『 寒川神社の山門と本殿 』
髙橋 嘉子さん 撮影
先日遅ればせながら、やっと寒川神社に初詣が出来た。もうガラガラでお守りなどの
売店は閉まっているかと思ったが、いやはや大変な混雑で全くの予想外だった。
神様が待っていてくれたようで嬉しかった。
おみくじを引いたら何と「大吉」だった。今年は縁起が良いぞと気をよくしたが、
考えてみたら去年のおみくじも大吉だった。すると大したことないかと思い直した。
でも大きな変わりがなければ、今の私はそれだけで有難いものだ。
我々がこうしている間にも世の中は大変だ。
政治は乱れに乱れているし、輪島地区ではまだ余震が続き被災者はまことに悲惨な
有様でTVなどを見るたびに心が痛む。
助かっただけましとも考えられるけれど、厳しい避難生活を余儀なくさせられている
病人、年寄りはどんなに辛かろうと思う。
もしも私だったら生きていけないだろう。もし一時災害は助かったとしても避難生活
にはとても自信がない。
我々のいるこの地でも、何時大きな災害が襲ってくるか分からないのだから、考えて
みれば恐ろしく不安で、危険極まりないのだ。
しかしここは大丈夫、しかも自分は大丈夫と言う全く根拠のない思い込みに支えられて
生きているわけだ。
そうした心理、つまり心理学でいう正常性バイアスがなければ、我々は楽しくピンポン
などやってはおられないかも知れない。
幸せというのか何と言ったらいいのか、不安と楽観とが入り混じった妙な心地である。