まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

人間発達分類学?

2009-12-07 12:03:21 | お仕事のオキテ
事務の方から、「こんなものが届いているんですが、
小野原先生はお心当たりありますか?」 と聞かれました。
それは一通の封書です。
表書きにうちの大学の住所が書いてあり、それにこう続いていました。

「福島大学人間発達分類学
    小野寺 雅夫 様」

こういうのが届くと事務としては困惑して、
誰に配達したらいいのか悩んでしまうと思いますが、
まあこれはどう考えても私宛てでしょう。
開封してみたところまちがいなく、非常勤先から私への通知でした。

それにしてもこれには笑ってしまいました。
小野原を小野寺にまちがえられるというのはよくあることです。
小野原というのは聞き慣れない苗字でしょうから、
自分が知っている小野寺に置き換えてしまうというのは、
いかにもありそうなことです。
まあ、事務文書で相手の名前をまちがえるというのは、
お仕事のオキテとしてあってはならないことですが、
しかし人間のやることですから、ミスはしかたありません。
問題は 「人間発達分類学」 のほうです。

これは学問名称なんでしょうか?
たぶん福島大学のことをよくご存知ない方は、
これが何のまちがいなのかおわかりにはならないでしょう。
うちの大学は5年前から学部ではなく、学群・学類という制度になっていまして、
私の所属先は元の 「教育学部」 が名称変更して、
「人間発達文化学類」 という長ったらしい名前になってしまっているんです。
その所属先名称を書こうとしたんでしょう。
それが 「人間発達分類学」 という斬新な学問名称になってしまったんですね。

こんなまちがいはめったに見られませんから、
いろんな人に自慢して見せてしまいました。
しかし、笑ってばかりはいられません。
「教育学部」 をまちがえる人はいないでしょうが、
こんな長ったらしい名前にしてしまったばっかりに、
事務のプロである大人の方がこんなわけのわからない勘違いをされてしまうのですから、
たぶん一般の高校生がこの学類名を覚えてくれるなんていうことは、
まずありえないでしょう。
名前も覚えていないような学部 (ではなく学類) を受験してくれる人がいるでしょうか?

改組の段階で、いろいろな案があった中で、
こういう名前にせざるをえないもろもろの事情があったので、
当時の歴史的状況のなかではしかたなかったとしか言いようがありませんが、
そうした状況も変わりつつある現在、
もう少しわかりやすい名称に変更するということはできないのでしょうか。
当時 「教育」 という言葉を使えない状況にあったので、
その言い換えとして 「人間発達」 という4文字熟語が選ばれたわけですが、
うちの学類は、学校ばかりでなく、企業や官公庁も含めて、
教育のエキスパートを育てていくことを一貫して追求しているのですから、
「教育文化学類」 とか 「文化教育学類」 など、
せめて6文字くらいに収めたいところです。

それともやっぱり 「学類」 というのがわかりにくいのでしょうか?
だから 「分類学」 になってしまうのでしょうか?
しかし、学群・学類制度を元の学部制度に戻すというのは、
ちょっと難しいだろうなあ。
こちらのほうが、ここには書けないような深い政治的判断の産物なので…。
うーん。だとするとやはり、今の名称をどんどん売り込んでいくしかないのか。
高校生の皆さーん、うちは 【人間発達】 【文化】 【学類】 でーす
幼小中高の教員免許が取れまーす
教員採用率はあいかわらず高いですが、
学校教員をめざしていない人もたくさん学んでいて、
企業に勤めたり、公務員になった卒業生もたくさんいまーす
このところ倍率が下がっているので今が狙い目でーす
さあ、ここにアクセスするのだっ

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