ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

犬の問題行動の謎~自制心

2012-05-08 | 社会
このほど、フランスの学者らによる興味深い研究発表を読んだ。



実験の経緯は省くが、それによると、
犬も人と同じように自制心を持ち、それが限界を超えた時、
衝動的な行動や軽率な行動に出ることが分かったという。



自制心の器は、個体によって違うであろうし、
また、何をストレスに感じるかということも微妙に違いはあるだろう。

例えば、小さな子どもが常に騒がしくしている家庭では、
犬は自制心に限界がきているかも知れず、それを超えた時、
子どもに噛みつくことは容易に考えられるという。



いつもおとなしいから平気なのだろうと考えるのは、
人に都合が良すぎるようだ。
犬は一生懸命に自制しているかも知れないのである。
おとなしい犬だったのに、何故・・・とは
こういうことである。



最近、連続して大型犬による咬傷事件が起きた。
公園でのノーリード、脱走した、首輪が外れたなど
いずれも、飼い主の基本的な管理の欠如が直接の原因である。



しかし、そもそもノーリード状態になった時、何故、無関係な人を咬んだのか。
その点が重要で、全ての犬の飼い主は、
考えてみる必要があるのではないだろうか。

事件を起こしたドーベルマンやシェパード、土佐犬などは、
性質に合った飼育がなされていただろうか・・・
ストレスのない日常を過ごしていただろうか・・・

そういうことが、飼い主の責任として問われなければ、
いつまで経っても、繰り返すのではないか。



「犬の咬傷事件、日独の差」でも書いたのだが、その結末は悔しくて、悲しい。

愛犬にとって、ストレスになることは何か、
愛犬が常に、自制心を働かせている状況にないか・・・

じっくりと対話をしていきたいと思う。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!