イエスは答えられた。「『人はパンだけで生きるのではなく、
神の口から出る一つ一つのことばで生きる』と書いてある。」
マタイ 4章 4節
身体は衣食住で満たされ、心は知識や愛情で満たされるが、
私たちが衣食住や知識や愛情だけで満たされないのは、
心の奥底に「神の口から出る一つ一つのことばで、なければ満たされない霊がある」からだというのです。
確かに私たちは動物とは全く異なり、神と交わることのできる霊を持っている霊的存在なのです。
このことを忘れていては、私たちの心に満足がないのは当然だと思う、
私たちが真に求めるべきものは、神の口から出る一つ一つのみ言葉です。
ここで、イエスは、「書いてある。」と言われています。聖書からの引用です。
イエスはみことばをもって誘惑に抵抗されました。私たちも同じようにして誘惑に抵抗する事が出来ます。
また、「とも書いてある。」と言われて、再びみことばをもって抵抗されました。
私たちが聖書を読むときに、ただ一つのことばに基づいて教理や教義を作り出す傾向があります。
けれども、聖書はつねに全体として見ていかなければなりません。バランスが必要です。
そして、イエスが即座にみことばを引用されましたが、誘惑の場面においてすぐにみことばを引用できるように、
みことばを心に蓄えていかなければなりません。必要な時に、聖霊がそれを思い起こさせてくださいます。
ヤコブ 1:21
「すべての汚れやあふれる悪を捨て去り、心に植えつけられたみことばを、
すなおに受け入れなさい。みことばは、あなたがたのたましいを救うことができます。」