「わたしは生い茂るオリーブの木。神の家にとどまります。世々限りなく、神の慈しみに依り頼みます。」
詩編 52篇 10節
この世の中には、不公平、矛盾、困難、試練が満ちています。怒りたくなること、すねたりひがんだりしたくなるようなことが沢山あります。
しかし、目を上に向け、神の深い恵み、神の徹底的な正しさ、清さを見るなら、私たちは自分の幸せ、自主性を見出します。
神は、こんな小さな自分までも愛してくださり、生かしてくださるのです。
この詩編の作者は「私は神の家にある生い茂るオリーブの木のようだ」
と言っています。なんという積極的、楽観的な幸せでしょう。人間の幸せの根本は、神の恵みの中に生きる自分自身を見極めるところから
始まるのです。
次に、神を見上げるとき、私たちは自分の使命を見出します。それは、どんな環境の中でも、神の恵みにより頼み感謝し続け、
神の御名をほめたたえぬくことです。これこそ神を喜ばせ、人を喜ばせる生き方です。そして、知るべきことは、
すべては私にあるのではなく、神のほうにこの恵みはあるのです。
人を変えていく力は神の恵みです。律法やがんばりの世界ではなく、変わることのない神の一方的な愛に基づく守りと祝福であることを私も信じ、
感謝し、そのことを人に語り、あかしして行きたいと思わされます。