「生涯、神に従う者として栄え/月の失われるときまでも/豊かな平和に恵まれますように。」
詩篇 72篇 7節
王(メシア)の統治の特徴は、「公正」と「義」によるさばきと、豊かな「平和」(シャローム)の実現です。
かつて、ソロモンが王位についたときに、彼が求めたものは「公正」と「義」でした。
また「平和」はソロモン時代の特徴でした。
これは公正と平和を願う祈りです。天国のイメージ、神の国のシンボルは、
公正と平和だということもできると思います。
私たちが国民として願うことも、この社会に公正と平和が行われることでしょう。
要領よくやって得をしたと思っている人もいれば、
またよく言われるように、正直者は馬鹿を見るということもあるのが現実です。
ですから、この世に公正を求めていっても限界があります。
しかし神は決して偏り見る方ではありません。今不公平だと思えることにも、
神は必ず公正さをもって結末をつけてくださるのです。
そして「平和」とありますが、聖書ではキリストこそ「平和の君」だと言われています。
このキリストを私たちの心の中に迎えるとき、どんな中にあっても平和にさせていただけるのです。
シャローム。
日と月の続く限り、月のなくなるときまで、・・・といったら永遠を意味しています。
メシヤの支配が専制の中の恐怖ではなく、私たちに潤いをもたらします。
そして正しい者が栄えます。今は悪者が栄えていますが、神の国では逆です。