歌うようにゆるやかに(andante cantabile)

マイペースで歌を歌い続けようっと☆

だれのための敬老会?

2006-09-22 23:09:27 | 家庭・子ども
母からの夜の電話。

こりゃまたなにかあったぞ・・・

「ねえちょっときいてくれる?腹がたってねえ」


77才の母に市から敬老会のお誘いがありました。
参加できないと遠くまでプレゼントをとりにいかなくては
ならないので、それなら少し近くでやる敬老会にいきましょうと
でかけていったそうです。

市町村合併まえにもいったことがあるんですが、
町のシャトルバスで送迎してもらえて、
いすに腰掛けてかわいい園児たちのうたやおゆうぎを
みせてもらい、楽しかったそうです。

合併後はどんな風によくなったかしらと期待していたら・・・

送迎はなし。会場は体育館の床にすわらされ、
かわいい出し物もなく、
や○ざさん風のおじさんのカラオケや、
水○売風のおばさまの踊りなどを
みせられ、老人福祉のお金がない演説をきかされたそう。

足が痛くなって三輪車をこいで帰っていると、
背中の曲がったおばあちゃんが途中やすみやすみ歩いていらしたとか。

なんかやるせない感じがしたそうです。


やっとわすれかけてた4日後の夕方。

怒鳴り声で電話がかかってきた。
「プレゼントをはやくとりにきてください!
おたくのだけいつまでも残ってますけど!!」

「敬老会にうかがって1500円の商品券いただきましたけど」
「えぇっ!そうなんですか?」と
電話がきれました。

しばらくしてかかってきて、すこしトーンダウンして
「事情はわかりました。それは皆さんに出る分で、あなたには
もう一つ出るんです。いますぐ取りに来てください。」

「車もないのでこの時間ではきょうはうかがえませんけれど・・
大変なんで市のほうに寄付します。」

「それはだめなんです。受け取ってもらわないと。
いつならこれます?印鑑忘れないでくださいね」

というやりとりがあったそうです。

その場所は遠くていくのが大変だから近場の敬老会にいったのに。
自分たちのほうが渡し忘れのミスしておきながら、
あやまりもしないで取りに来いとよびつけるだけなんて
敬老ってなんでしょう。

同じ市でもちがう場所のおともだちは、敬老会欠席したら
プレゼントを届けてくれたそうです。

一生懸命仕事している方もいるでしょうが、
お役所しごとだなあと悲しくなりました。
お仕事としてこなしていて、心がない応対ですよね。

自分も想像力をはたらかせて、相手の立場にたつことを
わすれないようにしなくてはと思いました。

「敬老の日っていっても、何もしなくてごめんね」

「話きいてくれるのが敬老だよ。すこし気がはれた!」と。

家族といっしょだとこんな苦労もないのになあ。
ちょっとせつない気もちで電話をおきました。
コメント
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