ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

舟に乗ってみた!

2015-01-21 | お散歩
少し寒さが緩んだ日曜日の散歩道は
穏やかな柳川の城下町。

旧柳川城のお堀めぐりの舟が静かに行き交う。
冬でも結構、お客がいるものだ。



舟の乗り場を見ながら遊歩道に向かい歩いていると、
船頭さんに声をかけられた。

犬は無料ですよ。乗って行きませんか?

え~っ! 犬、乗れるんですか!



Zionはフェリーに乗ったことはあるが・・・
特に躊躇もなく、舟にもさっさと乗り込んだ。



この時期、舟には真ん中にこたつが設えてある。
Zionは少し窮屈なのか、舟の先端に立った。



何度もすれ違う舟から声をかけてくれる観光客。
沿道からカメラを向ける人々。
舟の先端に立つ超大型犬の姿は、
柳川のお堀めぐりの歴史の中で、もしかして初めて?



Zionは水面を眺めたり、空を見上げたり・・・
少しだけゴロンしてみたり・・・



繁忙時は犬は乗船出来ないこともあるそうだが、
40分コース、一人1,000円はお手頃でちょうどよい。
船頭さんが話す筑後弁はよく分からなかったものの・・・
舟の上は思っていたよりも気持ちがよく、とても楽しめた。

水面に浮かぶ小さな冒険を終えると、
遊歩道を散歩しながら、日吉神社に立ち寄った。



大笑いしている大きな大きなお多福。
ここをくぐって、たくさん福をもらいましょう。



柳川藩主・立花家の別邸だった御花(おはな)。
明治になって建てられた洋館は、迎賓館として使われた。
外だけの見学なら、犬も入れる。
Zionは帰り際、もう一度入るとだだをこねた。

ここの門番でもする気なのか?
歴史的建造物が好きなのか?
いや、いや・・・

バックヤードにいた猫がどうしても気になるのだ。
またしても、やれやれ。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




まっ白な道より

2015-01-01 | お散歩
2015年の最初の散歩道。

吹雪の大濠公園に走る人の姿はない。
舞鶴公園の芝生広場にも誰もいない。
あっという間に積もって行く雪。



まっ白な道。
Zionの足跡だけ。

Zionはふと立ち止まり、降りて来る雪を見た。

遥かな空の話を聞かせてよ・・・



きみの願いが叶うといいね。

来る日も来る日も、夢を探しに行こう。
わくわくするような散歩道。
どんな日も一緒にね。

2015年 謹賀新年。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!





大宰府の秋色

2014-11-22 | お散歩
風のない朝、森を歩いた。
何度も訪れているのに、初めて出会う空気感。

どの日とも違う光は
どの日とも違う景色を描く。



ふかふかした土の上。
道は次第に細くなり、山道へつながる。



岩屋城跡まで登り、適度なピクニックを楽しむ。
Zionも周囲の山々を遠くまで見渡しながら、
自分の弁当を美味しそうに食べた。



森を後にし、観世音寺まで歩いてみた。
穏やかな光をまとう古風な午後。



はらり・・・もみじが散る音。
かすかに聞こえたような気がした。



車を停めていた政庁跡に戻って来た。
ひときわ目立つ大木の美しいグラデーションに魅かれて。
(画像は朝に撮ったもの)

澄んだ空気が落ち葉を揺らす
大宰府の静かな晩秋だった。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




犬を呼ぶ馬

2014-10-21 | お散歩
青空がどこまでも澄み、心地いい風が吹く。
5月以来、久しぶりに訪れる海の中道海浜公園。

開園よりも早く来た。
なのに、何だ?何だ? この人の多さは!

うっかりしていた。
この日は、入園無料の日だった。



でも、大丈夫! 園内は広大。
人の多いところを避けながら、ゆったりと歩く。
スタコラ、スタコラ・・・
Zionはだんだん駆け足になる。
勇み足で向かう先は・・・



やっぱり、ここだ。
この日、馬場にいたのはジュンくん。
とてもおとなしくて、走って遊んでくれそうもない。
しかし、Zionが遠ざかると・・・
ヒヒ~ン、ヒヒヒヒ~ヒヒ~ン!大きな鳴き声。



すると、Zionは飛び跳ねるように走り戻る。
遊び心は、いつまでも童心そのもの。
無邪気な仔犬の頃とあまり変わっていない。



ねぇ、呼んだ?

Zionが遠ざかると、またヒヒ~ン!
すると、また走り戻る。

ねぇ、呼んだ?

Zionがやって来ると、顔を出しながら草なんか食べたりして・・・
また遠ざかると、やっぱりZionを呼んでいるように聞こえた。
ここにいてほしいのかな? 寂しいのかな?
それとも、仲間に知らせている?
面白いポニーのしぐさ。



陽ざしが降り注いで、眩しいコスモス。

木陰では、優しそうなお母さんがランチの準備をしていた。
暑くなったZionは木陰に近寄ると、
その敷かれたばかりのレジャーシートに
当然のように、どてっと伏せるのだった。
あちゃ~


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




ピレネーと満月

2014-09-19 | お散歩
つくつくぼうしの鳴き声が止んだと思ったら、
あっという間に夜の帳が降りて来て、リンリン・・・リンリン・・・
秋の虫たちが散歩の夜道を風流にする。


( 福岡城址・天守台より望む )

今はもう下弦の月を過ぎ、暁月に向かう頃・・・
月は深夜から夜明け近くに東の空に昇り、午後に西に沈むため、
夜9時頃の散歩では、どこを探したって月は見つからない。

欠けていく月は昼間に見えることがあっても、
その時刻には月のことなどすっかり忘れている。

そんな私でも、三日月が日没頃に西の空に光って見えるようになると、
やがて上弦、十五夜と月が日ごとに丸みを帯びていくのを
ちらりとだけでもどこかで眺める。

月齢ごとにつけられた月の呼び名は、
旧暦の人々と月との深いかかわりが感じられ、美しい。


( 9月9日、スーパームーンとともに )

満月の夜、Zionは色々な生き物に敏感に反応した。
夜の闇に紛れる黒猫も決して見逃さない。
集中力が高まり、五感が冴え渡る。

月や太陽の引力が地球の潮の干満を起こしたり、地震などの関連性から
人体へも影響するという説がある。

特に太陽、月、地球が一直線に並ぶ新月と満月の時、引力が重なり大潮となるが、
この時、人の血液や体液も引っ張られ、神経系が活性化するというのである。
米では犬や猫にまで影響するというデータもあるようだが、
科学的根拠は不明である。


( 薄雲に隠されながらなお、その輝きを放つスーパームーン )

スーパームーンに照らされた公園で、
Zionは月を眺める人々の様々な思いを感じ取り、
気持ちが高揚したのかもしれないと思った。
そんな気持ちの連動は普通にあるように思う。

夜は、昼間にはない緊張感を犬も感じているはずである。
それ故、一緒に歩く家族とのつながりを深めながら、
自然に五感を鍛えるような時間になればと思う。

夜のパトロールは、そんな思いもあり、
朝の散歩とともに大切なひとときである。

月の神秘を秘かに感じながら・・・


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




気になる家

2014-08-08 | お散歩
Zionには、最近とても気になる家がある。

夜は近所を散歩するのだが、一通りパトロールした後、
どうしても、その気になる家に行きたがるのである。
外から庭を何度も覗き込む。
言い聞かせて帰ろうとしても、動かない。
ペットなどの気配のない静寂な家だ。



聞くところによると、ここ最近、犬がいるらしい。
ある夜、Zionがしつこく覗いていると、奥からちらりと姿を見せた。
やっぱり、いたんだ・・・

こちらを見た。
そして、私たちの存在を信じていないかのように、
犬は音もなく庭の闇の中へ消えて行った。

それからもZionは一日も欠かさず、その家を訪れるのだが、
まるでいる気配がしないのだ。
それでも、Zionには分かるのだろう。
今日も柵越しにじっと見ている。
何かをとても気にしている。



何か伝えたいのだろうか・・・

あの伏目がちな暗いまなざし。
明日は出て来てくれるだろうか。
私も気になってきた。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




いつも夢見て・・・

2014-06-18 | お散歩
梅雨の日のふいに湧いてくる雨雲を避けながら、
朝晩の涼しさに助けられ、日々の風に吹かれているZionです。

彼はおそらく一日中、散歩のことばかり考えています。
お昼寝もしばらくは気持ちよさそうに熟睡しますが、
やがて外を歩く夢とともに、時を待ちます。

今日は何の夢を見ていますか?



5月の海の中道海浜公園・大芝生広場。
ディスクスポーツをしている人の中に乱入しました。
Zionはいつでも人に遊んでもらえると思っています。



ゲームは中断、お姉さんもお兄さんもびっくりしていましたが、
そんなZionを見て、優しく笑ってくれました。



百道の博物館の裏庭では、時々、ある猫に出会います。
ここに来ると必ず探しています。
いるかな・・・猫ちゃん。



いたっ!



猫は1メートルほど段差のある植樹帯に逃げ込み、
Zionもジャンプして、追いかけました。



未だ正体がつかめない猫という生き物。
いつまでも尽きない興味。



眠っている時、よく四肢を蹴るように動かします。
追いかけて走っている夢を見ているよう。

この時の夢なのかな、あの時の夢なのかな・・・



6月の空、曖昧な雲、はずれる天気予報。
人が動き出す前の朝の静けさ・・・
眠りにつく前のくつろぎの灯り・・・
色々な表情を感じながら歩く散歩道。



作業していたガムテープがないと思ったら・・・
Zionがいつの間にか目覚めて、自分のものにしていました。

そして、また、ひたすら散歩の時を待ちます。
夢見て、待って、夢見て、警備して、夢見て・・・



昨日から降り続く雨が、もうすぐ上がりそうです。
レインコートはまだ乾いていないけれど、
雨が上がったら、見つけに行きましょう。
夢に出て来るほどに楽しい出来事。
いつもの道で。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




輝ける永遠のオス同士

2014-05-02 | お散歩
曇り時々小雨、それでも涼しいのが嬉しい29日、
今年もムックンがやって来た。
ご家族が九州旅行をされる際、貴重なひとときを
一緒に過ごさせてもらうようになって4回目、
今年は福岡・大濠公園で待ち合わせた。



ムックンはZionより2つ年下、お互いにオスを意識しながらも、
いつもとてもいい感じであいさつが出来、適当な距離を置きつつ、
うまく理性を働かせながら、一緒に散歩をする事が出来る。
自然なかたちの良いオス同士と言えると思うのだ。
ところが ・・・



問題は突然、発生する。
Zionが怒り出して、ムックンが反論する。
そして、それは何故かカフェで起こるのだ。
今回はお互いに目が合った・・・それだけで
Zionは一瞬にしてオスの本能が優位になった。
Zionが何か自らの決め事にこだわりすぎるのか。
私には、原因はそんなことのように思えるのだが・・・

カフェの後、海に行ってみた。
雨上がりの二見ヶ浦は肌寒く、鉛色・・・



ムックンがハイテンションになった。
すると、Zionも走り出し、ムックンの方へ!



ムックン、遊ぼう! Zionがそう言ったように思えた。
いきなりすぎて、シャッターが間に合わなかったその瞬間。



走り去るZion、追いかけるムックン。



3年前、百道浜で初めて会った日を思わせる光景に
その時の様子が次々と浮かんで来た。












( 2011. 5.1 )

あれからお互いに成長したのだ。
もうあんな風に遊ぶことはないだろう・・・
それでも、少しの期待を抱かせる海でのひとコマだった。



砂浜での散歩はそれから勿論、干渉せず(笑)。



お別れの時、Zionと会話するむくまま。
何を話していたのかな。



さざ波に一瞬、太陽の光が輝いた。

Muku と Zion。
これからも教えてほしい。
犬の気持ちの本当のところ・・・

今頃はどんなところを旅しているだろう。
楽しそうな笑い声が聞こえてくるようだ。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




足指の筋力を大切に

2014-04-19 | お散歩
山の方が好きなZionですが・・・
気温が低ければ、海にもよく出没します。

砂浜では、犬の足指がしっかりと砂をつかみます。
日々、土の上ばかりを歩けるとよいのですが、なかなかそうもいかず、
砂浜で運動することで、硬い舗装路を歩いた足をリセットし、
足指の筋力の向上につながればと思っています。


( 桜井二見ヶ浦 )

犬の足指は体のバランスを保つだけでなく、
血液を心臓に向けて押し上げるポンプの役割、つまり
人の足指と同じ様な働きをすると考えられています。

足指の筋力の低下は、四肢の筋力の低下につながり、
新陳代謝や血液の循環に悪影響を及ぼします。

足腰を鍛えるとは、人も犬も足指をしっかり使って歩くことが
基本なのだとあらためて思います。



玄界灘から来るさざ波を見に行きました。
煌めく波は、ふいに大きく打ち寄せて来ます。
それは博多湾の百道浜では起こらない新鮮な出来事。



気ままな波が誘う渚で
水につかるのが嫌いなZion、逃げる!逃げる!



日本最大の玄武岩洞・芥屋の大門(けやのおおと)。



海の帰り道、やぎさんに出会いました。

Zionは、やぎさんにとって怪しすぎました。
友だちになりたかったんだけど・・・
きっぱり、断られたZionなのでした。



超大型犬の足指よ、いつまでも健やかに・・・

根本的に大切なことは、
自分自身の足指をもっと鍛えることである。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




あなたの宝物

2014-04-03 | お散歩
小さく歌うような蜂の羽音にのせて、菜の花と草の匂いがした。
それは、記憶の中の匂いや音かもしれない。
その懐かしさを探すように、私はゆっくりと歩いた。



のどかな風景とZionは、どこか牧歌的。



気ままなZionが何かを見つけた。



そこに宝物がありましたか?



小径の先にも宝物があるかもしれないよ。



どこっ?



ここ、何かあるね!



光っているもの。



あの木の下も。



ルノアールの絵画のように、
みんな光に溢れている。



ドド~ン!ゴ~ッ!
河川敷に出ると、電車が風を切って走って来た。

追いかけるZion! 追いつけ、Zion!

ロングリードを弾ませ、懸命に走る主を鍛えながら・・・
Zionはこの日も、宝物をいっぱい集めたのだった。



久留米百年公園とその周辺のお散歩より。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




カメラと超大型犬

2014-03-21 | お散歩
愛用していたカメラが壊れてしまった。

ニコンが不調になり、連写機能重視で買い替えたソニーのモデル。
レンズも一つダメにし、別のレンズでも連写の画像はもう限界。
大切に扱っていたつもりだったが、
過酷な撮影環境に耐え切れなくなったのだ。
Zionの一瞬を輝かせてくれたことに感謝しながら、
私は次のモデルを選ぶことにした。



振り返れば、初めて自分で撮影したのは、
フィルム時代に父にもらったオリンパスの一眼レフ。
うまく撮れないながら10年以上愛用した。
全自動ズームカメラ(コンパクトカメラ)を経て、
時代はすっかりデジタルになっても、その味わいは心に残る。
また、手に取ることがあるかもしれないと思う。
フィルムがこの世からなくなってしまわなければ・・・



私のカメラ歴はわずかにそんなもので、知識に乏しい。

新しく選ぶ機種は、ボディもレンズも防塵・防滴、
タフであること、イメージセンサーの大きさや連写機能、
光学式ファインダーのあるものか、ミラーレスか。
ポイントはそのくらいなのだが、私にはそれが難しい。


( まま、価格のこと忘れてない?)


そうだった・・・かわいい価格よ、寄って来い。
高性能よ、寄って来い。

雪山にも泥んこにも砂ぼこりにも耐えながら、
ただ、きみが生きるその瞬間を表現するために。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




ピレネーとポニー

2014-03-14 | お散歩
9日、日曜日の散歩は海の中道海浜公園。
少々飽きた感はありますが、公園の広さはやはり魅力的。
この日は、全国スイーツマラソン in 福岡 が開催されていました。



約4,000人が参加し、用意されたスイーツは280種類、25万個だったそう。



Zionは、自分もとばかりにコースの横を走ったりしながら、
ひたすら動物の森を目指していました。



以前、動物の森の奥で、野生のたぬきと出会いました。
それ以来、この辺りに来ては、たぬきを探すZionです。
この日、馬の放牧場には、2頭の若いポニーがいました。



特に1頭のポニーがZionに興味を示します。
柵沿いにZionが走ると、ポニーも走って来ました。



近づいたり、遠ざかったりしながら、駆け回るポニー。
Zionは誘うように猛ダッシュ!





Zion、わずかに飛行犬(笑)!



ポニーに向かって、遊ぼう!遊ぼう!と誘います。





お互いによい遊び相手になりそうな
Zionとポニー。



走るのも速くて、やんちゃで、そして優しそう。
何という名前だろう・・・

柵越しだけど、また、遊ぼうね。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




魅かれるところ

2014-02-27 | お散歩
そっちじゃない、こっち。
こっちなんだよ~。 こっち、こっち。

座り込み作戦は、大抵は失敗に終わる。



クロスカントリーの選手たちが走って来たよ!
今年もこの季節か、がんばれ~っ!



わきでは、練習中の選手が全力疾走。
つられて走った~っ!





はっ! 完全にはぐらかされている!



そっちじゃない、こっち。
こっちなんだよ~。 こっち、こっち。

座り込み作戦は、諦めないことが大切だ。



今度は成功か、行きたい方向に歩いていると、
偶然にもマリちゃんのママに会ったよ!
撮影スタイル、かっこいいね。



そして、辿り着いた動物の森。
ぼくは、いつも入れない。
どうやったら見えるんだろう。
遮るフェンスや壁・・・



坊やが遊ぼうって誘ってくれた。
ぼくは、行かなければならない所があるんだ。



水族館のイルカに会いたい。
どうやったら見えるんだろう。



遮るフェンスや壁・・・
方向や高さを変え、挑み続ける。



そんなの無理だって。
みんなそう言うけれど・・・
それでも、わくわくするから・・・
ぼくは挑み続ける。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




怪力のただの牡

2014-01-09 | お散歩
雪が降りそうな気温でも、陽だまりの中を早足で歩くと
全身から汗が出て来るのを感じる。
この大きな犬との散歩は、リードの操作だけでも
一人で歩くより多くのカロリーを消費するようだ。
周りに特に彼の冒険心を掻きたてるようなことがなければ、
この犬は、人のペースに合わせておとなしく歩く。
そんな時は、子どもでもお年寄りでも、リードを引くことが出来るだろう。



しかし、ひとたび興味の対象がその視界に入った時、嗅覚を刺激した時、
脳の働きは、理性から本能へと一瞬にして切り替わるのだ。
対象まで早く辿り着き、確認したいという本能は、
猛烈な力で人を引きずることになる。
本能に切り替わってしまえば、
コマンドは無意味な雑音か、拍車をかける声援にすぎない。
牡の超大型犬の本気の力に勝ることは、
力強い男性でも容易ではなくなる。



引きずられながら、ずるずると本能を優位にさせないためには、
こちらの瞬発力が重要なポイントになると思う。
本能に切り替わる一瞬を逃さず、リードに渾身の力を込める。
リードを引く者の物理的な力と威厳のような力・・・
両方の瞬発的な作用は、
理性を呼び戻すことに大きく働くのではないだろうか。



温厚で優しく、忍耐強さと思慮深さが長所のZionでも、
本能が優位になる時、怪力のただの牡である。

力では歯が立たない時、私の戦略は、
尊敬される魅力と瞬発力を駆使して、パワーを補う。

きっぱり、書いてみたが・・・
尊敬される魅力って、何だろう。

私は、本当にZionに尊敬されているのだろうか?


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




伝える言葉

2014-01-07 | お散歩
先月、お誕生日を迎えたZion。
あっという間の6才、時の流れに驚くばかりですが、
Zionは相変わらず、外の世界を探検することに夢中です。

歩き、走り、遊んでいる時のボディランゲージに共感し、
こちらも同じレベルのボディランゲージを伝えられたら、
どんなに素晴らしいでしょう。





百道の散歩コースでは、
浜辺を歩き、公園に寄り、街を抜けて、また砂浜に戻って来て
ここで走って遊びます。



Zionが遥か後ろから、走って来ます。
追いかけっこの楽しさを体で表わすには、気持ちだけでなく、
それなりの運動能力が必要であることを思い知らされながら、
私の足はもつれて、もつれて・・・
そのうち、こちらの能力を見限られます。



はぁはぁはぁ。
気持ちは、息切れもせず、どこまでも一緒に走っています。
意に反し伝わっているのは、
よれよれのギブアップかもしれません。

それでも、楽しい気持ちが一緒なら、
あらためて伝える言葉は見つかりません。

Zionの気持ちは、どんどん切り替わって行きます。
次の目的へ向かって。
心を弾ませて。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!