金曜はお茶会

金曜日は、相棒と仕事終わりにこの「お茶会」がほぼ毎回開催されます。

開催されます、つっても別に示し合わせたものではなく。
タッグを組むずっと昔から、男だてらに、っていうのも変だけど
こうして気楽にコーヒーを飲みながら談笑する機会を、定期的に設けるのが慣例。

そのタイミングがほぼお互いに同時という絶妙っぷりで、
どうやら無意識的に「金曜」を選ぶ、何か変な周波数があるようです(笑)

その代わりという訳ではないが、仕事中は互いにほとんど喋らない。
正確に言うと、喋らなくてもお互い大抵のことは理解出来てしまうせいで、
余計な会話が必要ではないというのが正直なところ。

呆れてしまうほど「同じ種族」なんだなぁと思いながら２２年。

ただ、お互いにそれぞれの「哲学」を持っているため
毎回１～２時間は途切れることなく、徹底的に深掘りした話へと発展する。

２２年も顔を突き合わせているというのに、
毎回毎回お茶会の度に、彼の底知れぬ器のデカさに感心させられる。

感情のバランス配分が上手いというか、なんというか。

無理して「合理性」を求めたりせずとも、常に感情の舳先は揺れ動くことがなく、一点を指す。
かといって頑固で強情な面などなく、「ベスト」あるいは「ベター」な絵を常に頭の中で描いている。

彼ほど感情という船の操舵に長けている人間を、４０年以上の人生の中で一人も見た事がない。

かくありたいと思ったりもするけれど、
別に相棒が持ってるものを、改めて僕が持つ必要はないか(笑)