さっき話した素晴らしい機長さんの話
「わたしも乗員も訓練通りの仕事をしたにすぎない」
(2009-01-25 23:27:52投稿)
がみつかったので、ちょっとご紹介です~。
********
ニューヨークの空港から離陸した直後、ハドソン川に不時着したUSエアウェイズ機の機長のスピーチを今日、テレビで聴きました。
「わたしも乗員も訓練通りの仕事をしたにすぎない」
目茶目茶かっこいいと思いました。
またその「プロフェッショナリズム」に感銘を受けました。
報道によると、チェスリー・B・サレンバーガー機長は、40年以上の飛行経験を持ちます。空軍で7年間戦闘機の操縦士を務めた後、1980年からUSエアウェイズ勤務。空軍や国家運輸安全委員会(NTSB)の事故調査に参加したこともあり、経験を生かして安全管理分野のコンサルティング企業を設立してもいます。
いわば、危機管理のプロフェッショナルです。
同機は離陸後にエンジンが鳥を巻き込み、停止したとみられていますが、報道によると、管制官との会話でニュージャージー州の最寄りの空港に着陸する選択肢が検討されている最中に、交信が途絶えたといいます。
この間、同氏はこの間にハドソン川への不時着を決断したというのが大方の見方です。おそらく「議論している時間はない」と思って、一番信頼できるプロの判断(この場合は自分)を優先させ、集中したのだと思います。離陸から着水まで5分間くらいということですから、非常に短い時間で、状況を把握し、判断し、行動したと思われます。
これらの一連の流れは、知識としても、スキルとしても、同氏の履歴から考えて、コンサルティングや指導を通して、蓄積いたものと推察されます。
でも、いざというときに、これができるのが、プロがプロたるゆえんだと思います。
私はこのスピーチを聴いたとき、
「私たちは、ふだん、研修したとおり、勉強した通りの行動が出来ているか?」
「いざというときに、習ったことを生かせるか?」
「そもそも、必要なスキルは身についているか?」
と考えました。
パイロットがその生涯で、事故に遭遇する確率は低いということです。
しかし、おそらく、機長は真面目に訓練をしていたのだと私は思います。
繰り返し繰り返し頭に叩きこみ、身体で覚えたのではないでしょうか?
なぜか?それは、それが彼の「仕事」だったからでしょう。
先ほどの問いに、私は100%イエスとは答えられませんが、少なくとも、必要だと思うスキルは習得しよう。習ったことは復習し、必要な場面で生かせるようにしようと思いました。
人間の脳は「1回」ではモノを憶えられません。また、いわゆる「スキル」は、スキーやバレーボール、運転と同じで、ほとんど身体でおぼえるもの、経験や訓練を通して身に着けるものだと思います。
自分よりスキルがある人からのアドバイスなどを受けながら、やってみて、わからないことは調べたり、上手くいかないことは修正し、身体でおぼえること。
そして「続けること」「繰り返すこと」だと思います。
サレンバーガー機長は、乗客・乗員が避難したあと、2回、機内を確認したと称えていますが、これは、いわゆる「仕事にトドメをさす」行為にあたるな、と思います。
サレンバーガー機長に言わせれば、これもたぶん「訓練通りの仕事をしたにすぎない」「機長としてのあたりまえの仕事だ」というかもしれませんが、神業に近い着陸を成功させた後、それをあたりまえに出来たところに、リーダーの本当の仕事をみるように感じました。
私たちが所謂「成功したぜ!」と思うような場面で、興奮しないで、後片付けが残っていないか、確認できないことはよくあること。どんな場面でも、自分の「仕事」は丁寧に遂行できる人間でありたい、という意味で、同氏から学ぶことは大きいと思いました。
「わたしも乗員も訓練通りの仕事をしたにすぎない」
(2009-01-25 23:27:52投稿)
がみつかったので、ちょっとご紹介です~。
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ニューヨークの空港から離陸した直後、ハドソン川に不時着したUSエアウェイズ機の機長のスピーチを今日、テレビで聴きました。
「わたしも乗員も訓練通りの仕事をしたにすぎない」
目茶目茶かっこいいと思いました。
またその「プロフェッショナリズム」に感銘を受けました。
報道によると、チェスリー・B・サレンバーガー機長は、40年以上の飛行経験を持ちます。空軍で7年間戦闘機の操縦士を務めた後、1980年からUSエアウェイズ勤務。空軍や国家運輸安全委員会(NTSB)の事故調査に参加したこともあり、経験を生かして安全管理分野のコンサルティング企業を設立してもいます。
いわば、危機管理のプロフェッショナルです。
同機は離陸後にエンジンが鳥を巻き込み、停止したとみられていますが、報道によると、管制官との会話でニュージャージー州の最寄りの空港に着陸する選択肢が検討されている最中に、交信が途絶えたといいます。
この間、同氏はこの間にハドソン川への不時着を決断したというのが大方の見方です。おそらく「議論している時間はない」と思って、一番信頼できるプロの判断(この場合は自分)を優先させ、集中したのだと思います。離陸から着水まで5分間くらいということですから、非常に短い時間で、状況を把握し、判断し、行動したと思われます。
これらの一連の流れは、知識としても、スキルとしても、同氏の履歴から考えて、コンサルティングや指導を通して、蓄積いたものと推察されます。
でも、いざというときに、これができるのが、プロがプロたるゆえんだと思います。
私はこのスピーチを聴いたとき、
「私たちは、ふだん、研修したとおり、勉強した通りの行動が出来ているか?」
「いざというときに、習ったことを生かせるか?」
「そもそも、必要なスキルは身についているか?」
と考えました。
パイロットがその生涯で、事故に遭遇する確率は低いということです。
しかし、おそらく、機長は真面目に訓練をしていたのだと私は思います。
繰り返し繰り返し頭に叩きこみ、身体で覚えたのではないでしょうか?
なぜか?それは、それが彼の「仕事」だったからでしょう。
先ほどの問いに、私は100%イエスとは答えられませんが、少なくとも、必要だと思うスキルは習得しよう。習ったことは復習し、必要な場面で生かせるようにしようと思いました。
人間の脳は「1回」ではモノを憶えられません。また、いわゆる「スキル」は、スキーやバレーボール、運転と同じで、ほとんど身体でおぼえるもの、経験や訓練を通して身に着けるものだと思います。
自分よりスキルがある人からのアドバイスなどを受けながら、やってみて、わからないことは調べたり、上手くいかないことは修正し、身体でおぼえること。
そして「続けること」「繰り返すこと」だと思います。
サレンバーガー機長は、乗客・乗員が避難したあと、2回、機内を確認したと称えていますが、これは、いわゆる「仕事にトドメをさす」行為にあたるな、と思います。
サレンバーガー機長に言わせれば、これもたぶん「訓練通りの仕事をしたにすぎない」「機長としてのあたりまえの仕事だ」というかもしれませんが、神業に近い着陸を成功させた後、それをあたりまえに出来たところに、リーダーの本当の仕事をみるように感じました。
私たちが所謂「成功したぜ!」と思うような場面で、興奮しないで、後片付けが残っていないか、確認できないことはよくあること。どんな場面でも、自分の「仕事」は丁寧に遂行できる人間でありたい、という意味で、同氏から学ぶことは大きいと思いました。