ドラコンばっかやってきたなぁ、この一年、なんだったんだろう。
ドラコンにまつわる全てに始まり、何だかドタバタとここまで来た感じがスゴイ。
ドラコンで出会い、ドラコンの為に慣れない仕事をし、
ドラコンで約束を交わし、ドラコンの為に鍛え、壊れ、
ドラコンで…ドラコンで果たしたかった想いに血潮を熱くし、
なんだか、もう人生そのものがコレを基軸にして回っていた。
そんな一年。
一年を振り返るには早すぎる、まだ夏なんだから。
夏は今のところまだ好きだ。好きでいられる。
8月の試合如何で変わりはしないだろうけれど、
来年の夏は、今年の夏を忘れて生きるのだろうか。
それは嫌なようで、忘れたくもあって。
僕は相変わらず口下手で、思った事を伝えるのがどうも苦手で、
人事職で多対一の仕事をしていた経験はそれほど活きていない。今の所。
口だけじゃなくて、行動も危なっかしくて、
まぁとどのつまりバカなんだろう。
とても賢き生き方ではないもの。
結局今も群れるのは嫌いで、どこか仮面を被って人と接してる。
男も女も、老いも若きも、須らくにして苦手だ。
本当の正念場を控えて、こんなに呆けていて僕は何をしてるんだろう。
こんなんで大丈夫か?って大丈夫な訳はなくて、
かといって以前のようにガムシャラに動くのも何か違う気がしてて。
今度集う選手たちはそりゃあもう猛者な訳で、
僕なんかの未知数な実力にオッズを付けるとするなら、100万馬券になるかも知れない。
そんな戦いを控えていながら、僕は呆けている。
ただぼけーっとしてるのではなくて、悪い意味で先の事ばかり考えてる。
全てを失って、そして辿り着いた最後の砦、それがドラコンだった。
今もまだ多くを失ったままで。
たった一つデビュー当時と違うのは、一応勝利経験者になった事くらい。
それ以外に手元にあるのは、ちっぽけな誇りと何とか戦える身体のみ。
勿論、味方はずっと味方でいてくれているが
それは全てを失った当時も変わらない訳で。
或いは
出会いと別れを繰り返す中で、
結局側に残った味方は振り出しに戻ってて
何だったんだろうなぁと思うのも、無理からぬ事かなと考えてる。
だからなのか、ボケーッと先の事を考えてる。
全てを失ったあの頃に、歳だけ取って立ち戻る姿を。
イカンイカンと頭を振って、儚げな夢に縋る気にもなれない。
現実は現実、厳しいものなのだ。
なんだかよく分からないけれど
前にも後ろにも進めない、進みたいけど身体が動かない、そんな感じ。