「天の御座に着いておられる方は笑い主はその者どもを嘲られる。
そのとき主は怒りをもって彼らに告げ激しく怒って彼らを恐れおののかせる。」
詩篇 2扁 4~5節
ここには、神のユーモアがあります。
国々の王たちは、最新兵器をもってキリストに立ち向かおうとしているわけですが、
それに対して天の御座に着いておられる方は笑っておられて、嘲られています。
私たちが天からの余裕が与えられているのは、ここにあります。
私たちはキリストにあって、天につなげられている者たちです。
ですから、地上で起こっていることを見れば息苦しくなるのですが、
天の御座におられる方の視点で眺めれば、滑稽にさえ思える姿であると認めることができ、
物ともしない、動じないのです。ここから私たちは、心の余裕が生まれるのです。
たとえ世が騒々しくなっても、神が王であり、すべてを仕切っておられるのです。
神を無視して動く人間の姿を、神は笑い、あざけられ、怒っておられると、この詩篇では語られています。
やがてやってくる地震で地が裂けるとき、すべての王も国民も、その裂け目に吸い込まれます。
全世界が氷で閉ざされ、やがてその氷が溶けるとき、私たち人類はどうなるのでしょうか。
いま世界中の学者、文学者、預言者、占い師が言っていることと、描いていることは、みんな、
神のみ前の人間の無力さにほかなりません。神が人間の歴史にピリオドを打たれるのです。
私たちは、神こそ、天上で人類の歴史を支配していることを悟るべきです。神は、笑い、あざけり、
怒るだけの神ではありません。
聖書が私たちに告げるメッセージは、神は愛であり、この混乱した人類を救う救い主です。
そのメッセージは、昔から預言者を通し、多くの部分に分けられ、いろいろな方法で語られています。
「天の御座に着いておられる方は笑う」という表現は、詩篇ではここと、他に二か所にしかありません。
37:13
主は悪しき者を笑われる。彼の日が来るのをご覧になるから。
59:8
しかし【主】よあなたは彼らを笑いすべての国々を嘲られます。