど、高級レストランなんて、あまり経験がなくて知らない。
・今回はおごってもらえないかもしれないから(オイオイ)、ただ高ければOKというワケにもいかない。
・そして一番の難関は、ワインが美味しいお店であること。
超!ワイン通なんだもの!!
“部長”くらいの上司だったら、「この辺にしとく?」で済んじゃうかもしれないけど、さすがに。。。
我々と相方の同僚とみんなで、あーでもないこーでもない・・・と、
アメリカ人の友達に聞いたり、ガイドブックを調べたりして、リストアップ。
決め打ちでいくのではなく、幾つか候補を出して、上司に選んでもらったお店は
CAFE MILANO (カフェ ミラノ) http://www.cafemilano.net/
DCの中でもオシャレな街 ジョージ・タウン にある。
“オシャレな北イタリア料理のお店で、このお店はセレブにもファンが多い” なんて評価だし、
HPのワインリストを見ると、地域別にとーーっても沢山のワインもあるし。
お店は外から見ると、静かで優雅で・・・黒塗りの車で乗り付けてくる、まさにセレブな人も入っていく。
「おお~、いいじゃない~」
と、思ったら。
あちゃー・・・・。
中に入ると、すんごいウルサイではないか(汗)!!!
すぐ隣のカウンターバーは、人が溢れて、ワイワイ。立ち飲みしてる人でいっぱい。
音楽も音量がデカすぎ。相方のすぐ向こうに座ってる上司の言葉が聞き取れないくらい。
イタリアンだから陽気な雰囲気なのかなぁ~。
でも高級レストランっていうより、スポーツバーみたいだ。
で。
おそるおそる上司や相方たちの顔を見ると・・・ 「やっちゃった」 って感じ(汗)。
キミ達がリストアップしたお店は、こんなのも入っていたのかい? みたいな。
イヤ・・・リストアップしたのは我々だけど、最終ジャッジを下したのは上司ですからね? みたいな。
それでも、気のおおらかで陽気な上司なので、すぐに微妙な雰囲気もなくなり。
ワインはすべてお任せ。
最初は白を飲んだのだけど、とっても美味しかった~~!
銘柄を確認したかったのだけど、
上司の隣でワインクーラーに埋まっているのを、まだこの時は 「ラベル見せて」 とは言えず。
バランスに長けているというのか、ドライでもなく甘くもなく、ちゃんと熟成されてる味わい。
前菜をシェアしたのだけど、そんな料理にもピッタリ。
周りはうるさいけど、お値段はイッチョマエに高いだけあって(前菜で一皿$18前後)、美味しい。
子牛のタタキや、チーズとトマトサラダ、子ダコのトマト似などなど。
パスタを選ぶシーンでは、上司を除く男どもは
「りんぐいに?ふぃっとちね、って何? らびおり・・・? ペンネはあの短いヤツだよね?!」
男性陣って、こういう料理用語に弱いんであろうか。。。
逐一私が解説して選ぶ事20分(長っ!)、パスタ2種類とリゾット2種類、シーバスに、鯛の料理を。
これもシェアしたので、こんな写真を撮るのが精一杯。
でも、
こそっと撮ってたのに、上司に 「まきちゃん、写真撮るの好きだねぇ」 と突っ込まれてしまった。
そ・・・そですよね。普通はこんな写真なんて撮らないですもんね(汗)。
でも、突っ込まれたらもう開き直るのだ!
「この赤ワイン、とーーーっても美味しいので、ラベルの写真も撮らせてください!!」
AMARONE
DELLA VALPOLICELLA CLASSICO 2003 Allegrini
アレグリーニ というワイナリーの アマローネ。
栓を抜いたすぐ後は、ほんのり酸っぱい香りがしたけど、
グラスに入れてしばらくおいて開いてきたら、とっても美味しいーーー!!
と、話したら、上司も食いついてきたぞ♪
「まきちゃん、いーねぇ。 栓を抜いた時にね、香ったその酸っぱい感じがするのは
“置いておくと美味しくなるワイン” に多いのだよ~。」 と語りだす。
同じ「美味しいもの好き」なようで、話は 池波正太郎 の小説の「美味しそうなつまみ」にまで及び、
久々に楽しい日本の居酒屋話しで盛り上がってしまった。
でも、この赤ワインは本当に美味しかった。
最初にグラスに注がれた味と、最後の最後で飲んだ一口が全然違う。
ふくよかな熟成感があるし、どっしりした味わいでも、
いい感じの酸味のお陰で、逆にスムーズに喉を通っていく感じ。
これはお値段もそれなりだろうな・・・。 (後々調べてみると、自分で買えば35ドルくらい)
しかも、同僚夫婦はまったく飲まないのに、3本も空けてしまった。
そしてドキドキのお会計。念のために、現金はたくさん用意しておいたが。
チェックが上司に渡される。
固唾を飲む我々、じーーっと上司の行動を見守る。
・・・。
上司 「さ、行こうか。」
!!!!!
ありがとうございますっ!! ご馳走様でしたぁ!!!
ちなみに、家に帰り、ホームページでチェックしてたら、
どひゃーーー!!どの種類選んでも、1本$100以上してますがなーー(汗)!!!
御上司が帰国する日、ホテルまでのお迎えと、空港までの送りの間中、
「へへぇ~~~~~。」 と平に平にひらぁ~~にぃ~~していたのは言うまでも無く。。。
池波文学、最近読み始めたの。大根の鍋とかシンプルなんだけどときめいちゃいます。
食べたいの頼んじゃってたんですけどね~(笑)。
最後の最後で「あざーーっす!!」って感じでした♪
おじさまの間では、池波文学はやっぱりアツイみたいです。
阿佐ヶ谷に、池波正太郎の小説に魅入られて、
出てきたものと同じようなツマミを実際に出す居酒屋さん(彦次郎)を教えてあげたら
「行ってみるよ!」って嬉しそうでした(笑)
日本酒はお店で全国一周をできるけど、ワインだと世界一周だもんね!
日本酒以上にワインは酸化して味が変わるのが早い気がします。
でも・・・やっぱりワインはお金がかかります!(涙)
アメリカで遊びに遊んで貯金削ってるので、
日本に帰ったら、
懐に優しい日本酒で日本全国一周をゆったりできることに
幸せを感じてると思います♪
上司というよりほとんどパトロン♪ (笑)
それを3本って...!? ウチなら大事件です。
ドルもユーロも暴落しちゃったので来年は日本でもワイン安く買えるかな。欧州の混乱が拡大するとドルも再び上がるかも。
池波正太郎語りながらってーのが良いですね。食べることに興味のある人ってポジで付き合いやすいような気がします。やっぱ燗酒っス、なんて話したら楽しそう。
それにしても、このお店にリストにあるMitsuko's Vineyardが気になります。何でしょ?
おごってくれたのかもね。
他の男性人は、まき子さんに感謝せなあかんね。
Kちゃんは、このように奢ってもらってた事が
何度かあります。
いつもはビジネスの席だから、ということで私は同席できなかったんですが、
今回は単純に同じ会社のメンバーでディナーだったので呼んでもらえました。
くそー、こんな美味しい楽しい想いをしていたなんてっ!
とはいえ、気がラクなのはきっと私だけですね(笑)。
自分のホントの上司じゃないから、
素で日本の居酒屋について盛り上がってしまいました。
どひゃーーーー!!!!
な・・・なんて良いものを飲ませてもらえたんでしょう。
私も今から大事件扱いにします(笑)。
Mitsuko's Vineyard、メニューにありましたか!(まだ見つけてない自分(汗))
ナパバレーの北のカリストガのワイナリーですね。
小泉元総理とブッシュが乾杯を交わしたというワイン・・・
どんな味なんだろう~。
それ以前に、ものすんごい高そう~~(汗)。
ん?イタリアンなのに、アメリカのワインも置いてたんだ~。
ホントにラッキーでした・・・。
ケンウッドの時も、気さくに話しが盛り上がって楽しかったので、
今回も、下っ端な相方とオエライさん上司との
緩衝材のような役割って感じでしょうか(笑)。
私自信はまったくもって、純粋に楽しんでるだけなんですが。