ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

力が無力になる時

2017-02-14 | 高原・山
久しぶりに油山に登った。
Zionが3、4才の頃は週に何度も訪れ、足腰を鍛えた場所だ。
草むらや茂みを避け、色々な遊歩道を見つけてはよく歩いた。

ある年の春、数日続けてマダニがZionの被毛に付着してきた。
山なので、常連客の情報からもいることは知っていたが、
それまで一年を通して、私は見かけたことがなかった。
一時的な大量発生かもしれないが、しばらくは避けよう・・・
以後、年に2~3度、冬に訪れていたのだった。



日陰にわずかに残る雪、清々しい散歩道。



雪の日、草スキー場で遊んだこともあった。
この日は、濡れた冷たい枯芝が陽だまりで光っているだけ。



無邪気なZion。



走り出すZion。



斜面を駆け上がり、弾むZion。



ハイテンションの一瞬、へん顔のZion。



次はどの道に行く?
そう言っている気がした。



「行く」は、Zionの一番好きな言葉だから。



そして、歩いても、歩いても・・・
まだ、帰らないと言って踏ん張るZion。
いつもの光景だ。
引っ張りっこなら、Zionが勝つ。



また来ようね、今日は帰ろう。
夕方、猫ちゃん探しに行こう。
明日もいっぱい歩こうね。
繰り返す言葉、通じる心。
こんな時、力は無力。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!