瑞がき山の紅葉 シリーズー2
森川 雅昭さん 撮影
昨日から今日にかけては朝から晩までTVは大統領選一色だった。
このところ連日その熱狂振りをさんざん見せられていた。
幾ら、世界一の大国アメリカのことでその影響力は大きいからと
言っても他国の選挙をこうまで、大事な電波を使い生中継までして
いるのはおかしいのではないかと言う気がしてくるほどである。
あの選挙方式も一寸理解し難いものだし、両派に分かれてのあの熱狂
と対立の様は、私などは体質的にも受け入れられない事である。
武装したトランプ派の人々が、投票を監視すると言って銃を構えて居並ぶ
なんて図は、日本人には別世界の事である。
他国のことであり、選挙というイベントショーとして見ている分には面白い。
こんなに面白く,エンターティメント的な選挙は他国ではないだろう。
これによってアメリカは、その良さも欠点も、そして恥部までも改めて世界に
晒したようだ。
何という愚民達が(それも狂信的な)多い国かというのを世界に知らせたのが
印象的だ。
大金持ちで、カリスマ的な宗教指導者、天才的な催眠術師、卓越の感動的な
雄弁家が、もしいたら大統領に慣れそうな面白い国だとも思った。
闘争、分断、憎しみ合いと言う面が目立つ社会だが、この国が昔の太平洋戦争
開戦前には、民主主義と称した自由主義と個人主張で世論は多種多様だったが、
それでも戦争反対論が大勢だったという。
それが日本の奇襲攻撃(これも異説があり、米国の戦略だったともいわれるが)
によって、一転して分断もなくなり世論も一致団結したというのだから、
今の世代に通用するのかどうかだが、分断をまとめたのは愛国心だったという。
今回の分断も結果がいかように出ても、そんな心でまた纏まることが出来るの
だろうか。
とにかく戦いは一旦終わったようだ。再び強くて自由で豊かな民主主義の一流国家に
なれるのだろうか。