痺れの状態が中々落ち着かず、ジムに行けないまま1週間以上空いた。
今日は、前日から「今より少しでもマシになったら行く」と決めていて、敢行。
いつまでも守りに入っていたら、キリがないので。
久々に行くと偶然いつものリフターさんと合流。
ジムに行けない間に組んでおいた既定のセットでベンチを行う予定だったが、
それが想定外にキツく、リフターさんがスポッターについてくれた。
何とか消化するも、やっぱり久々だと神経が寝てしまってダメだ。
ただまぁ毎回毎回計画通りにも行かないので、そこはパンプ具合を見て
徐々に進んで行ければ良い。
今日はリフターさんの他に2人の高校生男子がいて、狭いジムはもう満員状態。
ただ例によって社交的(お喋り好き?)なリフターさんによって、
2人の高校生は既にリフターさんと仲良くなっていた(笑)
彼が僕を2人に紹介し始めてくれたのは良いんだけど、
なんだか分からないけど随分と過大評価的な目で若い2人は僕を見つめる。
胸筋ヤベェとか上腕エグイとか、今風な褒め方で接してくれる(笑)
時代だなぁ。
でも、改めてああいう若く純朴な瞳を見ると
良い意味で、なんだか複雑な心境だ。
自分が彼らの親くらいの年齢になった事。
しかして、ジムという空間ではそれはあまり関係がないという事。
スゴイ者をスゴイと認め、そこに言い訳や妥協もなく
ひたすら試行錯誤を繰り返して先へ、上へ挑み続ける場所であり、
そしてそれをあの若い2人は既に知っているという事。
卑屈、嫉妬、打算、欺瞞、虚栄、
理屈、侫言、詭弁、陰口に遠吠え。
僕が命を賭けたフィールドで、まざまざと見せられた余りにも見苦しく醜い現実の坩堝。
勿論、覇を競うトップ集団にそんな愚か者はいない。
だが、そういう強者ばかりが集う世界でもなかった。
2人の若者と見比べても仕方ないのだけど、
それでも余りにも今日は、まるで夢から覚めたような心持に見舞われた。
若者が先にジムを出たあと、僕が口火を切る前にリフターの人が言った。
「ああいう気持ちの良い若者が、願わくば折れず曲がらず生きられるように」と。
彼は20年以上もの競技人生を経ている。
当然、彼の住む世界にだって、上記した「愚か者」は多々存在すると言う。
ただその上で、
そんなハンパなヤツらには負ける理由がないし
気にしなくとも勝手に諦めて消えて行くよ、そういうヤツらは。
と言った。
今となっては僕にはどうでも良い事だしどうでもいい存在なのだけど、
「やっぱどこ行ってもいるんだな、そういうショーモナイヤツ」
というのが率直な感想だ。
ちいせえちいせえ。
なんもかんも小さい小さい。
器もアレも脳みそも心も。
そんなモン気にしてた過去の自分も尚、ちいせえ!!
噴き飛べ!!ショーモナイもの全部!
己は己の道を行く
いつだってそれで、それだけでいいのだ。
アツイ人と、澄んだ瞳の少年たちに
邪気を祓って貰った一日。