『 曽我梅林にて 』
高橋 嘉子さん 撮影
ここ何回もこの日記に書いたようなことを、もし本当に実行するとすれば一体どうすれば
良いのだろうか。
なぜこの様に躊躇しているかというと、実はこのことについては何年も前に次のような苦い
経緯があったのです。
何事もそうでしょうが何かを身に付けるには最初が肝心、基礎が大事で、まだ白紙の状態、
初期の段階でそれを正しく覚えることが大事だと言われます。
そこで会が発足して間もなく、我々もどうせやるなら正しい形を身に付けて上達のスピードを
アップさせて、上手になればますます楽しく面白くなって新しい世界が開けると思ったのです。
それには今のうちで、変な癖や自己流があまり身に着かないうちがチャンスだから(この事実は
昔ゴルフで私は嫌と言うほど実感し体験した)と思い立って、図書館から「卓球入門書」「初歩
の練習の仕方」と言った本を借りて来て、それを簡単にまとめて我々向きの練習法を作り、
それを基に皆でやってみませんかと提案したのです。
しかし思わぬこんな反発にあったのです。
「今更ピンポンが上手になってどうするのよ!」
「部活じゃないよ!」
「試合に出るわけじゃないよ!」
「健康のためにやっているだけだから!」
「今更この年で人の指示など受けるのはまっぴらだよ!」
「人から何も言われたくない、命令されたくもない!」
「気ままに自由にやるだけで良いのだ!」
「君が県大会クラスの選手だったというならその話は聞けるけど…!」
「他にすることもないから、やっているだけだから!」
と大体こう言った反発にあったのです。成程と思いました。
年寄りの意地やプライド、面子、面倒や億劫がり、頑固、変な達観と諦め、無気力、現状維持
とか保守といった特徴が垣間見えるようでした。
私にも当然当てはまることでもあるし、会の皆の和や青鳩の継続が大事な第一であるとそれ以上は
勧めませんでした。
でもやればやるほど、ラリーが続くようになって面白くなると同時に、間違った自己流が目立ち始めた
のです。上達すればするほどそれは大きくなります。しかも困ったことに自分では見えないし分からない
のです。
そこでこれは何とかしたいものと考えて本物のコーチに来て貰う事を思いついたのです。
幸いそれだけは受け入れて貰えて実現できたのです。
コーチに何年か教えてもらい、それなりに皆で進歩したと思うのです。
コロナ等によってそれも中断してしまいましたが、我々なりにピンポンのもう一段上の真の面白さを体験
出来る所まで行くのにはこの中断は残念でした。