ママラボ➕(ぷらす)

摂食障害からの回復を目指して 月一zoomで12ステップミーティングをしています 次回は2021年9月26日

第二章2.

2022-12-15 12:59:00 | 私という病
p78
ねぇ、本当は何が欲しいのよ、私は?
いつもいつも繰り返してしまうあの問いを、私はまた呟いていた。自分の欲しいものがわからない、という感覚は、私にとってお馴染みのものである。

…あの当時と違って今は、自分の行為の動機が「自己確認」であることを知っている。だが、問題は、「どのような自己を確認したいのか」という点だ。


p79

早い話が、私は男にムラムラされたいのである。「好き」だとか「愛してる」みたいな言葉ではなく、「やりたい」という言葉が、いや、言葉ではなく行為が欲しいのだ。…「金を払ってでもヤリたい」というほどの強い欲求をいただきたい。


p80
…手首を切ったり首吊ったりすることで、私の問題は何も解決しないの。…私はね、自分の抱えた問題の意味をきちんと考え、的確な答えを出したいの。…途中で間違えたり脇道に逸れたりすることも、すべて、正解に近づくために必要なプロセスだと思っているから。…

第二章1.

2022-12-14 20:25:00 | 私という病
p63
私はあくまで、彼を蔑んでいた。その知性の低さも、教養の無さも、美しいだけでお人形のように空虚で粗野な中身も。その鼻持ちならない差別意識を恥じる一方で、私は彼の無教養さや粗野な言動にエロティックな感銘を受けていたのである。

メラーズが森番でなかったら、チャタレイ夫人はあれほど官能的な気持ちになれただろうか。美青年たちが水夫でなかったら、ジャン・ジュネはあれほど恋慕したであろうか。

第一章2.

2022-12-13 21:40:00 | 私という病
p51
人間は、スレる。それは「穢れる」こととは違うと思うけど、刺激に対して間違いなく鈍感にはなるのだ。…恋愛も、ショッピングも、ホスト遊びも、整形も、刺激的なのは最初だけ。あとは見る見る摩耗して、ますます強い刺激を求めてエスカレートするか、すっかり飽きて見向きもしなくなるか、どちらかだった。