今日は大晦日ですが。
妻は仕事と庭の手入れ
僕は仕事。
特にいつも通りですね〜
猫たちもこんな感じで
火にあたってはゴロゴロしております。
今回の1枚目とminiの写真は、ついにアクションカメラというものを購入してみまして。それで撮影したものですね。なので広角きいてますが。
車のドライブレコーダーにもなって、1万以下となると、もはや中華製のあれのパクリっぽい機種しかないもので。
先日タイムセールで1000円安くなってたので、それを買ってみたら。
箱は汚れてて、中身は「開封済みじゃ?」という有様で。しかもケースの電池入れが壊れてたりと「なんじゃこりゃぁ!」となり。ちゃんとそのメーカーの直販店が出しているはずなんですけどね。
速攻でAmazon返金作業して、となりまして。
じゃあと1000円お高いものを購入してみました。手ぶれ防止とかそういうのついててギリ1まんえん以下。
働いてんだからいいもん買えよ、と言われそうですが。
まず「海のものとも山のものともしれない」この手のカメラなので、まずは安いので試してみて。飽きたらドライブレコーダー専用にしようというところ。
ハマったら上級機種を買えばいいし。
で、選んだのはいわゆる安心のSJCAM系ではなく(中華系で間違いないのはこちらのメーカーだそうで)soocooという「聞いたことないがな」というメーカーのもの。
SOOCOO アクションカメラ 4K超高画質 2000万画素 170度広角 wifi搭載 2インチ液晶画面 1350mAH 手ブレ補正30m防水 リモコン付き 25個付属品付き C30Rウェアラブルカメラ ブラック | |
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大きさ比較でロゴストロンNIGI置いてますけど、わからない人には大きさが余計分かりにくいですね。
一応ネットで調べてみたら、日本人でレビューしてる人の少ないこと。
僕が前に買って失敗した製品は結構日本人レビュアーがいたので思わず安心して買ったとこありましたが。
外人しかユーチューブ乗ってないし。正直「これ大丈夫かいな。また返金面倒だがな」と思いながらも購入してみたところ。まず翌日に来たのにびっくり。
おかげでそのまま届けに来た郵便の人に先日買って失敗した返品持って帰ってもらって、作業もあっさり行えました。
開けてみたら返品したものより作りがしっかりしていて。防水カバーもかっちりしっかり材質も良いもの使ってます。
電池の蓋も開けやすく、壊れにくい設計。
うーむ、たった1000円そこそこの違いでこれはなんだろうか。
やはりこういうものは選択を誤るといかんですね。
実際使ってみると、まぁこんなもんでしょう的な感じ。いろいろな撮影モードを試してますが、とりあえず車に付けて走ってみて。近所を散策して、そういう動画をアップできればと思ってます。
携帯との接続もできるので面白いですね。
何しろ手振れ防止が効いているので、ぬるぬる動いて動画確認している自分が酔いそうになるくらいでした。これはスタビライザーとか買わなくても良さそうなので助かりますね。
隣の兄に自慢しに行ったら、兄はソニーの4万くらいするの買ってるし。
独身貴族は、お高いのを躊躇なく買えるのが羨ましいです。
さて、先日のメガラニカ戦記ですが、以外と好評でしたので(メールdeヒーリングでも感想いただきましたので)、年末の読み物として気楽に読んでいただけたらと思います。
こういう世界もあるという事ですね。
創作ではないですよ。一応リーディングして書いてますんで。
年末スペシャル
【メガラニカ戦記】
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<コーディネーター>
「面白いサンプルを持ってきたらしい」
隣でシアムが空中に投影された情報を拾い、そんなことを言っていた。
最近海に出来上がった、人魚達の新しい集落の観察に意識を向けていた私はその言葉からわずかに意識を動かしてシアムの言葉を受け取り、
「どれくらい面白いサンプルですか?」
とありきたりな返事を返した。
このやりとりは今までに数千回は行っている気がする。と思い意識の一部をその情報に向けてみると、2482回は同じ言葉のやりとりを繰り返していた。
ということは、今回も面白くないサンプルなのだろう。
そんなことを考えながら、目の前に広がる人魚の集落構造に意識を向けた。
情報粒子が循環するように周囲に配置したプローブにより海水中でも粒子を動かすことができるようにしてある。
通常、あらゆる粒子は水中では動きを止めてしまうのだが、プローブを配置しその間を物理的な幕で覆うことで情報粒子が水中に存在することができ、それが水の動きや音の反響を元に水中にある構造物を事細かにイメージとして伝えてくる。
人魚達の会話や風の音や波の音、それらが形を浮き上がらせてくるのだ。
さすがに色彩は光が届かないので今ひとつ難しいが、水面に出てきた人魚の発する意識を情報粒子で読み取ることで、人魚の見ている色彩も再現できる。
私の目の前にあるのは、その人魚の作り上げた集落が色や匂い、触感までつたわるホほどの現実感を持って存在しているのだ。
その間を人魚になったように自分で泳ぎながら見て回る。
一人の人魚の意識にリンクし、そのみている世界を自分の体験として記録してゆく。
部屋の中にある情報粒子にそれを放り込みながら海を泳ぐ感覚に身を任せていると、
急に強制的にリンクを解かれた。
目を開けると白い半透明の丸いガラ質のものが私の上にあるのが見えてきた。
視界が次第に今の自分に戻ってくる。
「ノル、サンプルを見に行こう」
とシアムが声をかけてくる。隣にある半分開いた半透明のガラス質のカプセルから出てきて上着を羽織っていた。
私はそんな当たりかハズレかわからないようなサンプルよりも、今目の前に作り出されている世界を見ているほうが楽しいのだが。
「今回はかなり面白いサンプルらしいから、これから渡す情報に目を通してみるといい」
そう言ってシアムは私に情報を投げてきた。
それを受け取りすぐに開くと、ナバルの観察してきた情報が入ってくる。
6日間でピットゥの集落を4消滅させ、集落1では58%、集落2では83%、集落3では98%、集落4では97%の殲滅が確認されている。
その中で、集落3と4が殲滅された後に、そのなかの生き残りのピットゥで初めてカバタ達へと反撃した者達がいたという内容だった。
その反撃もカバタ32の集団が機能しなくなるくらいの影響を与えており、今までにない行動力を示した個体がいたということだ。
ーほう、今までそういう個体は発生していなかったがー
ピットゥは争わず逃げることを基本とした行動をしていて、この地域ではヒエラルキー的に低位置に位置していて。放っておくとどんどん繁殖していくという特徴を持っていた。
そのため、定期的にカバタが数の調整を行っていたのだが。
何度もカバタによる殲滅を受けている間に意識の変化がおこってきたのか。
そもそも、ピットゥの基本情報にはそういう攻撃的な感情は入っていなかったはずなのだが。
確かに、面白いサンプルが出てきたようである。
この変化は何を意味しているのか。
少し調査が必要なのは確かだが・・・
「この地上で行われていることはあまり好きではないのだが。私は海の中の柔らかい存在の活動が見ていて心地よい」
シアムについて歩きながら、情報をみつつ思わず口に出してしまうと、
「ノルは乾いた空気が嫌いなのだろう。情報に潜るのが好きだから海中が肌に合うのだろうし」
「シアムは集団がどんどん数を増やしていくのを見るのが好きなのだろう? 不確定要素の数値演算が好きだから彼らが増えたり減ったりするのが心地よいのだろう?」
「どのように自由にしていても、確率的な行動は常にタワーの情報に沿っている。それを再確認できる貴重なサンプルなのだから。
ただ、今回はそのなかにイレギュラーが発生した。それはタワーの情報とのリンクが何か変化してきたせいだからかもしれない。今回のサンプルを調べてそこのリンクを探してみることにしよう」
「彼らが行った行動は、タワーとリングのある場所がなにか変化をしているということだから?」
「まだわからない。今見えている情報からはそれが見えてこない。私たちのリンクしている側からは何も発見できてないのだから。ノルはどうだい?」
「私の潜っているところでも、そういう情報は見当たらない。深く潜った際もいつも通り穏やかな情報の揺らぎしか見えてこなかったが」
「我々の気付かないところで変化が起こっているのかもしれない。とりあえずは直にそのサンプルと会って考えてみようじゃないか」
シアムは次世代までの影響を見たいということで子孫を生む能力のあるほうへ、私は今回の行動を引き起こした原因となった彼のほうへと足を運ぶことにした。
すでにタワーの情報から彼らの情報にリンクを開始してみるが、特に他のピットゥと何か違うものは感じられなかったが。
肉体を介して接触するとまた、違う情報があるのかもしれない。
起き上がって初めてみる隔離部屋の中を歩るき回っている彼に、少し会ってみることにした。
彼の左腕は組織が肩のところからちぎれ飛ぶくらいに傷みが激しかったが、基本的な組織が残っていたので治療は何も問題はなかった。
骨を継いで、組織を戻して。そして元の情報を転写すると何事もないように元に戻った。そのまま部屋の中央にある治療台の上に乗せて、肉体の休息を優先させた。栄養的に不足しているものがあれば添加しようかとも思ったが、後で自分で摂取したほうが無理がなさそうなので治療までを行い意識の一部を部屋につないだままにしておく。これで、何かあっても常に部屋を観察できる。
もう一人のほうの情報を聞くために、シアムにつなぐ。
「こっちはすぐに終わった。そっちはどう?」
すぐに情報が頭に入ってくる。
こちらの情報と交換するように頭に入ってきたのは子孫を残すがわの個体で、その能力の部分には影響はないが、攻撃を受けた際に頭蓋骨や脳の一部が欠損してしまいこのままでは生命活動が送れなくなってしまうということだった。
そこで、頭蓋骨の自然治癒と補修。欠損した組織の回復などを目的とした治療を行うことになり、それなりに時間が必要だという結論になっていた。
ということは、この二体はしばらくここで観察をしていくことになるのか。
常にシアムと二人きりというのも飽きているわけではないのだが、このように全く別の個体が我々のエリアにやってきて存在しているのも興味深いところがある。
今は情報隔離を行い我々の領域と常時リンクしないように部屋を分け、そこにいてもらうようにしているが。
彼らと接触することで、我々にも何か変化が生まれてくるのだろうか。
あの、26の存在とアトランティス人を生み出した彼らのように。
「治療は終わった。それぞれの個体に接触してみるか?」
シアムからの連絡があった。
私は返事をし、一部情報管理を緩め、起き上がるように情報を送った。彼は自分の意図で起き上がっているのだと思っているだろう。
ここで違和感を感じさせてしまうと今後の接触が台無しになってしまう可能性もある。
なるべく自分で行動するまで、様子を見ておくことにする。
すると、彼はからだを起こし、初めて見る環境に戸惑っているようにおそるおそる行動していた。
彼らの生態をモニターすると、ああいう横になる寝床は利用してないということがわかり、それがあの行動にでているのかと納得した。
彼の思考を読み取ることはせず、行動を見て情報を得ていくことにした。
しばらくして、パターンをいくつか回収することができた。
大体は恐れの感情が支配する行動パターンであったが、一部好奇心を強く出しているパターンもあった。
今まで見てきたなかでは確かに貴重かもしれない。
そう思っているとシアムから連絡が入った
「こちらのサンプルは目覚めてすぐに恐怖に囚われた、すぐに私が対応する。そっちはどうだい?」
「こちらの個体は好奇心を持って行動している。もうしばらく見ておきたい」
「そうか、では、こちらは安心させるようにこの個体に対して対応しているから、ノルはそっちの個体の様子を見て、接触を試みてくれ」
「わかった。接触したあとはどうする?」
「二人を引き合わせることも必要だろう。そのタイミングはそちらにまかせる。私はいっときこの個体につきっきりになりそうだ」
「情報共有はするのかい?」
「彼らとはできない。彼らは情報粒子を使わないのだから」
「なるほど、では、こちらからの意図を伝えるくらいしかできないのか」
「共有は無理だが、コミュニケーションによってそれを得ていく方法はある」
「面倒なやり方だな。一つの共通認識を得るのに何時間かかるのか」
「それが肉体を持つものとの関わり方だ。では、私は行くよ」
「ああ、こちらのタイミングがそろったら声をかける」
と言って、私はこの個体いる部屋へと足を踏み入れた。
================
<ピットゥ>
ここは不思議なところだった。
眠る時と食事の時は部屋に戻るように指示された以外は自由に行動していいと言われていたので、ミミリュとともに白いこの場所を少し探検してみることにした。
ノルとシアムと名乗った大きな人たちは足が俺たちと逆に曲がっていて、不思議な感じがする。
何かの病気になって、この施設に隔離されているのではないかと思い聞いてみたが、生まれつきだということだった。
そういう病になって俺の足もああなるのかと思って心配したが。
俺たちの集落には空を飛ぶものと、四つ足で駆けるもの達が稀に現れては興味深かそうに俺たちを見て去っていくことがあったが。それ以外の種族は初めて見た気がする。
そういえば、種族に伝わる昔話にこういう人たちが出ていたことを思い出した。
長老達がたまに聞かせてくれていた、俺たちが昔いた楽園の話。
昔、俺たちはもっとたくさんの仲間達とともに暮らしていたという。
それも、姿がぜんぶ違う仲間達と。
俺たちの種族は大地を走る種族達とともに暮らし、空を舞う種族、水の中で生活する種族など様々に居たという。
しかし、そのなかで羽を持った大きなひとが現れたとき、俺たちピットゥ先祖は皆その楽園を追い出されていったという。
羽を持つ大きな人たちは、塔のある場所に「空とつながる人」を生み出そうとしていた。
ピットゥは空とつながる人になるために羽のある大きな人の期待に添えるよう、皆で努力したのだが。羽のある人達は我々の先祖を認めてはくれなかった。
羽のある人は細く長い足をしていた。
われわれの頑丈な足とも違い、見た目が違うから羽のある人はピットゥを気に入られなかったのだ。
羽のある人は、同じ足を持つ存在を生み出し地上へと放ち始める。それは手を使い知識を使い、見えない力を使い。
石でできた街を作り、川をせき止め、森を調節し。
ピットゥのできない仕事をたくさんやり始めた。だから、羽のある人は彼らを可愛がっていた。
それに、羽がない以外は同じ形、同じ姿をしているので、羽のある人達はすっかり同じ足を持つ存在を気に入り、彼らだけが生活するために広い土地を得ようとし始めた。
塔のある場所から、ピットゥの先祖達を次々と追い払っていったのだ。
しかも、海に暮らすもの、空を舞うもの達も自分たちの場所に入れないように、他の羽を持つ人達がやってきてみんなを追い出してしまう。
彼らは同じ足を持つ存在だけを愛し初めていたのだった。
羽を持つ人達は違う足を持つもの達を嫌い、徹底的に追い払っていった。
そのまま、別の土地で別の行き方を始めたものもいたが、そのほとんどは羽を持つ大きな人たちに殺されてしまったという。
なぜなら、移動しようにも俺たちの先祖には、海を超える技を持っているものがいなかったからだ。
ほとんどのものが塔のある場所から消されていくなかで、
羽のない大きな人、リリンとララルという存在が男女一組のピットゥの先祖を助け、この砂の大地へと連れてきた。
そして、子を産み育て。
俺たちピットゥは栄えていった。
だが、羽を持つ大きな人はまだピットゥを許してはくれない。
足が違うから、ピットゥを憎んでいるという。最初の頃、羽のある人と出会ったピットゥの先祖は、羽のある人の仲間を蹄で蹴ったのだ。
羽のある人は、皆大きくても触れずにものを動かす不思議な技を持っていたから、ピットゥをからかい、足の曲がり具合をバカにしていたりした。それに怒りピットゥの一人が羽のある人の一人を蹴った。すると当たりどころが悪かったらしく、
それが原因で羽のある人の一人が死んだ。
それで羽のある人はピットゥに仕返しをするために機動歩兵を動かし、今でも砂漠を見張っている。
機動歩兵は羽のある人の怒りであり、抵抗してはいけない。
あれに抵抗したら、また羽のある人の怒りを買い。今度は太陽の炎がわれわれを焼き尽くしていくだろう。
という話だった。
細かいところは思い出せないが、羽のある人によって俺たちの命が危機にあっているということで、話を聞いたときは怒りを覚えたものだったが。
先祖のした過ちが未だに俺たちを縛っている、ということも何か違和感を感じているところはある。
機動歩兵は羽のある人の怒り。それに抵抗したら一族が滅ぶ。
俺は今回機動歩兵を攻撃した。
そして、俺たちとは違う足をもった人と出会った。
もしかして、羽のある人の仲間なのか?
そう思い慎重に相手の行動を見ていったが怪我を治してくれたり、食事を持ってきてくれたり。
安全な寝床を用意してくれたりと悪い扱いは受けていない。
横になって眠るという習慣が慣れてないものだが、寝床のクッションが柔らかく体的には疲れなくぐっすり眠れる。
ミミリュのほうはしばらく片目が使えなかったけど、数日してから両目が開くようになっていた。
しばらくは包帯のようなもので片目から顔の半分が覆われていたからだ。
話に聞くと、かなりの怪我だったので少し大げさにカバーをしているということだったが。
足が俺たちと違う彼らは、夜寝るときにやってくるだけで。他は一つの部屋に入って何かしているように見える。他には誰も居ないみたいで、二人だけでいつも過ごしているようだ。
一番広い部屋に入ると、そこは水筒や楽器に使う外皮の硬い植物の内側のようなまるい形をしている。
大きさは機動歩兵が数機入っても十分なくらい広い。
これくらいの広さの家は集落にある中央の建物でしか見たことはない。移動集落にはこういう広い場所は必要ないからだ。
丸い氷のような箱の中に入って何かしているのだが、俺には何をしているのか全くわからない。二人で何か手を動かしたりしているが、意味がわからないのだ。
「やぁ、何か用かい?」
ノルのほうが俺たちに気づいて声をかけてきた。
ミミリュがまだ目がちゃんと見えてないようなので、俺は手を引きながら散歩をしている。
その二人の姿を見て一瞬微笑んで。
「どうだい?ここの生活に慣れてきたかな」
と言う。慣れてきたというよりは
「食事と寝るだけなので何もすることがない」
と答えると、
シアムも氷の箱から降りてきて、
「今は二人とも怪我を治す時期だから。それまでは退屈な時間を過ごしてもらうことになる」と言ってくる。
「どれくらいで治る?」
「彼女はあと2週間・・・君達の基準でいうなら2の7タリな日数くらいかな」
「そんなにかかるのか」
「君も見た目は治っているようにみえるが、中の骨はまだ仮にしか繋がってないから強い動きはまだ無理だ」
「治ったら集落に戻してもらえるのか?」
「それはそのときに相談するとしよう。少し私は外に出るから、あとはノルに任せてある。何かあるときは遠慮なくノルに言ってくれ」
そう言って、シアムは俺の肩を叩いで部屋の外へと出て行った。
「では、君達お腹がすいてないか?食事でもしようか」
とノルは俺たちを誘い、別の部屋へと移動していく。
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<コーディネーター>
彼らは自分たちに課せたものを無視して、反撃をしてきた。
その原動力は身内を殺された怒り、ということだが。それだと今まで何万という存在が同じ感情を受けいているはずだ。
そこで、私とシアムは情報にダイブすることにした。
私が潜るほうになて、シアムがそれを受け取るほうだ。
情報流しに関連付けを行い、今から潜る情報のネットワークを意識する。
彼らの情報、彼らが戻る塔の情報へとダイブする。
潜っていくと見えてきたのは複数のネットワークグリッド。
彼らの種族以外にも多数の種族がグリッドを作っていて、その間をまたネットワークが繋いている。
地面に生活し、砂漠で暮らす彼らのネットワークへと潜り込んていくと、情報の書き換えは行われてないことが確認された。
今までと同じパターンで彼らは生み出されているのが見えてくる。
彼らの種族ネットワークには何も破綻はない。塔のなかで保存され、こちらで再現され、その繰り返しで惑星上の順応を見ていくことの繰り返しだった。
おかしいな。それでは彼らの怒りに任せが行動力の源がわからない。
そこで、ふと気になった人魚のネットワークグリッドへと繋がってみる。
そこも、変化はなかった。
今まで通りの情報。
他の四つ足の種族、羽を持つ種族などいくつも見ていったが、それらには変化は見られなかった。
しかし、他の種族でも多少の変化が起こっているらしい。
現状の情報をシアムが添付してくれた。
流されることなく、反抗的に自分の世界を守り他の世界を崩壊させることを厭わない若者達が生み出されてきているらしい。
彼らは自分が肉体を持ち、こん大陸で生活するなかで構築してきた世界をとても重要視しており。同一種族のグリッドネットワークとのつながりをあまり重要に考えてないように見えてくる。
つまり、ネットワークの総意から独立して行動している存在になる。
とはいえネットワークから切れているわけでもない。
おかしい。
同一のグリッドから生み出されているはずなのに。
視点を遠くに置き、グリッドのグループごとに見える状態に固定する。
すると、今まで気づかなかったことが見えてきた。
他のグループグリッドにネットワークが繋がってきていたのだ。
本来は羽を持つものは羽を持つもので独立していたのが。四つ足のものと羽を持つもの、そしてあの二人のような存在達ともネットワークの細いものが生まれてきているのだった。
これは、もしかしてメガラニカに集めてきたせいか。確か他の情報を見てもこういう形でネットワークが形成されているのは見たことがない。
肉体を持ち、一箇所に集められた種はそれぞれで特殊な変化を持ちながら。
そして、同じ場所にいるということでお互いの無意識グリッドのほうにネットワークが生み出されはじめていた。
そのネットワークは細くたよりないものであったが、そのつながる先を見て納得した。
それは、今回連れてきた二人に繋がっていくのだった。
種族グリッドを超えた情報ネットワークが構築され始めている。
これは、メガラニカで過ごしている間に生み出されていってたのか。
その細いネットワークは個別の意思をもっていないと独立して存在できなくなるので、今彼らは恐怖による感情、恐れによる感情を持って自分の生存権を獲得し。
自分が独立して存在していることを確認しようとしているのだった。
この彼らのような存在はいつ頃から生じてきていたのか。
こういう部分に気づかないとは。
なんとも怠けていたものだと感じてしまう。数万周期も同じことをやっていると自分たちもマンネリになってしまうものだ。
彼らのような存在の兆しは十数期前に存在していた。
それは彼らが生まれてくるタイミングにリンクしている。
彼らは、この種族間を超えた情報ネットワークを作るために、その役割を持って生まれてきたというわけか。
塔だけの情報ではない、この世界に、この星に抽出され、世代を繰り返すことで自己保存の力と、恐れと恐怖を操る存在が生み出されてきたのか。
これは、他のグリッドも確認しないといけないな。
私はそのまま、他のグリッドにある情報を探り、シアムに伝えていくと、シアムは時間を作って他の種族のところを見てくるということを伝えてきた。
では、自分はこのまま種族グリッドをつなぐネットワークとなっている存在を探し特定していくか。
と思っていると、部屋の扉が開いたのを感じた。
急に意識を戻すと、潜水病のように意識がバランスを崩してしまう。本来の自分である情報のソースであればそんなことはないのに。こういうときに肉体を抽出していることを後悔することもある。
肉体がないほうが何かと便利がいいのだが。
ただ、それをやると今回のような探索も彼らとの出会いもできないものだが。
シアムは私が引き出してきた他の種族が作っている集落の中にある、私が見つけたネットワーク達を見てくることにしたらしく、すぐに出かけてくると情報粒子で伝えてきた。
私には二人とゆっくり話をして。その内容を記録しておくようにという指示を与えて。
やれやれ、肉体を持つ人との関わりは得意ではないのだが。
と思って情報流しでシアムに伝えると、手を振りながら部屋の外に出て行くところだった。
しょうがない。
そう思い、ダイバー装置から体を起こし彼らのところへと進む。
そして、食事に誘いそこで話を聞くことにした。
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<ピットゥ>
俺たちは相変わらず、同じことを繰り返していた。
たまに二人のうち一人が食事に付き合ってくれたりするが、他はほとんど二人きりで施設の中を歩き回っているだけだ。
15回目の食事の時、ノルが一緒にきてくれたので、
退屈すぎて、何か読むものがないかと尋ねると驚いた顔をされた。
「君らは文字を読むのかい?」
「普通に文字を使っている。ノルは同じ言葉を喋っているから、同じ文字を持っているのだろう?」
するとノルはちょっと笑って
「いや僕らは・・・文字はあまり使わないのだよ。映像やイメージが多いから」
「映像?」
「ああ、こういうものさ」
と言ってノルがテーブルの食器をどけてそこを撫でると、そこに外の風景が映っていた。川の流れと木々が風にそよぐ風景だ。
鏡のようになっているのか?と思い上を見たがそこは天井しかない。
テーブルの下を覗き込んでみたが、そこにも何もない。
薄いテーブルの板の間に、その風景があるようにしか見えない。しかも景色の見え方が次々と移り変わっていき、砂の大地にまで変化していく。
俺たちが住んでいる砂漠のような広い砂地が見えてきた。
「この映像は、ナバラからのものだよ」
「ナバラ?この薄いとこに入っているのか?」
「違う違う。なんていうか、ナバラが見た景色がここに見えているのだよ」
「どうやって?」
ミミリュが興味深そうに聞くと、ノルは困ったような顔をして。
「そうだな、君らの知っているものといえば、鏡がものを写すのは知っているだろう?」
「化粧をする時は使っているけど、あれは前にたったものしか映らない」
とミミリュが答えると
「でも、それをこうやって斜めにして遊んだことはないかい?すると、斜めにした先にある景色がこの鏡に映って見えるだろう?」
とノルはどこからともなく四角い持ち手がついた手鏡を出してきて俺たちに見せる。
確かに、斜めにして向かい合わせにすると普通見えない向こうの景色が見えていた。こういう遊びはしたことなかったので俺が食いつくように見ていると、横からクスクスいう声が聞こえて来る。
「なんだよミミリュ」
「だって、男なのに鏡にかじりついているなんて、集落では見られないでしょ」
「こうやって鏡が使えることが面白いんだよ」
すると、ノルが微笑みながら
「君たちの集落では男は鏡を使わないのかい?」
「ええ、男が長い間鏡の前にいたら、男の精力が奪われていって子孫を残せないって言われているもの」
とミミリュ。
ノルはそれを聞いて面白そうに笑って、
「今回は問題ないからね。ここは集落じゃないし。
そして、このテーブルに映っている映像だが、こんな感じで鏡をたくさん反射させているような仕組みでナバルの見えたものをここに映し出しているというわけだよ」
テーブルには砂漠の上を飛ぶナバルから見たであろう風景が続いている。
それにすっかり意識を向けているとノルが。
「はい、これ渡すから自分で見てみるといい」
そう言ってどこからか四角い箱のようなものを取り出し、手渡してきた。
大きさは俺の両手に収まるくらい。表面に四角くて平たい突起が並んでいて、押すとそれが凹む。
「これは、スイッチ。画面を見たいときにこの丸い印がある方を押す。消すときはこっちの四角の印のあるものを押す。これでいつでも君が好きなときにこれをみることができる。文字はないけど、これで時間を潰すことはできるのじゃないかな?」
言われた通りに押してみると、テーブルの映像は消え。もう一度押すと映った。
「これは、部屋にある壁にも同じものがあるから。部屋に帰ってからまた試してみるといい」
「これは一つしかないのか?ミミリュの部屋にもあるといいだろう」
「残念ながら、一つしかないから。順番に使うようにするか、一緒にこの食堂でみるようにするといい」
そう言って、ノルは仕事があるからと去っていった。
俺たちはそのままテーブルに映る景色を眺めて楽しむことにした。
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<コーディネーター>
「シアム、彼らは文字を使っているようだ」
私が勢いこんで通信用の情報粒子を使って外にいるシアムに連絡を入れた。
「それは知っている」
「なんだって?なぜ早く教えてくれなかった」
「今度潜ったら共有するだろう?急ぐような話題でもない。文明、文化を持てばそれを継承するために記録が生まれる。それだけのことだ」
「彼らの文字はしっているのか?」
「もうグリッドに書き込んである。あとで繋がってみるといい」
意識をグリッドへ繋いでみると、整頓された文字列とその意味合いが系統ごとに分けられ分類され並んでいた。
なんだ、私が先に知ったわけではなかったか。
と思い、その情報を自分に落とし込んでいく。まだまだ細いニュアンスを伝えるほどではないが、一般教養を伝え引き継ぐのに問題はないレベルだ。
そうか、文字も生まれていたのか。
他の種族に関しても興味がわいたので調べてみると、シアムがすでに全て分類し整理していた。
私の気付かない間に彼はこういう仕事をしていたのか。
私は潜る専門だから、細い区分けまで気づいてなかったのもあるが。これだけの情報があるなら文字を解析すれば彼らの集落の歴史などもすぐわかっていくだろうに。
「シアム!」
「わかっている。もう全ての種族の彼らが作った年表は把握してある」
「いつの間にやっているんだか」
「今みたいに外に出たときにやっている。形状迷彩を使うことで彼らの中に入っているのだ」
「そんな面白そうなこといつからやっていたんだ?」
「38週期前くらいにはだいたいやってたな」
「なぜ教えてくれない」
「必要なときは繋がればいいだろう。お前は潜るほう、俺が片付けるほう、それでいままでやってきたろう」
言われてみればそうであるが。何か一人置いてかれたようで少しさみしい気分はする。今もシアムは他の種族のところへ入っているのだろうか。
聞いてみると、形状迷彩を使い、ヒュラ達のところへ入っているということだった。ヒュラとは肉食獣の顔を持ったヒューマノイド系なのだが、今の所他の種族と関わり合いがないのが救いだ。彼らはたぶん、他の種族すらも食べ物にしか見えないだろうから。
彼らは家畜を育て、それを食料にしている。山にいる獣も捕獲して食料としているが安定的に供給できる食料源として家畜を作り育てていた。
もともとは狩猟のみだったのだが、動物の番を飼い慣らすことで増やしていくことを覚え、今では5種類の家畜を育て生活していた。家は樹木の枝を組み合わせて作ってあり、家畜は木の下、彼らは木の上で生活をしている。樹木の上には体に害をなす虫達がこないのですごしやすいのもあるらしい。
シアムは彼らの集落に入り情報を集めている。
情報粒子で受け取ったものをグリッドにファイルして、私はルームに戻る。
彼らや種族間に何がおこり、それでなぜダラルのような少年が生み出されていったのか。
それを調べてみることにした。
早速ヒュラの情報がシアムによってファイルされているのでそれを確認する。
すると、ヒュラの少年期にある子の中にもナバルなどに反抗的なものがいることがわかってきた。
ヒュラは種族数が少ないので起動歩兵による駆逐は行われてないのだが、ナバルがたまに森の境界を越えようとしたものや生息地を移動しようとしたものを潰していた。
そのナバルに対して戦いを挑んだものがいるという情報だった。
これはリアルタイムでシアムから送られているものか。
さっきの集落にはいり、ヒュラ達と言葉を交わし、文献を読み、情報を得ているのだろう。蓄積されていた過去の情報と今現在の情報を組み合わせて、ダラル達の行動パターンと比較してみると、生まれた年がほぼ同じであることがわかってきた。
その年代の他の種族の情報を拾い出してみると、シアムが集めていた20の種族から同じような時期に生まれた子のシステムに対して反抗的な態度が見てとれるようになっていた。
シアムが足で稼いだ更新情報は、特殊なログを通してでないとみることができない。
今回は最初からそのログを使っているのでみることができているが、普段は使わない部分なので今まで私は知ることがなかった部分だ。
われわれは時間が豊富にあるゆえ、こういう変化が急にくることには対応しにくいところがある。
今後は私もこの情報を共有することにする。
とシアムに伝え、自分のグリッドへと放り込んでおいた。
ダラル達はあの映像を見て、どう思っているだろうか。
時間つぶしに貸してあげたが、あれが彼らにとって今後どういう意味を持ってくるのか。興味深いところである。
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<ピットゥ>
渡された箱で映像を見ていた。
自分が見たことのない世界が広がっている。それだけでワクワクするのだが、このナバルの飛ぶ感覚が自分たちには真似できないので、それを見ているだけで楽しく過ごしてしまう。
テーブルの上でしばらく二人で見ていたが、時間がきたので部屋に戻ることになった。翌日、また一緒に見ていくことを約束して自分の部屋に戻って。
そういえば、部屋でも見られると言われたことを思い出し箱のスイッチを押した。
すると、テーブルよりも広い面積で壁にその映像が映し出されていく。海岸沿いを飛び回るなかで、海辺に暮らす住人、集落の姿が見えてきた。
ナバルが近づくと皆水中に隠れていく。なんとなく自分が避けられるような感じを覚えてしまうが、別に自分が見られているわけではない。
海岸にある集落は水のなかで暮らす四つ足に水かきがついた人たちと、下半身が魚のようになっている人たちと。上半身が魚のようになっている人たちがいて、それぞれが別の集落を作っているようだった。しかも、その境界をナバルは飛んでいるように見える。
ナバルは観察するための機械、という話を聞いていたが、この映像を送ってくるのがそうなのか。俺の弟たちを消してしまったものも同じなのか。
思い出すと怒りがこみ上げてくるが、今見えているナバルがそれかどうかわからない。
砂漠に出てくるナバルは重力で全てを粉々にしながら去っていく。
俺の見ているこれも、そういうことをしているのだろうか。だから、皆逃げていくのだろうか。
そんなことを思っていると、ナバルが急に方向を変えた。
海岸沿いから内陸の方へ、森を抜けて砂漠の方へと移動する。
どうやら同じルートを毎通るためか、森のなかにはナバルが移動するところだけ木々は生えておらず、急に区切りが境界線が生まれたように見える。
その境界線のなかに、ちらっと何かが動いた。
それは見たことのない姿をした存在、顔は肉食獣に似ているが二本足で立って俺たちと同じように手に道具を持っている。
二人現れ、一人がこちらに何か筒のようなものを向けている。形は発砲筒ににているがもっと小型だ。
ナバルに向けて、どうやら攻撃しているように見えるが。
もう一人もロープのようなものを持ち出し投げてくる。
しかし、そのどちらもナバルを止めることはなくナバルはまっすぐその人物たちへ向かい、
そして、細かい赤い霧が立ち登って、通り過ぎていった。
これは・・・
ナバルに殺されたのか?
弟たちも、ナバルの下に入った瞬間に、赤い霧となって消し飛んでしまった。
それと同じものだ。
気持ちが悪くなり、映像から顔を背けた。
やはり、同じだ。
このナバルもみんな同じだ。
では、この建物にいるあの二人は俺たちの仇なのか?
でも助けてくれてもいる。
急に映像が変化し、砂漠の風景となった。
砂煙りが立ち上り、向こうの方で起動歩兵が進むようすが見えてくる。俺たちが倒したはずなのにまだいたのか。
起動歩兵は集落を襲い、攻撃し、殺戮をし終わった後のようだった。
ナバルの映像から見えるのは、破壊された建物と仲間の屍体。
ナバルはそこでしばらく滞在し、そしてまた動きはじめた。
俺はそこで映像を切った。
なんてことだ。俺が今いるここは、あの、俺たちを襲うナバル達の本拠地ではないのか。
今まで、ナバルというのはいくつもあるものだと思っていた。
ここは、あの起動歩兵たちの、敵の中心部ではないのか?
では、どうするか。
その夜、ダラルは一睡もできなかった。
壁のナバルからの映像では、時折殺戮後の場面が流れてくる。それを見るたびに、今自分がここにいることに恐れを感じるのだった。
・・・・・・・
翌日、ノルと食堂で会った時にテーブルに映し出していると、そこでまたナバルを襲うもの、ナバルに倒されるもの。
それが何人か姿を現しては消えていくのが見えた。
すでにミミリュには話をしてあるのだが、その映像をみて顔を青くしていた。手が震えているのもみて取れる。
ノルは平然とそれを見て
「何かこの映像で気になったことはあったかい?」
と聞いてくる。
「・・・これ、ナバルに他の集落のものや別の種族のものが殺されているじゃなか」
「ああ、それは戦いを挑むからだよ。ナバルには攻撃をする機能はない」
「しかし、皆霧になっている」
「あれは、重力の下に入るからだよ。まっすぐ走っている乗り物に、前から突っ込んできたらそりゃ怪我するだろう?それと同じことだ」
「人を、俺たちの仲間をすりつぶしておいて、何も思わないのか?」
「気の毒とは思うが、私たちにとってはそこは重要ではない。形がなくなっても彼らは消えるわけではなくまた新たな肉体を持て抽出されるだけのことなのだから」
「言ってる意味がわからん」
「君たちとは少し違う視点で見ているからしょうがないかな。
とにかく、ナバルの真下に入るなんて自殺行為だ。今後はそういうことがないように集落に帰ったら教えてあげるといい」
「ここは、ナバルを操っているとこなのか」
「操っているわけではないが、動きを全て把握している」
「じゃあ、俺の兄弟をナバルがすりつぶしたのもしっているのか!」
ノルはしばらく頭を押さえ、そして
「ああ、20098号と20099号の件か。あれは事故だよ。ナバルにそれを行う意思はない」
こいつら、何を言っているの?
「俺の兄弟はそんな二ゼロぜろ・・とかそういうんじゃない」
「私たちの呼び方だ気にしないでほしい。ちなみに、君は20074という番号になる」
「なんだ、それは。番号?」
「私たちが君たちを確認する時に使う固有振動数を現している数字の羅列になる」
何を言っているのか全くわからない。
このノルというやつは、ニヤニヤと笑いながら意味のわからないことを言い続ける。
とにかく、ここがナバルを操っている場所ということはわかった。
では、あの起動歩兵はなんだ?
「あれの動きを監視するためにナバルがある。あの機械は自動的に生み出され行動しているものだ。壊されてもまた生み出されていく」
「あれはお前らが動かしているのではないのか?」
「私たち、というよりは君たちと同じものであるのだが」
「同じもの?あんな鉄の塊の機械がか?」
「同じ情報の源から生み出された、抽出されたものたち。見た目はかなり異なるが君らと同じ存在だ」
起動歩兵と俺たちが同じ?
全く意味がわからない。
こいつらは何を言って、何を考えているのだ。
恐ろしい。このままここにいては俺たちも何かされてしまうのではないか?
そこで、その日の夜に俺とミミリュはそこを脱走した。
抜け出した場所にちょうどジョッグがおいてある。それに乗り、星の向きから俺たちの砂漠を見出し走り始めた。
この場所がナバルを動かしている場所だとすると、ここを破壊してしまえば俺たちの集落は安全になるはずだ。
それに、幾つもの集落、部族達も安全に過ごすことができるはずだ。
集落で動けるものを集めて、もう一度ここへ来て、あいつらの操る機械を壊してしまおう。
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<コーディネーター>
「彼らを逃すのかい?」
「あたらしい動きを出してくれそうだから、自由に行動してもらうことにする」
「ノルは彼を可愛がっているのかとおもったが」
「彼は私の話を多分理解はしてないだろう、ただ、未知の恐怖のような感情は持ってくれたみたいだ」
「彼らは、恐怖からここへまた戻って来るということか」
「抽出されたものたち、は基本の行動原則が恐怖だからね。集合からの隔離と分裂によって、リンクが切られた状態になっている。だから、機動歩兵と彼らが呼ぶ機械生命体も、仲間であり同じく恐怖による行動をしていることにも気付かないのだろう」
「機械生命体、彼らがなぜあの種族を攻撃するのか、まだそこもわかってないのだろうね」
「同じものだと知れば、そこで対話も生まれてくるのだろうに」
「では、その恐怖と恐れを利用して、これから観察をしていくということでいいんだな」
「シアムはたまに現場を見てきてくれるとありがたいが」
「わかった、集落のものたちにも関わっていくとしよう」
・・・・・・・・・
ということで、続きはメルマガで(笑)
キリがいいところまで載せてみたら結構長くなりましたが。まぁこんな感じで進むストーリーです。
この後は逃げたピットゥが戦いを挑んでくるのですが、はたして?
これら全て設定を書いて作った話ではなく、思い浮かぶままに見て書いているので設定は後から教えてくれるガイド的な存在に聞きながら理解していくとこがあったりします。
ちなみに、起動歩兵はイラストで書くとこんな
鋼鉄のペンギンみたいなすたがで、ダイミダラーに出てくるロボットと言われても良さげな感じのものです。足が極端に短く、腕はバランスをとるためだけに存在してます。
なので転けさせると起き上がれないわけです。
まぁ、古代大陸系の話は全部繋がっているのでいろいろとリンクしていきます。
さて、今年最後はちょっとした物語をご紹介しましたが。
古代リーディングとかでなんか書け、と言われると大抵ネタはでてくるのですが。
残念ながら、これがお金に変わることはまだなさそうですねぇ。
夜会でもしてちびちび知識を広めていこうか。
今年も一年、皆様ブログを読んでいただきましてありがとうございました。
来年は、1月15日で「ブログ開設10周年」となりますので、現在そのイベントとして
「メールdeヒーリング」イベントを行っております。
それなりに自分を見直す機会になったり、体感を得たりとされているとこだと思います。
2018年の新しい一年を迎えるにあたって、多くの肩のお役に立っていればと思うところですね。
来年もまた、よろしくお願いします。
今年はしめ飾りも飾らなくなりまして。
だんだん正月の風景が我が家からは消えていっております。
メルマガでは「日本人として」とか書いておきながら、こういうイベントは以外とあっさりしてますもんで。
基本的に、年賀状もこちらから出すことは、ほぼありません。
鏡餅は親が作ってくれるので、そのへんは置いておりますけどね。
昨日も年末年始の猫餌買いに出かけてましたが、そのときにホームセンター的なとこではしめ縄が叩き売られているわけです。
で、余ったら容赦なく捨てられるわけですよね。
そういう売れ残って廃棄される程度のもので何かが変わると思えなくなってきた、というのが正直な気持ちなので。
買うなら、地元の物産館とか手作りされているものがいいかなぁと思ったりしてたら買いそびれたというとこですね。
ロゴストロンもあるし、今年はいいかなぁ、なんて気分にもなったりして。
うちは猫結界が毎日作動中なんで、年が変わるからと何かをしなくても大丈夫でしょう。
だいたい31日も1月1日も個人的には仕事してますもんで。
僕にとっては本当に「一年が終わって新しく始まったなぁ」と感じるのは確定申告が終わった3月中旬から、ですね。
ということで、メールdeヒーリングは「年末だから迷惑かしら」とか一切考えなくて大丈夫ですので。
じゃんじゃん送ってきてくださいね。
「初夢をよくしたい」
とかでもいいですよ。
年末ジャンボは、カスリもしなかったですねぇ。
来年も楽せずしゃきしゃき働けということなのでしょう。
大晦日ですね。
私は、一人暮らしですが、やはり、お正月用の買い物したり、明日の朝は、お雑煮作ったり、お正月気分だけでもと思っています。
でも、ネコちゃんは、いつもの通りですね。
今年は、リンちゃんの入院や、アキちゃんの点滴などありますが、なんとか、元気にお正月を迎えられそうです。
私はこれから、お蕎麦屋さんへ行き年越しそばを食べてきます。
まるの日さんご一家、みなさん、今年はいろいろお世話になりました。
来年も、よろしくお願いしますね。
今年は気付きと変化の大きい年でした。
今年中に1度はワークショップに参加したいと思っていたのも実現することができて、とても嬉しいです。
まるの日さん始め、コメント欄の皆さまにも、とても貴重な気付きを頂きました。
ありがとうございました。
また来年もよろしくお願いします。
皆さま良いお年を~(о´∀`о)ノ
まるの日さんと、まるの日さんのブログにかかわる全ての人たちに、最適で最善なことが起こりますように。よき年末年始を~!
メールdeヒーリング、じんわり効いています。(*^_^*) すごい。
色々なことがありましたが、まるの日さんのおかげで自分は無事に年を越せているのだなと、本心から感じてます。
いつだったか、たぶんワークショップで雑談されていたときに、まるの日さんが何かの質問で
「これを続けていても自分は成長しないなと思ったから」
と素朴に答えておられた言葉にものすごくハッとしました。
成長したいという思い、自分にはなかったなあと…。
そのおかげで、「自分なりに成長したい」という意識が芽生えて、ずいぶん前向きになれました。
それと「昨日の自分よりもクオリティをあげること」というのも、ふせんに書いて見えやすいところに貼っています。
まるの日さんのお言葉には、今の自分でいいんだ、無理のない範囲で頑張ればいいんだと安心させて頂けるけど、かといってそれに甘えて堕落していいんだというのではなく、成長しなきゃ!したい!と積極的に感じられますし、そのために何をすればいいかという実践のヒントも与えてもらえるので、とても居心地よく向上心を持てます。
2017年、本当にありがとうございました。
2018年も、まるの日さんとご家族、ねこさんたちや関わるすべての方々にご多幸があり、ますますご活躍しながらすこやかにお過ごしになれますよう、お祈りしています。
また来年もよろしくお願いいたします!
私にとってはあまりよい年ではありませんでしたが、やっと年末近くになって運気も上がってきたかな…と。
それも、「メールdeヒーリング」のお陰です。
来年からは更なる幸運気が自分と自分に関わる全ての存在に来ますように。
まるの日さんと奥様、来年も宜しくお願いします。
なんか嬉しい~~!!
来年はもっと多くの家族と年越し蕎麦食べられるといいなと思いますが、今年の初めには予想だにしないことでした。
メールでヒーリングのおかげか結構負担感なくお節を作るだけは作ることができました。
あと、健康の為にダイエット中ですが、甘いものは食べなければ食べないでいられるものなのだなと最近実感しています。糖分も中毒性があるものなのかと思いました。
2018年も、よろしくお願いします。
今年もいろいろお世話になりました。
メールdeヒーリングのおかげで12月後半をのりきれました。
それまで結構目一杯な日々でしたが、
お陰様で心穏やかに新年を迎えることができます。
まるさま、奥さま、お子さま、ご家族と猫ちゃんたち、ここを訪れる皆さま
よいお年をお迎えください(*^^*)。
来年もよろしくお願いいたします。
今日は実家で数年越しのいらないものを片付けたり、新しいものを購入したりしてスッキリ気分で過ごしています。宝くじは当たらず。少し先の楽しみですね。(少しへこみましたが)あまり歳を取らないうちに当たってほしいです。初夢依頼いいですね。追加依頼しておきます。よろしくお願いします。