WIND BENEATH MY WINGS

震災後、私たちの暮らしの「あるべき姿」を考え中。持続可能で幸せな暮らしを一緒に考えていきませんか?

浅田真央ちゃんが「鐘」で表現したもの

2010-03-28 22:38:03 | 嬉しい!楽しい!面白い!ワクワク!
ラフマニノフ 前奏曲「鐘」でフリーを演じる浅田真央ちゃんの表情は、いつもの無邪気な可愛い顔ではなく、時には怒っているような、時には何か振り切るような顔をしているように私には見えました。

そして、その顔は怖いです。しかしその顔が怖くなれば怖くなるほど、彼女のプログラムは完成されていきました。

私はこの曲を詳しくは知りません。しかし歴史的背景があり、人間の心の奥底をえぐるような曲だと感じていました。
鐘の音のひとつひとつが非常に深く重いのです。

みなさん同じ意見だと思いますが、初めてこの曲をきいた時に、その「暗さ」に驚きました。そして一瞬「真央ちゃんは金メダルいらないのか?」とまで思いました。

しかし、やがて音楽に詳しい人たちから、この曲について教わり、自分自身も何度か聴くうちに「真央ちゃんは、凄い挑戦をしているのではないか?」と思いはじめました。

キムヨナちゃんの選曲&プログラム(007ね)は、個人的には非常に良いプログラムであり、上手い戦略だと思います。(あの敏腕コーチさんはコーチを通り越して「プロデューサー」だと思いました。)金メダルへの最短コースです。

しかし、真央ちゃんが選んだ道は違ったのです。

映画にたとえるならば、キムヨナちゃんのプログラムは「大女優が出演した夏休み最大のヒット作」。
真央ちゃんが目指したのは、アカデミー賞の作品賞だったのでしょう。

この曲で彼女は大人になりました。
そして、今回気づかされたのは、「大人とは自らなるものだ」ということ。

自らの内面と向き合い、難曲を理解し、怒りや混沌から抜け出す強さを演じ切った真央ちゃんに敬意を表して。

そして、キムヨナちゃんと浅田真央ちゃんの大女優勝負が続くことを楽しみにしています。

このお尻はウソか?

2010-03-28 17:21:54 | 嬉しい!楽しい!面白い!ワクワク!
近所の小学校の桜の蕾を食べている鳥は「ウソ」だと旦那がいうので、はりきって撮影。
しかし残念ながらお尻だけしか撮影できませんでした。



そして、バイブルの「山野の鳥」で確認しましたが、お尻だけではわかりません。


本物の「ウソ」(なんかへん?)の写真をお借りできたのですが、
どうでしょう?ウソのお尻は同じかしら??



山地の樹林に住み、枝の上に椀形の巣を作る。木の実や芽、昆虫などを食べ、時にはサクラ、ウメなどの花やつぼみもエサとなるそうで、ちょっと悪い子のような気がしますが、材木に付く虫を食べるためにありがたがられて太宰府天満宮や亀戸天神社では「天神様の使い」とされちゃったりもしているとのこと。


新・山野の鳥 (野鳥観察ハンディ図鑑)
安西 英明
日本野鳥の会

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ふるさとの樹に守られて 

2010-03-28 00:10:44 | 嬉しい!楽しい!面白い!ワクワク!
息子たちと近所の鹿島神社光福寺へ。(共に品川区)
神社やお寺が多い、この品川区の大井街~大森近辺。
初めて住む街なのに、なぜか安心できて、懐しさを感じます。
ぜんぜんお洒落ではないんだけれど、(むしろ、かなり庶民的な土地柄)この懐かしさと気取りのなさが、私は好きです。

鹿島神社は品川区の保存樹林に指定されている素晴らしい樹林を持ちます。
樹齢を重ねた、どっしりした樹木をみていると、気持ちがゆったりしてきます。

品川区 鹿島神社



光福寺には樹齢800年という巨大なイチョウの樹があります。その太さは品川区内最大なのですが、高さも都内の立木としては最大級の40m。イチョウの中ではずば抜けた高さだと思われます。写真の周囲の建物と比較してみて下さい~。もちろん我が家(徒歩30秒)からはよく見えます。以前話した通り私たちの中ではトトロが住んでいるということになっています。
江戸時代には海を行き来する船の目印にもなっていたという話もあります。
イチョウ爺さん(お婆さん?)「灯台」役ご苦労さまです。
その樹観から麻布善福寺のイチョウの兄弟木ともいわれています。

(昨年秋撮影)





●また、光福寺やはり品川区の保存樹になっている、立派なタブノキがあります。

(今日撮影)


タブノキは、スダジイなどともに日本の代表的な常緑広葉樹。
クスノキ科の高木で樹高15~20メートル、直径1メートルにまで達します。
(もっと大きいのもあるようです)

本州~九州の暖かい沿海地に生育。クスノキは関東地方が分布の北限であるのに対して、タブノキは青森や岩手県の沿海地まで分布、山形県飛島にもタブ林があるということです。

耐陰性、耐潮性、耐風性が強いので、海岸近くの防風・防潮樹にも適し、暖帯の海岸付近の極相林を構成する代表的な構成種。そんなわけで、日本各地に大きな老木がみられ、まさに日本の樹木と言っても過言ではないと思います。

美しい曲線を描くように伸びた枝が風情をかもし出しているタブノキのある風景は、日本の原風景のような気がします。

神社やお寺、街のいたるところにある、樹齢を重ねた樹木たちは、私たちを和ませてくれるだけでなく、災害時には守ってくれます。




タブノキを観ると宮脇昭先生の顔(お会いしたことはありませんが)が目に浮かび「タブノキ、タブノキ」と言わなきゃならないような気になります。
冗談はさておき、「ふるさとの樹」、日本の土地本来の植生にあった樹木を植える大切さを提唱し、実践し続けている宮脇先生の本は面白く、勉強になります。

●「鎮守の森」は宮脇昭先生の膨大著作の中でも、比較的薄く、いちばん読みやすいのでお勧めです。
文庫になっているので、入手も楽です。


鎮守の森 (新潮文庫)
宮脇 昭
新潮社

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