『 菜の花と富士山 』
須田 孝雄さん 撮影
国会の首相答弁を聞いていると、質問に対して全くストレートには答えていない。
野党の激しいヤジや質問に対しても、切れたり怒ったりはしないが馬耳東風だ。
これが政治家の姿、素質素養というものなのだろうか。
しかしこれを見ているととうとう岸田首相の命運も尽きたという感じがする。
副総裁が、我々の派閥は解散しない、この派閥は何も悪いことはしていないから
当然だという。幹事長も同様だ。情けないが彼らは己の利権や立場に目がくらみ、
何もこの情勢状況が見えていないようだ。
それに上川外相に対する発言も、その人間性や常識の有無が感じられず、ただ傲然と
地位と権限のバックに胸を張って言っているのが虚しい。
人間的にもこんなレベルなのか何と無知で粗野で低次元なのか、例え短期でもこんな
人が首相だったのかと思うと恐ろしいようだし恥ずかしい。
こうしてみると政治家なんて人は、力と金とがあって、体力に恵まれ、自我の強い性格で、
人前で話すのが大好きで、平気で嘘もつけてといった性癖をもってなければ出来ない大変な
仕事なのだという事をますます露呈したようだ。
こうした人物は国民の中でも稀有な存在だろうから、そんな意味では確かに選ばれた人とも
言えないこともない。
こうなったら、不起訴になった全議員、あの5人衆も含めて全員が議員辞職しなければ国民は
納得出来ないだろう。それをするのが岸田首相の仕事であり勇気だろう。
そうすれば何ポイントかは人気上昇し、ひょっとすると続投なんてことにもなりかねない。
勇気ある断行あるのみである。